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25

Jun

【PCエンジン】栄光から終焉の歴史・絶対外せない名作3選! #PCエンジン

スーパー周辺機器 CD-ROM2とSUPER CD-ROM2

出典 : Wikipedia

PCエンジンは家庭用で初めてCD-ROM を採用したゲームであり、PCエンジンを語るにあたり、外せないのが「CD-ROM2」と、後に発売された「SUPER CD-ROM2」です。
これはNECがPCエンジンを開発する動機として「PC-8801の後継機としてCD-ROMを搭載したマシンを作りたい」と言う思いから、NECからハドソンに持ちかけられた開発計画でもあります。
このCD-ROM2の開発は、後のプレイステーション、セガサターンといった、次世代ゲーム機に大きな影響を与え、「CD=音楽」のイメージを覆した歴史的な機器となりました。

今では当たり前のようにゲームソフトにCDが使われていますが、当時は「CDは聴く物」であり、遊ぶ物ではなかったため、この周辺機器であるCD-ROM2はまさにスーパーな周辺機器だったのです!
その後CD-ROM2の上位規格である「SUPER CD-ROM2」、PCエンジンとCD-ROM2の一体型機種である「PCエンジンDuo(ピーシーエンジンデュオ)」の開発発売によって、次世代ゲーム機の先駆者となりました。
このCD-ROM2の開発が無ければ、現在親しまれているPSシリーズやXBOX(エックスボックス)シリーズといった、現代を代表するゲーム機は登場しなかったと、思うほどにPCエンジンとCD-ROM2の功績は大きいと言えます。

当時のPCエンジンDuo 出典 : Wikipedia

任天堂との共存を選んだが、結末は残念な結果に

後に大きな功績を遺した本機でしたが、終焉は訪れます。
PCエンジンには当時多くのゲームメーカーが参加し、ハドソンの他にもナムコや、『信長の野望』でお馴染みのコーエーや、『ストリートファイター』でお馴染みのカプコンなど、様々なメーカーが参加しました。
さらにはRAMが18Mbitへ増強されたことによって、アーケードで絶大な人気を誇った餓狼伝説でお馴染みの「ネオジオシリーズ」から『餓狼伝説2』『龍虎の拳』が発売されたりなど、大きな盛り上がりを見せました。

しかしその一方でハドソンは、PCエンジンと並行して任天堂のFCやSFCへのソフトの配給を行い、人気タイトルで、PCエンジン版、SFC版といった重複が起こったりなどもしました。
例えば人気ゲームである『スーパー桃太郎電鉄』は先にPCエンジン版が発売されましたが、後にゲームボーイ版、FC版が発売され、計3ハードで発売されたことになりました。
他にもPCエンジンの代表作である『PC原人』は、FC版で『FC原人』として発売されたり、「ハドソンは得するけど、NECは損」みたいな構図ができてしまい、直接的な要因ではないかも知れませんが、こういった空気がPCエンジン終焉に繋がったのでは?と考えられます。

しかし実際は、単純に「PCエンジンは価格が高い」ことが主な原因だったと考えられ、初期型のPCエンジンのメーカー希望小売価格は24,800円(後に発売されたマイナーチェンジされたPCエンジンコアグラフィックス2は19,800円)で、後に発売されたPCエンジンDuoのメーカー希望小売価格は59,800円と、かなりの高額商品だったので、単純に万人受けしなかっただけと言えます。
世のお母さんと、お父さんからすれば「わざわざ高いPCエンジンを買わなくても、ファミコンでいいや…」と、思うのは自明の理。
ハドソンの新ソフトは、先にPCエンジンで発売してから、1~2年後に任天堂のハードから発売されていたので、意図的にハドソンがNECを裏切ったとは言えず、やはりハードの価格帯に問題があったことが主要因として考えられます。
国内市場でも任天堂をついに超えることなく、PCエンジンの後継機である『PC‐FX』が発売された凡そ5年後の1999年にソフトの配給は終了し、徐々に世の中から消える事となりました。

ハード別比較表
機種名 PCエンジン FC SFC メガドライブ
発売年 1987年 1983年 1990年 1988年
小売希望価格 24,800円 14,800円 25,000円 21,000円
主な周辺機器の価格 S-CD-ROM2
47,800円
ディスクシステム
15,000円
特になし 特になし
メーカー NEC 任天堂 任天堂 セガ

比較表でもわかるように、SFCは別として同世代のゲーム機の中でも、PCエンジンは高額であり、周辺機器であるS-CD-ROM2は47,800円と、さらに高額であったことがわかります。
PCエンジンの末期は、ほとんどのソフトがCD-ROM2用で発売されたので、当時子供が手を出せる代物ではありませんでした。

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