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Jul
【ワタモテ】は本当に百合路線になったのか?徹底検証まとめ #私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い #ワタモテ #わたモテ
百合要素の開花(13巻~)
出典 : Amazon.co.jp
13巻の主な収録エピソードは「遠足編」。
もこっちたちが学校の遠足でネズミーランド(ディズニー)へ向かい、そこで遊ぶお話です。
もこっちはゆりと真子、更には訳あって友達の岡田茜(おかだ あかね)とケンカ中のネモ、不良仲間とケンカしてしまった吉田さん、そしてもこっちと一緒にいたいうっちーと共にネズミーを回ることになります。
この遠足編では11~12巻の時期とはまた路線がガラッと変わり、もこっちの交友関係にも更なる変化が訪れます。
心の中でだけ「ネモ」と呼んでいたことが本人にバレ、それをきっかけにネモとの距離がグッと縮まったり、友達にもかかわらず名前で呼んでいなかったゆりから嫉妬のような感情を向けられたりと、ディープな感情の交錯が繰り広げられ、一気に百合要素が増えていきます。
また、それまではチョイ役程度だった茜や彼女の友達の加藤明日香(かとう あすか)とも親しくなり、もこっちの周囲にはたくさんの女子が集まるようになりました。
遠足編以降は登場人物の多い賑やかなギャグ回もあり、ギャルゲーの個別ルートのような最小限の人数で静かに進行する回もあり、作風にかなり幅が生まれています。
「モテたい」は激減、百合要素は仄かに
このように、わたモテはアニメ化されたエピソード以降、定期的に路線をシフトしています。
連載当初はタイトルにもあるように「モテ」を意識した行動が目立っていたもこっちですが、2年になって以降「男にモテたい喪女のマンガ」という要素はほぼなくなりつつあります。
一方で百合的な展開に関しては、うっちーが百合キャラに転身して以降徐々に増え始め、一部のファンの間では「私が(男に)モテないのはどう考えてもお前らが悪い!」という解釈が定着しているくらいです。
もこっちに半ば依存するようになったゆり、友達としての主張が激しくなったネモは特に顕著で、加藤さんにデレデレするもこっちに対し明らかに嫉妬と思われる感情を見せています。
ただし、これらはあくまで百合“要素”であり、直接的な百合描写はありません。
ここの線引きはとても重要で、「百合要素」はあくまで友情の延長も含むものであり、実際に百合かどうかは読者の想像に委ねられます。
「もこっちとくっつくのは誰だ!? 選手権」から見える公式の見解
【(;・`д・´) 本日投票開始!】
/#わたモテ 13巻「遠足編」発売記念!『もこっちとくっつくのは誰だ!?』選手権開幕!
\気付けばハーレム状態のもこっち。あなたは誰とくっついてほしい!?お気に入りのキャラに一票を!1位は描き下ろしストーリの主役に!
— BOOK☆WALKER【公式】 (@BOOK_WALKER) 2018年7月18日
そんな状況下において、2018年7月18日にちょっとした事件が起こります。
KADOKAWA直営の電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」にて、13巻発売記念「もこっちとくっつくのは誰だ!? 選手権」が開催されたのです。
実質的な人気投票で「1位になったキャラが描き下ろしストーリーの主役になる」という、よくある企画ではありますが、タイトルが露骨に百合を示唆するものだったため、ファンの間で物議を醸しました。
上記の検証でも記してきましたが、わたモテの百合はあくまでも「百合要素」に留まります。
そのため、わたモテを百合作品とすることに抵抗のあるファンは少なくありません。
一方で、わたモテを掲載しているガンガンONLINEのスタッフは「わたモテは百合」を推したいようです。
まとめ
特定のキャラが百合に目覚めたり、同性のもこっちに依存したりしているのは確かで、「今のわたモテは百合要素がある作品」とまでは言えます。
ただ、百合を主題とした作品にシフトした訳ではなく、あくまで「ぼっち路線からは脱却し、百合をはじめ幾つかの新要素が加わった」という印象です。
要するに作品としての幅が広がったということですね。
いやらしい話ですが、「作品を評価する人」ではなく「作品にお金を使う人」を生み出すには、特定のジャンルに属している方が断然有利です。
「面白い作品」には手が伸びなくても「面白い百合作品」に手が伸びるという人はたくさんいます。
なので、売り出す立場の人たちが「わたモテを百合作品にしたい」という思惑を抱くのは理解できるところです。
とはいえ、「安易なレッテル貼り」「ファンが騒ぐのはいいが公式がやるとちょっと違う」「ファンに媚びすぎ」等といった意見が生まれるのも必然。
一度人気のピークを越え、アニメ等の力なしで再度ブレイクするマンガは滅多にないので、ちょうど良い塩梅でこれからも盛り上げていって欲しいですね。
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