28
Aug
【わたモテ】キバ子(南小陽)を徹底解説!キョロ充から地獄へ… #私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い #ワタモテ #わたモテ
そして地獄編へ
打ち上げでの一件で、すっかり悪人キャラが定着したキバ子。
奔放に生きているように見える彼女ですが、実際には彼女なりの苦労もあるようです。
12巻収録の喪122「モテないし3年生になる」でクラス替えが行われ、もこっち、ゆり、真子は無事同じクラスになります。
そしてキバ子も彼女たちと同じ3-5になるのですが、キバ子の友達(サチ、ノリ、マキ)は全員3-4で別クラスと判明。
新しいクラスに友達が真子しかいない事実に動揺を見せていましたが……すぐに切り替え、2年時に同じクラスではあったものの特別親しい関係ではなかったと思われる加藤明日香(かとう あすか)、岡田茜(おかだ あかね)に話しかけていました。
この2人はスクールカースト上位として描写されている女子。
自分の所属していたグループが全員別のクラスになったため、新たなリア充グループに加入しようと画策したのでしょう。
キバ子のこの一連の行動は、典型的なキョロ充の行動パターンと一致します。
リア充グループに属していることに価値を見出し、自分がグループの一員でいられるためにノリの良さをアピールし、ウケの良い話題を提供し存在感を見せるために他人の悪口を多用する(ただし自分のことはほとんど話さない)。
もこっちが作中で内笑美莉(うち えみり)をキョロ充っぽいと思っているシーンがありましたが、実際にはキバ子の方が遥かにキョロ充らしいキャラと言えます。
キョロ充は基本的に自分に自信がなく、そのため「リア充グループの一員」というステータスに固執し、絶対に孤立しないよう腐心します。
キバ子がコミュニケーションの大半を悪口で固めているのも、それが周囲に受けが良く、マウントを取ることで自分が相対的に上になれると錯覚しているからでしょう。
ただし、こういった生き方はグループ内で格下のように見なされがち。
そして同時に、他人の悪口を好まない人には徹底的に嫌われます。
キバ子が声をかけた2人は、彼女にとってまさに天敵ともいえる真面目でしっかりした性格の持ち主。
彼女としては「新たなグループで自分をアピールしよう」と思い、他人の悪口で盛り上げようとしていたのでしょうが、完全に裏目に出てしまいます。
そしてとうとうXデーが到来。
13巻収録の喪128「モテないし回る」にて、相変わらず他人の悪口に終始していたキバ子ですが、よりにもよって茜の親友である根元陽菜(ねもと ひな)までその対象としてしまいます。
その結果、茜から「あんたなんでいんの? 別に誘ってないんだけど」とバッサリ切り捨てられ撃沈。
キバ子はキョロ充にとって心の拠り所である「リア充グループの一員」というステータスを失い、クラス内での身の振り方に苦心する日々が始まりました。
余談ですが、喪128が更新された直後、ファンの間で「ついにキバ子に天誅が下った!」「キバ子地獄編の始まりだ!」といった声が多数あがり、なんと「キバ子」がトレンド入りを果たす事態に。
アニメにも登場していない、完全な脇役ポジションのキャラ名がトレンド入りするのは異例のことで、その反響の大きさを物語っていました。
キバ子はもこっちの別ルート?
常に他人の悪口を言っているキバ子は、ずっと自分の周囲に不平不満を抱いていた連載初期のもこっちと少し似たところがあります。
もし、もこっちが心の中で思っていたことをそのまま口に出す性格だったら、キバ子のような生き方になっていたかもしれません。
そういう意味では、キバ子はもこっちの別ルートを描いているという見方もできます。
しかし、両者には決定的な違いがあります。
キバ子は自分の主観で見たままの悪口を言うのに対し、もこっちはより穿った見方や歪んだ一般論を武器に悪態をつきます。
例えば、キバ子がもこっちの悪口を言う際には、もこっちが過去にやらかした失態や奇行を見たまま羅列して「キモい」とシンプルに中傷します。
それに対し、もこっちの場合は滅多に感情を表さないゆりを「表情筋10g」と捻って表現したり、何かと乱暴な吉田茉咲(よしだ まさき)をヤンキーと称して彼女の行動を逐一ヤンキーへの歪んだイメージに当てはめディスるなど、斜めから物事を捉えて揶揄するケースが多く見受けられます。
ただし、もこっちが悪口を実際に口に出すのは小宮山琴美(こみやま ことみ)などごく一部に対してのみ。
基本的には相手を傷付ける(そして自分に跳ね返ってくる)ような行為はしないよう心掛けているのが一番の違いです。
キバ子が「純粋な悪い子」だとすれば、もこっちは「ゲスな良い子」。
そういう意味では、似て非なる2人と言えるのではないでしょうか。
まとめ
ポジション的には完全な脇役ですが、キバ子の存在感はメインキャラと比べても遜色なく、彼女が登場すると必ずといっていいほど盛り上がります。
好き嫌いがハッキリ別れるタイプではありますが、今やワタモテにとってキバ子はなくてはならない存在ですよね!
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