9
Aug
テイルズシリーズ一覧! オリジナルからクロスオーバーまで全42作品まとめ
(画像引用 : Amazon)
約30年もの間、日本のRPG界において人気ゲームであり続けている『テイルズ オブ』シリーズを総まとめ!
オリジナルだけでなくクロスオーバーやモバイル&スマホアプリに至るまで、あらゆるテイルズ作品を網羅しました!
テイルズ オブ ファンタジア(TOP)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:伝説のRPG
対応機種:SFC(1995/12/15)、PS(1998/12/23)、GBA(2003/8/1)、PSP(FVE 2006/9/7 + XE 2010/8/5)、iOS(2013/9/24)
記念すべきテイルズシリーズの第1弾。
当時のRPGはドラゴンクエストとファイナルファンタジーの2強状態で、そこに割って入るのは不可能とさえ言われていましたが、そんな情勢においてリリースされた本作はドラクエやFFとは違った切り口のRPGとして注目を集めました。
バトルにLMBS(リニアモーションバトルシステム)というシステムを採用しアクション性を持たせ、キャラクターデザインを『逮捕しちゃうぞ』『ああっ女神さまっ』で人気漫画家としての地位を確立していた藤島康介さんが担当し、主題歌やボイスを付ける事でアニメのような世界観を構築。
これが10代のゲームファンに支持され、スーパーファミコン末期でのリリースながら人気作となりました。
その後、プレイステーションをはじめ様々なハードで移植され、PSPに至っては2006年にフルボイスエディション、2010年にクロスエディションと2度移植されています。
テイルズ オブ デスティニー(TOD)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:運命のRPG
対応機種:PS(1997/12/23)、PS2(2006/11/30)、DC(2008/1/31)
TOPの人気を受け、直接的な続編ではなく舞台やキャラクターを一新した完全新作として制作されたテイルズ第2弾。
開発スタッフも大幅に入れ替わり、キャラクターデザインは『小説ドラゴンクエスト』や『風の大陸』の挿絵で知られる人気イラストレーター、いのまたむつみさんが担当しています。
意思を持つ剣「ソーディアン」を巡る物語として描かれた本作は、前作以上に厨二心を擽る王道ファンタジーとなっており、ハードがSFCからプレイステーションに代わった事であらゆる面で質が向上。
フィールド上でパーティメンバーが掛け合いを行う「アクティブ・パーティー・ウィンドウ」の採用でキャラ描写がより強まり、特にメインキャラの1人であるリオンの人気が爆発。
前作から更に多くの新規ファンを獲得する事に成功しました。
アクティブ・パーティー・ウィンドウはその後のシリーズで「フェイスチャット」「スクリーンチャット」と数度にわたる名称と仕様の変更を経て、現在は「スキット」で統一されています。
テイルズ オブ エターニア(TOE)
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ジャンル:永遠と絆のRPG
対応機種:PS(2000/11/30)、PSP(2005/3/3)
TODから約3年後にリリースされたシリーズ3作目。
キャラクターデザインはTODに引き続き、いのまたむつみさんが担当しました。
2つの世界を跨ぐ壮大な王道ストーリー、過去シリーズ同様に個性的なキャラ達、バトルシステムやグラフィックの進化など、過去2作の正当進化形といった内容で非常に評価が高く、リリースから20年以上が経過した現在でもファンの間では最高傑作に推す声が多く聞かれます。
大きな欠点もなく、シリーズ屈指の完成度を誇る作品で、その人気を買われてシリーズ初のMMORPGも制作されました。
テイルズ オブ デスティニー2(TOD2)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:運命を解き放つRPG
対応機種:PS2(2002/11/28)、PSP(2007/2/15)
TODの人気の高さを受け、シリーズ初となる続編タイトルとして制作されました。
前作の18年後を舞台に、前作主人公スタンとヒロインのルーティの間に生まれた息子カイルを主人公に据え、彼が可憐な少女リアラと出会い、仲間と共にそれぞれの運命に立ち向かっていくストーリーが展開されます。
いのまたむつみさんの洗練されたキャラデザや、やり込むほどに奥深さがわかってくるバトルシステムなどは高く評価されている一方、やや強引さが目立つストーリーや問題発言が多いキャラ達の言動は賛否両論といったところ。
この傾向は、以降のテイルズシリーズ全般においても頻繁に見られるようになります。
テイルズ オブ シンフォニア(TOS)
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ジャンル:君と響きあうRPG
対応機種:GC(2003/8/29)、PS2(2004/9/22)、PS3(2013/10/10)、Switch/PS4/XONE(2023/2/16)
TOP以来となる藤島さんのキャラデザによるシリーズ5作目。
この頃からテイルズシリーズは藤島さんが参加する「藤島テイルズ」、いのまたさんが参加する「いのまたテイルズ」に分かれ、開発チーム自体も分かれてそれぞれ独自色を出して行きます。
藤島テイルズ2作目となる本作は、ML-LMBS(マルチライン・リニアモーションバトルシステム)という3Dを取り入れた斬新なバトルシステム、シリーズ随一の重いテーマや描写が特徴で、決して取っつきやすい作品ではありませんが、ストーリー自体の評価は非常に高く、各キャラの好感度も抜群とあって、シリーズ屈指の人気作となりました。
ただ、当初はプレステではなくゲームキューブからの発売で、その1年後にはプレイステーション2に移植される事になった為、本作の為にGCを購入したファンの間では戸惑う声もあがっていました。
テイルズ オブ リバース(TOR)
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ジャンル:君が生まれ変わるRPG
対応機種:PS2(2004/12/16)、PSP(2008/3/19)
TODシリーズ、TOEに続き通算4作目のいのまたテイルズ。
これまでのシリーズと大きく違うのは「回復魔法が存在しない」という点で、これは以後のシリーズ作においても他に例がなく、またRPG全体を見渡しても殆ど同じ事例がないくらいの思い切ったシステムです。
「TP制廃止」「術技を敵に当てる事でHP回復」「3ライン制のバトルシステム(3L-LMBS)」と、バトルについては非常に斬新な試みが行われ、シリーズ通してのファンに戸惑いを与えました。
一方で戦略性の高さから本バトルシステムを高評価するファンも少なくありません。
特に近年はテイルズのバトルシステムを改革した意欲作として、更に評価を上げています。
テイルズ オブ レジェンディア(TOL)
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ジャンル:絆が伝説を紡ぎだすRPG
対応機種:PS2(2005/8/25)
シリーズ7作目にして初めて、藤島テイルズでもいのまたテイルズでもない作品として制作されたゲーム。
キャラクターデザインは『神秘の世界エルハザード』『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』などを手掛けたアニメーターの中澤一登さんが担当しました。
開発スタッフもこれまでのシリーズとは異なり、全体的に異色作といった印象を受ける内容です。
特にバトルシステムに関してはシンプルにし過ぎている為、前作のTORをやり込んだテイルズファンからは「退化した」などの否定的な意見が目立ちます。
一方、キャラクタークエストをかなり濃密に描いており、キャラの掘り下げに関しては歴代でもトップクラスの評価を得ています。
テイルズ オブ ジ アビス(TOA)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:生まれた意味を知るRPG
対応機種:PS2(2005/12/15)、3DS(2011/6/30)
テイルズシリーズ10周年記念作品にして、シリーズ屈指の問題作。
藤島テイルズという事でTOSに近い路線ですが、TOSと比べるとかなり尖った内容になっています。
最大の問題点は主人公ルークの子供じみた言動および彼に対する周囲の辛辣過ぎる発言。
それに至るだけの理由や感情の機微に一定の納得を得られているケースもあれば、明らかに許容し難いとされる発言もあり、シナリオの緻密さという点においては高い評価を得られていませんが、全体のストーリーや人間臭いキャラ達を支持するファンも多く、まさに賛否真っ二つという総評になっています。
ある意味では、テイルズシリーズを象徴するチャレンジングな作品と言えるかもしれません。
テイルズ オブ イノセンス(TOI)
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ジャンル:想いを繋ぐRPG
対応機種:DS(2007/12/6)、PSV(2012/1/26)
『テイルズ オブ ザ テンペスト』に続くニンテンドーDS用ソフト第2弾として発売されましたが、テンペストが外伝扱いだったのに対し、こちらはマザーシップタイトルとして扱われました。
なお、テンペストも本作もいのまたテイルズです。
空中コンボを取り入れたバトルシステム「DS LIBS」は好評で、携帯用ゲーム機でも質の高いテイルズを提供できると示した一作となりました。
ただしストーリー面の低評価やスキットに声が付いていない等の問題点もあり、絶賛とまではいかなかったようです。
テイルズ オブ ヴェスペリア(TOV)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:「正義」を貫き通すRPG
対応機種:Xbox360(2008/8/7)、PS3(2009/9/17)、PS4/One/Switch(2019/1/11)
10作目のマザーシップタイトル、そして久々の藤島テイルズでありながら当時日本ではあまり普及していなかったXbox360での発売という事で、TOSの時と同様に物議を醸しました。
ただし今回は1年後にPS3に移植される事を予想したファンは多く、TOSの時ほどのブーイングはなかったようです。
内容に関しては絶賛する声が多く、とっつきやすいバトルシステムと当時最高峰のグラフィックは特に高く評価されました。
ストーリーについては、主人公ユーリのある場面での行動に納得できないファンも一定数いますが、それでも概ね好評。
特にキャラ人気の高さはシリーズ屈指で、本作を最高傑作に推すファンも少なくありません。
テイルズ オブ ハーツ(TOH)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:心と出会うRPG/新たな心と出会うRPG(R)
対応機種:DS(2008/12/18)、PSV(2013/3/7)
過去のニンテンドーDS用タイトルは他の会社が制作していましたが、本作は初めてナムコ・テイルズスタジオが制作しています。
キャラデザは過去のDS作品同様、いのまたさんが担当しました。
Production I.G制作のアニメーションムービーが流れる「アニメムービーエディション」と、白組制作のCGムービーが流れる「CGムービーエディション」が同時発売されています。
グラフィック面ではどうしても据え置き機の作品に劣りますが、DS作品としては大きな進化を遂げ、特にボリューム面はかなり多くのファンを満足させるものになりました。
テイルズ オブ グレイセス(TOG)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:守る強さを知るRPG
対応機種:Wii(2009/12/10)、PS3(2010/12/2)
マザーシップタイトルとしては7作品目のいのまたテイルズ。
バトルシステム「SS-LMBS」は3Dバトルとしては最高傑作との呼び声高く、大変好評でした。
またキャラクター、ストーリーともに人気が高く、内容面に関してはかなりの高評価を得ています。
しかしテイルズシリーズに馴染みの薄いWiiでの発売だった為、当初セールス面では不調だったようです。
1年後に発売された『テイルズ オブ グレイセス エフ』は更にバトルシステムをブラッシュアップしてシリーズ最高の評価を得ており、こちらはセールスも好調でした。
テイルズ オブ エクシリア(TOX)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:揺るぎなき信念のRPG
対応機種:PS3(2011/9/8)
テイルズシリーズ15周年記念作品という事で、初の試みとして藤島さんといのまたさんを同時起用するという豪華な陣容となりました。
その為、集大成的な作品になる事が期待されたビッグタイトルでしたが……グラフィック以外の全体的なスケールダウン、ストーリーの練り込み不足が指摘され、高い評価を得るには至りませんでした。
システム面に関しては簡略化が良い方向に出ている事もあれば、RPGらしさが損なわれているという意見もあり、一長一短といった評価のようです。
テイルズ オブ エクシリア2(TOX2)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:選択が未来を紡ぐRPG
対応機種:PS3(2012/11/1)
前作から僅か1年後に発売された正統続編。
舞台も前作から1年後で、パーティメンバーは全員が続投し、主人公ルドガーとそのパートナーのエルが新たに加わりました。
ルドガーはドラクエの主人公のように基本喋らない仕様で、テイルズシリーズとしては異例の試みとなっています。
1年での続編という事で使い回しが多く、単独作品としての完成度はあまり高くはありませんが、システム面はかなり改善され遊びやすくなっており、暗く切ない展開を丁寧に描いたストーリーは高い評価を得ています。
テイルズ オブ ゼスティリア(TOZ)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:情熱が世界を照らすRPG
対応機種:PS3(2015/1/22)、PS4(2016/7/7)
テイルズシリーズ20周年記念作品ですが、10周年および15周年作品以上の問題作となりました。
藤島&いのまたコンビだけでなく、過去シリーズで起用したデザイナーを総動員するなど、かなり力を入れて開発が行われたものの……ストーリーは後味悪い内容でシステム面は詰め込みすぎて扱い辛く、バトルシステムも劣化。
そして何より、ネット上で大いに炎上した「ヒロイン詐欺」「DLC商法」によって評価は地の底まで落ちてしまいました。
賛否両論が多いテイルズシリーズですが、本作に関しては明確に否定意見が多く、散々な出来という評価が大勢を占めています。
ただし特定のキャラは人気が高く、またufotable制作のテレビアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』である程度問題が解消されたのは救いでした。
テイルズ オブ ベルセリア(TOB)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:君が君らしく生きるためのRPG
対応機種:PS4/PS3(2016/8/18)
悪名高いTOZの前日譚という事で、発売前からお通夜状態と言っても過言ではないほど期待されていなかった本作ですが、復讐をテーマの1つとしたストーリーは重いながらも見応え十分で、アニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』との関連も上手く描かれ、ストーリー面ではシリーズ上位の高評価を得ています。
バトル面も過去最高レベルの出来とあって、前作から一変して非常に好評な作品となりました。
テイルズ オブ アライズ(TOARISE)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:心の黎明を告げるRPG
対応機種:PS5/PS4/XboxOne/XboxXS(2021/9/9)
2023年7月現在、オリジナル作品としては最新作となるのが本作。
TOZの悪評の影響もあってか開発が滞り、中々コンシューマでの新作が出ない状況が続いた為、実に5年ぶりとかなり間が開きました。
ストーリーは重すぎず軽すぎず王道でわかりやすく、3Dアクションに特化したバトルシステムも爽快感があり好評。
大きな欠点はなく、新生テイルズとして十分期待に応える良作という評価を得ています。
テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:ダンジョンRPG/真実と向き合うRPG(X)
対応機種:GBC(2000/11/10)、PSP(2010/8/5)
シリーズ初となる外伝作品であり、TOPの続編にも当たります。
バトルシステムがアクション性の殆どないものになっているので、テイルズをプレイしているという実感が湧きにくく、ファンの間でもあくまでスピンオフという見方が主流のようです。
ただしタイトルからは想像し辛いほどシナリオの評価が高く、食わず嫌いは損という意見が大半となっています。
本作の好評を受け、なりきりダンジョンシリーズをクロスオーバータイトルとして継続する事になりました。
テイルズ オブ ザ ワールド ~サモナーズ リネージ~
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:ファンタジーシミュレーションRPG
対応機種:GBA(2003/3/7)
本作もまたTOPの続編という位置付けで、同時にテイルズシリーズ初のシミュレーションRPGでもあります。
オリジナルキャラのデザインは奥村大悟さんが担当しています。
ストーリー面はともかく肝心のシミュレーション要素が低評価で、完成度という点においてはファンを満足させるには至らなかったようです。
テイルズ オブ ザ テンペスト(TOTT)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:魂を呼び覚ますRPG
対応機種:DS(2006/10/26)
当時大流行していたニンテンドーDSでプレイ出来るソフトとして発売された初のテイルズ。
ただしマザーシップタイトルとしては扱われず、外伝作品(エスコートタイトル)として扱われました。
2020年にマザーシップおよびエスコートの分類を撤廃し、新たに「オリジナル」「クロスオーバー」「モバイル」といった分類が行われ、本作はオリジナルのカテゴリーに入っています。
外伝扱いされてしまったのもわからなくもない程ボリューム不足で、携帯用ゲーム機という事でグラフィックも過去シリーズと比べ大きく劣る為、全体的なスケールダウンは否めません。
ストーリー自体は短いながらも纏まっていて、一定の評価は得ています。
テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:響き合う心を信じるRPG
対応機種:Wii(2008/6/26)、PS3(2013/10/10)
TOSの正式な続編で、その2年後を描いた物語です。
ただしマザーシップタイトルではなく外伝扱いでした。
2020年以降はオリジナルに分類されています。
TOSの続編でありながら藤島テイルズではなく、キャラクターデザインはTOE以降のテイルズシリーズ全般にデザイナーとして参加している奥村大悟さんが担当しました。
前作のキャラも一通り登場しますが扱いにはかなり差があり、そこに不公平感を覚えるファンもいたようです。
完成度という点においても余り高くないという評価で固まっています。
テイルズ オブ ファンダム
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:ファンディスク
対応機種:Vol.1…PS(2002/1/31)、Vol.2…PS2(2007/6/28)
テイルズ初にして唯一のファンディスクシリーズ。
Vol.1はフェイスチャットを活用したアドベンチャーゲーム「カオベンチャー」をはじめとしたファンディスクらしい内容で人気を博し、その勢いに乗って2作目も制作されましたが……Vol.2は登場作品が藤島テイルズのみという極端な偏りやボリュームのなさが災いし、低評価となってしまいました。
その為、3作目の制作には至っていません。
テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:コスプレRPG(2)、コスプレS-RPG(3)
対応機種:2…GBA(2002/10/25)、3…GBA(2005/1/6)
『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン』から続くナンバリングタイトルですが、TOPの続編として制作された1と、それ以降の2~3とでは立ち位置が異なり、こちらはテイルズシリーズの各キャラクターが一堂に会するクロスオーバー『テイルズ オブ ザ ワールド』シリーズの為、スピンオフという位置付けです。
「なりダン」の愛称でも知られる本シリーズは、複数の作品のキャラが登場しつつも主人公はオリジナルキャラクターで、ストーリーも独自の内容が用意されており、「お祭りテイルズ」として人気を博しています。
3以降、その役割は『レディアント マイソロジー』シリーズへと引き継がれました。
テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:君のためのRPG
対応機種:1…PSP(2006/12/21)、2…PSP(2009/1/29)、3…PSP(2011/2/10)
なりダン同様、オリジナルキャラと独自のストーリーを用意しつつ、テイルズシリーズの各キャラが集合して同じ目的の為に共闘するRPGです。
「マイソロ」の愛称でファンからも人気を博しています。
ただし1~3それぞれ賛否両論な点もあり、1はキャラが少なめ、2はバランスが微妙で作業感強め、3はシナリオに難アリといった評価が目立ちます。
とはいえ、大抵は大味な内容になってしまうこの手のお祭り作品にあって、本シリーズは十分な作り込みが行われており、充実した内容になっています。
テイルズシリーズのキャラゲーとして高い評価を得たこのマイソロの功績によって、以降数多くのスマホゲームが誕生したと言っても過言ではないでしょう。
テイルズ オブ バーサス
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:アクションゲーム
対応機種:PSP(2009/8/6)
シリーズ初の対戦型アクションゲーム。
元々テイルズはアクション要素強めのバトルが人気の要因の一つで、そのテイルズキャラ達を格ゲーで楽しめるという、男性ファンなら一度は夢見る事を実現した作品です。
その為、期待もかなり大きかったのですが……作品によって参戦キャラが偏っていたりゲームバランスが崩壊気味だったりと問題点が多く、結果的には低評価となってしまいました。
セールス面では決して不調ではありませんでしたが、その後続編は作られていません。
テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:アクションゲーム
対応機種:PSP(2011/2/10)
『テイルズ オブ バーサス』の直接的な続編ではありませんが、コンセプトを変えてバディ&無双系のアクションゲームとして制作されました。
『バーサス』の評判が悪かった事もあって、発売前はあまり期待されていませんでしたが、アクションよりむしろストーリー面での評価が高く「隠れた名作」と言うファンも少なくありません。
ただしキャラゲーとして見た場合、本来のキャラデザや性格からやや逸脱しているキャラが見受けられる為、満場一致で高評価という訳ではないようです。
テイルズ オブ ザ ワールド タクティクス ユニオン(レーヴ ユナイティア)
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:シミュレーションRPG/新たな絆のシミュレーションRPG(レーヴ ユナイティア)
対応機種:Android/iOS(2012/7/2~2015/2/26)
クロスオーバータイトル初のシミュレーションRPGとして、スマホ用ゲームアプリ『テイルズ オブ ザ ワールド タクティクス ユニオン』のタイトルでサービスを開始。
2014年にストーリーやアニメーションの追加、シナリオのフルボイス化を行ったニンテンドー3DS用ソフト『テイルズ オブ ザ ワールド レーヴ ユナイティア』を移植作としてリリースし、2015年に『タクティクス ユニオン』のサービスを終了しました。
オーソドックスなシミュレーションRPGで、クロスオーバー作品としては一定の評価を得ています。
テイルズ オブ リンク
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:つなぐRPG
対応機種:Android/iOS(2014/3/3~2018/3/28)
テイルズシリーズのキャラクターが総出演する事を売りにサービスを開始したスマホ用ゲームアプリ。
ただしストーリーに関してはオリジナルキャラクターがメインとなっています。
スマホゲームが普及して以降、『テイルズ オブ ザ ワールド』シリーズのようなクロスオーバー作品は軒並みスマホでのリリースとなっており、本作もその一つです。
この作品の最大のセールスポイントはシナリオで、シリーズの特徴と各キャラの背景を活かしたメインシナリオは重厚に作られており、ファンからの評価も上々でした。
サービスは終了していますが、メインシナリオについては『テイルズ オブ ザ レイズ』に移植されており、このゲームをプレイしている人はいつでも見る事ができます。
テイルズ オブ アスタリア
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:交差する想いがつながるRPG
対応機種:Android/iOS(2014/4/3~2023/5/18)
『テイルズ オブ リンク』とほぼ同時期にサービスを開始したスマホ用ゲームアプリ。
こちらも歴代テイルズシリーズのキャラが登場する点は同じですが、ストーリーはサクサク進められるタイプで、キャラの育成とバトルに力を入れたゲームになっています。
ファンからの人気は高く、まだスマホゲーが盛況ではなかった時代に100万DLを突破し、その後のテイルズシリーズの普及に貢献しました。
2023年に終了となりましたが、実に9年以上もの間続き、これはテイルズのスマホアプリ・モバイルゲームとしては歴代最長記録です。
テイルズ オブ ザ レイズ
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:真実の強さを追うRPG
対応機種:Android/iOS(2017/2/28~)
テイルズの歴代シリーズのキャラクターが登場するお祭りゲームという点は、他のスマホアプリと同じ。
最大の特徴は、スマホゲームでありながらテイルズシリーズおなじみのLMBSでバトルが行われる点で、片手操作でもプレイ可能な操作性は高い評価を得ています。
また、『TOS』『TOA』の実弥島巧さんがストーリー原案として参加し、 『サクラ大戦』『ああっ女神さまっ』など藤島作品のアニメキャラデザを手掛ける松原秀典さんがオリジナルキャラのデザインを担当するなど、豪華スタッフによる制作という点も注目されました。
メインシナリオは2022年に完結しましたが、その後大型アップデートとなる新モード『テイルズ オブ ザ レイズ リコレクション』がスタートしています。
テイルズ オブ クレストリア
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:愛しき咎我人(なかま)と出会うRPG
対応機種:Android/iOS(2020/7/16~2022/2/7)
これまでのスマホアプリやクロスオーバー作品とはコンセプトが異なり、本作は新規のオリジナルキャラクターをメインに描いた作品です。
過去シリーズのキャラ達も登場しますが、あくまでメインではなく主人公たちのサポートといった立ち位置です。
ストーリーはかなり重めで、その点も他のクロスオーバー作品と一線を画しています。
メディアミックスにも力を入れた大作で、サービス開始直後にアニメも放送されました。
全世界500万DLを記録するなど高い需要を獲得しましたが、「テイルズシリーズの入口」という役割を果たしたのか、2022年にサービス終了となりました。
テイルズ オブ ルミナリア
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:21の生き様が交錯するRPG
対応機種:Android/iOS(2021/11/4~2022/7/20)
『クレストリア』より更にオリジナル要素を濃くしたスマホアプリで、本作には過去のテイルズシリーズのキャラが一切登場せず、全てオリジナルのキャラとストーリーで展開していきます。
その為、分類もクロスオーバーではなくオリジナルとなっています。
キャラクターデザインは『食戟のソーマ』の佐伯俊さんが担当しました。
テイルズのスマホアプリと言えば大半がクロスオーバー作品なので、その需要から外れた本作はユーザー数が伸び悩み、僅か8ヶ月でサービス終了となってしまいました。
とはいえプレイした人からの評価は決して低くはありませんでした。
テイルズ オブ タクティクス
ジャンル:シミュレーションRPG
対応機種:ガラケー(2004/2/16)、EZアプリ(2007/1/18)
テイルズシリーズ初のモバイルゲームとして2004年に発売された作品です。
LMBSを採用したシミュレーションRPGで、新たなテイルズの可能性を提示したゲームでしたが、クロスオーバー作品の割にパーティメンバーとして操作できるキャラが少なく、ファンからは不満も出ていたようです。
その点は以降の作品にて改善されています。
テイルズ オブ ブレイカー
ジャンル:RPG
対応機種:ガラケー(2005/1/31)、EZアプリ(2007/12/13)
モバイルテイルズの2作目。
『テイルズ オブ タクティクス』とは違いジャンルは過去のテイルズ同様にRPGで、オリジナルキャラのみで展開。
いのまたむつみさんがキャラデザを手掛けるなど、完全オリジナル作品と同等の内容ですがオリジナルのカテゴリーには入れられていません。
シリーズで初めて女性主人公を採用するなど、マザーシップタイトルではないからこそ出来る試みも行われました。
テイルズ オブ コモンズ
ジャンル:変わりゆく世界 信じる想い 共に歩んでゆくRPG
対応機種:ガラケー(2005/10/14)、EZアプリ(2008/8/28)
『テイルズ オブ ブレイカー』に続くモバイルのオリジナル作品第2弾。
『ブレイカー』にはなかったスキットシステムを導入するなど、更にマザーシップタイトルに近い内容になっていますが、括りとしてはやはりオリジナルではなくモバイルです。
キャラクターデザインは『空の軌跡』シリーズや『サクラダリセット』『本好きの下剋上』の挿絵で知られる椎名優さんが担当しています。
テイルズ オブ ヴァールハイト
ジャンル:生きる意味を見つけるRPG
対応機種:ガラケー(2006/6/15)
モバイルのオリジナル作品第3弾。
引き続き椎名優さんがキャラデザ担当です。
ストーリーは全12章と過去作品よりもボリュームアップしています。
本作まで4年連続でモバイルテイルズが配信されていましたが、ここから暫くお休みとなりました。
テイルズ オブ ザ ワールド マテリアルダンジョン
ジャンル:着せ替えRPG
対応機種:ガラケー(2008/1/31)
本作もモバイルのオリジナル作品ですが、『テイルズ オブ ザ ワールド』シリーズでおなじみの「なりきりシステム」を搭載したコスプレ系の要素が濃いゲームになっており、外伝的要素が強め。
キャラクターデザインは引き続き椎名優さんが担当しました。
テイルズ オブ キズナ
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(画像引用 : 『テイルズチャンネル+』公式Twitter https://twitter.com/tales_ch)
ジャンル:絆つながるRPG
対応機種:モバゲー/mixiゲーム/dゲーム(2011/11/22~2014/9/25)
かなり期間を空けてのモバイルテイルズで、その後スマホの普及に伴い、本作がモバイルのラストという事になりました。
過去のモバイル作品とは大きく傾向が異なり、テイルズシリーズのキャラクターカードを集めてオリジナルパーティを作り、クエストに挑むという内容になっています。
テイルズ オブ エターニア オンライン
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:MMORPG
対応機種:PC(2006/3/3~2007/3/31)
テイルズ初、そしてシリーズ唯一のMMORPGです。
TOEの世界観で描かれた物語ですが、TOEの内容をなぞっている訳ではなく、オリジナルのストーリーが展開されました。
バトルシステムはLMBSをオンライン用にカスタマイズしたO-LMBS(オンラインリニアモーションバトルシステム)で、スキットシステムも再現するなど、TOEや過去のテイルズをプレイした人が入りやすいシステムになっています。
とはいえテイルズシリーズのファンはコンシューマの新作を望んでいたようで、1年のサービス期間で終了となりました。
テイルズ オブ ザ ワールド ダイスアドベンチャー
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:ボードタイプRPG
対応機種:ブラウザ(2012/4/26~2013/6/28)
ダイスを振ってマスを進んでいく、ボードゲームタイプのRPG。
テイルズシリーズでは初の試みで、シリーズ初のブラウザゲームでもあります。
同年に2作のスマホアプリを発表したばかりとあって需要が分散したのか、1年とちょっとでのサービス終了となりました。
テイルズ オブ カード エボルブ
(画像引用 : Amazon)
ジャンル:ソーシャルRPG
対応機種:gree(2012/9/11~2014/9/30)
歴代のテイルズキャラクターのカードを集めて、オリジナルパーティを結成していくゲーム。
約2年間の稼働は、本来のジャンルとは異なる事を考慮すれば十分に健闘したと言えるでしょう。
テイルズ オブ ビブリオテカ
「テイルズ オブ ビブリオテカ」と「テイルズ オブ ファンタジア」のiOSアプリの配信を記念して、2タイトルのコラボ壁紙をプレゼント!「テイルズチャンネル+」に無料登録してGETしよう! http://t.co/zrSRxXuQ7E pic.twitter.com/29OHBBoDA1
— テイルズチャンネル+ (@tales_ch) October 22, 2013
(画像引用 : 『テイルズチャンネル+』公式Twitter https://twitter.com/tales_ch)
ジャンル:シナリオブック&バトル
対応機種:iOS(2013/9/25~2014/10/30)
テイルズシリーズの作品をノベル形式で読み解きつつ、各キャラクターの台詞を選択肢として選ぶ事でバトルを行うという、テイルズ唯一のアドベンチャー作品です。
第1弾としてTOVのシナリオが配信されましたが、やはりアクションなしでは物足りなかったのか、第2弾の配信がないままサービスは終了。
結果的にTOVの一コンテンツという事になりました。
まとめ
アライズはとても良い出来で、まだまだテイルズシリーズは楽しませてくれると確信しました!
それだけに、2025年には30周年記念作品をしっかりリリースして欲しいですね。
まだまだ期待してます!