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Oct

【ビックリメン】令和にビックリマンブーム再来!? おそ松さん、ヤッターマンに続けるか徹底検証【2023秋アニメ】


(画像引用 : アニメ『ビックリメン』公式サイト https://anime-bikkuri-men.jp/

2023年秋に放送するオリジナルアニメ『ビックリメン』を大特集!
元となった『ビックリマン』とはなんなのか、どんな内容のアニメなのか、大化けする可能性はあるのか……など様々な角度で検証します!

昭和末期に一大ブームを巻き起こした『ビックリマン』が原作


(画像引用 : Amazon)

2023年10月より、オリジナルアニメ『ビックリメン』の放送がスタートします。
このアニメについて語る前に、まず本作の元となった「ビックリマン」について軽く触れたいと思います。

ビックリマンは1977年にロッテが発売を開始したシール入りチョコレート菓子です。
当初は透明なシートに血痕やお金を印刷し、貼る事で誰かをビックリさせるイタズラ用の「どっきりシール」として売り出しました。
お菓子の美味しさもあって一定の人気は確立したものの、大ヒット商品とまではいかなかったようです。

そんなビックリマンに転機が訪れたのは1985年。
それまでの趣向を大きく変え、オリジナルのキャラクターをデザインした「悪魔VS天使シール」を発売しました。

40個の内1~2個にしか入っていない「ヘッド」と呼ばれるレアなシールの存在、2ヶ月ごとにバージョンチェンジし新たなキャラや成長したキャラが続々投入されるシステム、そしてシールの裏に書かれた文章で展開するストーリーが好評を博し、当時絶頂期だった月刊コロコロコミックが大々的に扱った事で、子供たちの間で人気が爆発。
まだネットもコンビニもない時代、駄菓子屋に入荷されると瞬く間に売り切れとなり、ビックリマンを探す為に子供が街中を駆け回り、おまけのシールだけを取ってお菓子を店の前に捨てる行為が社会問題になるなど、爆発的なブームとなりました。
ピーク時には慢性的な品薄状態でありながら年間4億個を売り上げ、食玩としては未だに歴代最高の成功例として語り草となっています。

このビックリマン、過去に何度もアニメ化された事があります。
1987~1989年のブーム最盛期に『ビックリマン』、1989~1990年に『新ビックリマン』をそれぞれ放映。
東映動画(現在の東映アニメーション)が制作し、テレビ朝日系列の朝の時間帯、いわゆる「ニチアサ」の枠で放送されていました。

アニメ『ビックリマン』は朝の放送でありながら常に15%前後の視聴率を記録
『新ビックリマン』の頃にはビックリマン自体のブームは去りつつありましたが、それでも平均視聴率14.1%、最高視聴率18.5%をマーク。
当時はニチアサと言えば女児向けのアニメが定番でしたが、男児向けのアニメとして成功した貴重な実例となりました。

1992~1993年には、ビックリマンチョコが「悪魔VS天使シール」の次世代となる「スーパービックリマン」を展開した事を受けアニメ企画も再起動。
キャラクターの等身を上げ、従前までの世界観・設定とは異なるSFファンタジーアニメ『スーパービックリマン』という形で放送しましたが……再ブームを生み出すには至りませんでした。

その後も様々な紆余曲折を経て、アニメ『スーパービックリマン』の未来を舞台とした『ビックリマン2000』を発売。
制作体制を一新したアニメも並行して放送され、一定以上の成功を収めています。

以降もビックリマンという商品自体はブーム後も製造が続き、アニメもテレ朝&東映の体制で2006~2007年に『祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン』を放送。
社会現象を巻き起こした最盛期とまではいかなくとも、ビックリマンシリーズは途絶える事なく現在も続いています。

『シャーマンキング』の作者がキャラクター原案を担当


(画像引用 : アニメ『ビックリメン』公式サイト https://anime-bikkuri-men.jp/

アニメ『ビックリメン』の制作を行う会社は、過去に何度もビックリマンを手掛けた東映アニメーションではなく、シンエイ動画です。
シンエイ動画はテレビ朝日の子会社で、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』といったファミリー層向けの国民的アニメを制作している事で有名。
近年は『からかい上手の高木さん』『僕の心のヤバイやつ』など、ラブコメ作品を多く手掛けています。

シンエイ動画が設立されたのは1976年(Aプロダクションから改名)で、初めて元請制作を行った作品が放送されたのは1977年。
ビックリマンが誕生したのは1977年なので両者は謂わば同期であり、シンエイ動画が『ビックリメン』の制作を担うのは運命と言えるかもしれません。

また「アニメーション制作」という名義でレスプリという会社が名を連ねています。
レスプリは2016年に設立されたデジタル作画専門のスタジオです。
実制作はこのレスプリが行うようです。

監督は月見里智弘さん。
これまで『ゆるめいつ』『上野さんは不器用』などを手掛けてきた方です。

シリーズ構成は綾奈ゆにこさんが担当。
2023年には同じくシリーズ構成を手掛けた『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』が好評を博しました。

そして、本作クリエイター陣最大の目玉と言えるのが、キャラクター原案およびメカニックデザインとして本作に参加している武井宏之先生です。

武井先生と言えば大ヒット漫画『シャーマンキング』の作者として知られる漫画家。
そのソリッドで可愛らしい絵柄は多くの読者を虜にし、シリーズ累計発行部数3800万部のメガヒットを記録しました。
2021~2022年に再アニメ化されたので、若い世代にも知られている作品でしょう。

武井先生はビックリマンとは初代からの付き合いとのこと。
月見監督もビックリマン世代のようで、スタッフ陣の思い入れが強い分『ビックリメン』に対しても相当な熱量で臨むと思われます。

ターゲットは女性? 声優陣も若手からリアル世代まで幅広く抜擢


(画像引用 : アニメ『ビックリメン』公式サイト https://anime-bikkuri-men.jp/)

元々『ビックリマン』という商品は子供向けの商品で、アニメも当初の『ビックリマン』および『新ビックリマン』はシールのデザイン通り二等身のキャラで作られたキッズ層向けの作品でした。
しかし、その後はビックリマン全盛時に子供だった世代をターゲットにするようになり、2013年には当時人気絶頂だったアイドルグループのももいろクローバーZとコラボした「ももクロマン」を発売。
以降も『北斗の拳』や『キン肉マン』など同じ頃に絶頂期を迎えた作品や、『ドラゴンボール』『ガンダム』『エヴァ』『進撃の巨人』『ONE PIECE』『鬼滅の刃』『呪術廻戦』といった全世代に人気のある作品とのコラボを行い、全盛期世代とその子供世代、すなわちファミリー層をターゲットにしてきました。

今回のアニメはそのファミリー層向けのアニメを得意とするシンエイ動画が制作。
なら当然、子供も大人も楽しめるほのぼのとした内容になる……と予想したくなるところですが、どうもそれだけの作品ではないようです。

本作の舞台となるのはファンタジー世界ではなく現代日本
ただしがビックリマンシールの人気と価値が高騰し、シールでありながら現金以上の価値になっている世界で、レアなキラシールの運搬には厳重な警戒態勢が敷かれるほど。
本編の1年前に「ビックリマンシール三億枚事件」と呼ばれる大掛かりな窃盗事件が発生し語り草になる等、ビックリマンシールが社会に大きな影響をもたらしているようです。

そんな中、キラシールの出現率が高いと評判のコンビニ「Angel Mart」と、競合店の「Devil Store」の間で争いが勃発。
コレクター同士の抗争に高校生の主人公ヤマトが巻き込まれる……という導入で物語は始まります。

完全オリジナルストーリーなので詳しい内容は本編が始まるまでのお楽しみですが、注目すべきは登場キャラクターの面々
本作のメインキャラは、ビックリマン全盛時においても特に人気の高かった「若神子」や聖フェニックスの面影を持つイケメンが揃っています。
脚本を手掛ける綾奈さんは『アイドルマスター SideM』『ギヴン』など女性向けアニメを何作も手掛けてきた方なので、女性をメインターゲットにした作品の可能性もかなりあると思われます。

また、声優陣はかなり幅広い面々です。
斉藤壮馬さんや梅原裕一郎さんなど圧倒的な女性人気を誇る声優もいれば、これから世に羽ばたいていく若手、更には中堅ベテランと満遍なくキャスティングされています。

・アニメ『ビックリメン』キャスト一覧

ヤマト   :梶田大嗣
牛若    :森嶋秀太
ジャック  :橘龍丸
フェニックス:斉藤壮馬
マリス   :小西克幸
フッド   :阿座上洋平
ピーター  :榊原優希
アリババ  :田丸篤志
一本釣   :梅原裕一郎
照光子   :市来光弘
十字架   :小倉唯
オアシス  :小林ゆう
カーン   :宝亀克寿
タカやん  :徳留慎乃佑

ビックリマンは元々男性キャラが圧倒的に多く、本作も当然その流れを汲んでいます。
純粋な女性向け作品という訳ではなさそうですが、メインターゲットとなるのはやはり女性という事になりそうです。

昭和コンテンツ復活の成功例は?


(画像引用 : アニメ『ビックリメン』公式サイト https://anime-bikkuri-men.jp/)

「昭和のコンテンツ」と「女性向け作品」の組み合わせと言えば、やはり『おそ松さん』を連想せずにはいられません。
おそ松さんはキャラをイケメンにした訳ではありませんが、当時人気絶頂だった声優陣を揃え、原作の『おそ松くん』とは全く違う内容で放送したところ、爆発的なブームを巻き起こしました。
各キャラに強い個性を持たせ、かつ六つ子という特殊な関係性の中で独特な距離感を構築した事が、女性ファンの想像力を大いに刺激した結果だと思われます。

そういう意味では、ビックリメンもおそ松さんに通じるところがあります。
必ずしも明確に女性向けを謳った作品ではなく、各キャラが個性的に描かれ、かつ「ビックリマンシールで仲間だった面々の因子を持つ」という独特な背景を持つキャラ同士とあって、本作も女性ファンが色々と想像できる要素を備えている作品と言えます。

昭和コンテンツを今風にアレンジしたリブートは、他にも『夜ノヤッターマン』『ガッチャマンクラウズ』など成功例が幾つもあります。
本作もそういった前例に続き人気作になる事が十分に期待できそうです。

まとめ

これだけイケメンキャラが多いと、どうしても女性向けアニメの印象を持ってしまいますが、ビックリマンチョコ自体は寧ろ男の子向けでした。
イケメン達によるスタイリッシュなアクションバトルになるのか、友情劇か、ビックリマンあるあるを盛り込んだ懐古込みの内容になるのか……なんにしても一大ブームを巻き起こしたコンテンツだけに、再ブームにも期待が持てます!

 

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