渡月橋 ～君 想ふ～

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2017年公開の第21作『から紅の恋歌（ラブレター）』主題歌。
担当アーティストは倉木麻衣で、自身41枚目のCDシングルとして発売されました。

2010年代に入ってもテレビシリーズでは定期的に起用されるなど、長らくコナンと共に歩んできた倉木さんですが、映画での起用は2009年の「PUZZLE」以来実に8年ぶり。
「迷宮の十字路」以来となる服部と和葉をフィーチャーした作品で舞台も京都だった事から、当時の再現と言わんばかりに本作も「和」を感じさせる曲調となりました。

映画も好評で前作を上回る興収を記録し、この曲もロングヒットとなり25万DLを突破。
2017年度レコチョクランキング5位に入るなど、この年を代表するヒット作となり、コナン主題歌および倉木さんにとって新たな代表作となりました。

ストリーミングサービス、CDアルバム『名探偵コナン テーマ曲集6 ～THE BEST OF DETECTIVE CONAN6～』などで聴く事ができます。

零 -ZERO-

（画像引用 : Amazon）

2018年公開の第22作『ゼロの執行人』主題歌。
担当アーティストは福山雅治で、自身4枚目の配信限定シングルとして発売されました。

20年を超えて尚人気は衰えず、寧ろ安室透の台頭によって新たなファン層を獲得したコナン。
安室をメインに描いた本作は勢いに乗って一気に興収90億円を突破。
その爆発的にヒットに華を添えたのが、主題歌を担当した福山さんでした。

アニメとは全く縁がなさそうな福山さんですが、過去にドラえもんの主題歌を手掛けた事もあり、本作も「真実はいつもひとつ」というフレーズを最初に入れるなどコナンに寄せた内容になっています。

ストリーミングサービス、「福山雅治」オフィシャルYouTubeチャンネルなどで聴く事ができます。

BLUE SAPPHIRE

（画像引用 : Amazon）

2019年公開の第23作『紺青の拳（フィスト）』主題歌。
担当アーティストはHIROOMI TOSAKA（登坂広臣）で、自身初のCDシングル（SUPERMOON）に収録されました。

再び2年連続でアニソンとは縁のない方々の起用となりました。
登坂さんは三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカルで、ソロでも活動中。
近年はアーティスト名「ØMI」で活動しています。

アニメとは完全に畑違いのアーティストの楽曲とあって、他のコナン主題歌とは一線を画した作品になっていますが、ラテン調の曲に乗せた歌詞はコナンにかなり寄せています。

ストリーミングサービス、「avex」オフィシャルYouTubeチャンネルなどで聴く事ができます。

永遠の不在証明

（画像引用 : Amazon）

2021年公開の第24作『緋色の弾丸』主題歌。
担当アーティストは東京事変で、自身2枚目のEP「ニュース」に収録されました。

2020年、世界中を襲った新型コロナウイルスの影響によって日本でも数多くの映画が公開延期を余儀なくされ、1997年の1作目以降ずっと毎年公開されていたコナンも例外ではなく、1年の延期を経ての公開となりました。
そんな状況の中、椎名林檎さんをボーカルとした実力派ロックバンド「東京事変」が担当した主題歌は、コナンのミステリアスな部分をフィーチャーしたような楽曲。
事変らしさをそのまま出しつつも、コナンの曲として成立しています。

ストリーミングサービス、「東京事変」オフィシャルYouTubeチャンネルなどで聴く事ができます。

クロノスタシス

（画像引用 : Amazon）

2022年公開の第25作『ハロウィンの花嫁』主題歌。
担当アーティストはBUMP OF CHICKENで、自身18枚目の配信限定シングルとして発売されました。

3年連続でアニソンとは別世界のアーティストが担当していましたが、久々にアニメファンにもお馴染みの大物バンドが登場。
ONE PIECE映画主題歌「sailing day」、テイルズオブジアビス主題歌「カルマ」、血界戦線OP「Hello,world!」、からくりサーカス「月虹」など、数多のアニソンやゲームソングを手掛けてきたレジェンド、バンプが初めてコナン主題歌を手掛けました。

あえてバンド感を削ぎ落とした本楽曲は、それでもバンプらしくノスタルジーを感じさせるメロディで紡がれる優しい作品。
コナン映画の特徴でもある曲の入りも完璧で、多くのコナンファンを魅了しました。

ストリーミングサービス、「BUMP OF CHICKEN」オフィシャルYouTubeチャンネルなどで聴く事ができます。

美しい鰭

（画像引用 : Amazon）

2023年公開の第26作『黒鉄の魚影（サブマリン）』主題歌。
担当アーティストはスピッツで、自身46枚目のCDシングルとして発売されました。

早い段階で灰原をフィーチャーする事が明らかになった本作は前評判が高く、公開されるや否や過去にないハイペースで動員し、ついにコナン初となる興収100億円を突破。
最終的には140億円に迫る爆発的なヒットとなりました。

そして、そんな本作の主題歌を担当したのはスピッツ。
アニソンとは殆ど縁のない大物バンドですが、前年に放送された人気ドラマ「silent」でピックアップされていた影響もあって若い世代からの求心力が非常に高まっており、本楽曲も各ストリーミングサービスで驚異的な再生数を記録しました。
スピッツらしい穏やかで普遍的なメロディは全世代に人気のコナンとの相性も良く、2023年を代表する映画に相応しい、2023年を代表するヒット曲となりました。

ストリーミングサービス、「spitzclips」オフィシャルYouTubeチャンネルなどで聴く事ができます。

まとめ

初期の作品は劇場版のスケールに合わせて壮大なバラードが多く起用されていましたが、徐々にアップテンポの曲やポップス以外のジャンルも増えて、まとめて聞くとその変化も楽しめます！
それぞれの曲を聴くと、使用された作品が公開された時期の思い出も蘇ってきますね！