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23

Jul

【よふかしのうた】2期の可能性を徹底検証! サンデー作品の2期の確率はどれくらい?


(画像引用 : Amazon)

2022年夏に放送されたアニメ『よふかしのうた』の2期が制作される可能性を徹底検証!
1期の実績や評判、ストックの有無、制作会社の状況、そして他のサンデー原作アニメの状況から、2期実現について予想します!

テレビ視聴者数は好調! 原作売上も上昇


(画像引用 : Amazon)

2022年の夏は『リコリス・リコイル』の大ヒットに沸きましたが、それ以外にも数多くの良作、名作がありました。
『よふかしのうた』は、その中の一つに数えられるアニメです。
不登校の少年・夜守コウと奔放な吸血鬼・七草ナズナの馴れ初めと奇妙な日常を描いた本作は、他の作品とは違った独特な雰囲気のアニメで、深夜の世界を徘徊する少年の心情、退廃的な中にも明るく温もりのある空気感が見事に表現されていました。

そんな本作の2期が制作される可能性が一体どれくらいあるか、様々な角度から徹底的に検証していきます。

よふかしのうたの円盤(Blu-ray・DVD)は上下巻での発売で、上巻は発売初日のBlu-ray総合デイリーランキングで24位にランクインしました。
ウィークリーランキングでは30位圏外となっており、売上枚数としてはあまり芳しくない結果となりました。
もっとも、サンデー原作アニメの多くが円盤売上で高い数字を残している訳ではないので、想定内の結果とも言えます。

一方で、テレビでの視聴者数はかなり好調だった模様。
アニメハックによる「2022年夏アニメ 録画数ランキング」において、非常に高水準の結果を残しました。

・『よふかしのうた』2022年夏アニメ録画ランキング各話順位

01話 … *1位
02話 … *2位
03話 … *1位
04話 … *2位
05話 … *1位
06話 … *3位
07話 … *1位
08話 … 11位
09話 … *1位
10話 … *2位
11話 … *6位
12話 … *3位
13話 … *3位

全13話中、11話でTOP3にランクイン。
ノイタミナ枠での放送という有利な点はありますが、『リコリコ』や『キングダム』といった人気作品と競い合い、5度も1位を獲得している点は非常に素晴らしい結果と言えます。

また、配信に関しては、各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると2022夏クール内で15位
dアニメストアでは9位にランクインしており、一定の結果は残せたと言えます。

評判に関しても決して悪くはなく、アニメイトタイムズ「2022夏アニメみんなが選んだ人気おすすめランキング」5位、アニメ!アニメ!「2022年夏アニメ(7月クール)で一番良かった作品は?」8位にランクインするなど、多くのアニメファンから好評を博しました。
更に株式会社HANABISHIの運営するサイト「みんなのランキング」で実施されたアンケート「2022年アニメ人気ランキング」11位にランクインするなど、2022年の全作品の中でも本作を推すというアニメファンは少なからずいるようです。

その評判を裏付けするのが、原作売上の上昇です。

よふかしのうたの原作コミックスの累計発行部数は、アニメ放送直前には200万部で巻割(巻平均)は18万部でした。
それがアニメ放送後には250万部→350万部→400万部と急上昇。
15巻の時点で400万部なので、巻割は27万部と約1.5倍まで伸びています。

円盤が売れなくなった現代でも、円盤売上が低いアニメ作品は「失敗作」「コケた」と揶揄される事がありますが、今のアニメの成功・失敗はそれだけで測れる訳ではありません。
テレビと配信で一定の結果を残し、原作にもアニメ化効果が出ている事を考慮すれば、よふかしのうたのアニメ化は大成功とまでは言えないまでも、失敗ではないとは言えるでしょう。

ストックは十分! 2期の範囲はラブコメ&バトルのわかりやすい展開?


(画像引用 : Amazon)

よふかしのうたのアニメ1期は、5巻収録の第46夜「仲良くヤろうや」まで映像化されました。
本作のキーキャラクターの1人、星見キク登場の手前までとなります。
原作消化のスピードも特別早くはなく、1期完結のタイミングとしては順当な区切りと言えるでしょう。

2023年7月現在、よふかしのうたの原作コミックスは17巻まで発売されています。
よって、2期どころか3期までの制作が可能です。
ストック面に関しては全く問題ありません

仮に2期が制作された場合は、星見キクおよび“探偵さん”こと鶯アンコを巡るエピソードをメインに描かれていく事になります。

星見キクは眷属を増やし続けている謎多き吸血鬼で、その目的も不明。
そんな彼女にコウの幼馴染である夕真昼が深く関わっていくストーリーが展開されます。

そして鶯アンコは、28歳の大人の女性で眼鏡を掛けていて、ミステリアスで気怠い空気をまとう排他的な雰囲気の女性。
『だがしかし』からコトヤマ先生を追っているファンにとっては「これ絶対作者さんが好きなキャラ」と思わずにはいられない、そういうキャラクターです。
2期が制作された場合、そんな彼女が物語の中心となっていきます。

この一連の物語は、ボーイミーツガールから始まって独特な空気感の中で人間と吸血鬼の異文化交流を少しずつ深めていく1期のストーリーと比較すると、展開がダイナミックでエンターテイメントに富んだ内容と言えます。
キクだけでなくアンコも目的や本質が掴み辛いキャラで、当初はそんな2人を軸に描かれる為、何処に向かって進んでいるのかわかり辛い面もありますが、次第にキャラ同士の関係性が明らかになり、更に新キャラが続々登場してバトル展開、ラブコメ展開が繰り広げられていく為、一気に取っつきやすくなっていきます。
雰囲気重視だった序盤の頃からすると、コウやナズナのキャラも立ってきている事から、1期にイマイチ入り込めなかったという人でも楽しめる内容と言えるでしょう。

2期を1期同様に1クールで制作する場合は、コウ&ナズナとアンコの物語が一応決着する第93夜「まぁ言うなればそうだな」までの映像化が妥当です。
1期とほぼ同じ量の映像化となる為、1期同様に全13話で無理なく収められるでしょう。

制作会社&スタッフの状況は?


(画像引用 : Amazon)

よふかしのうた1期の制作を行った会社はライデンフィルムです。

ライデンフィルムは、3DCGアニメを得意とするサンジゲンの代表取締役である松浦裕暁さん、『魔法少女まどか☆マギカ』のアニメーションプロデューサーを務めた岩城忠雄さん、『ストライク・ザ・ブラッド』のアニメーションプロデュースを手掛けるバーナムスタジオの代表取締役社長の里見哲朗さん等が中心となって2012年に設立されたアニメ制作会社。
2013年から元請けを開始し、当初はサンジゲンなどとの共同制作が多かったものの、徐々に単独での制作が増え、2021年には『東京リベンジャーズ』を手掛けた事で大幅に知名度を上げました。

設立して10年強の会社ながら、従業員数は260名と業界でも屈指の数を誇っていて、本社である東京スタジオだけでなく大阪スタジオ、京都スタジオ、深谷スタジオと合計4つのスタジオを抱えています。
2021年以降は年間で10作品前後を世に送り出しており、生産力においては既に業界でも上位に入る制作会社です。
よって、2期を制作する上で制作会社のスケジュールを気にする必要は余りないかもしれません。

ただ、ライデンフィルムは現在ビッグタイトルを2つ抱えている状態で、それは無視できません。

1つは前述した東京リベンジャーズで、既に3期「天竺編」が2023年10月より放送される事が決まっています。
この作品は完結までアニメ化される事がほぼ確実で、天竺編の後にもストーリーは続いていく為、当分は東京リベンジャーズにかなりのリソースを割く事になるでしょう。

もう1つのビッグタイトルが『るろうに剣心』です。
かつてのジャンプの看板作品で、実写映画も大ヒットしたレジェンドという事で、こちらも完結までのアニメ化は確定的。
現在は1期2クールの放送が決まっているのみですが、恐らくあと4クールほどの映像化が行われる事になるでしょう。

こういった状況に加え、他の新作も多数予定に組み込まれている事が予想される為、よふかしのうた2期がすぐに作られるのは難しいかもしれません。

1期で監督を務めた板村智幸さんは、『偽物語』以降の物語シリーズで中心を担っている方です。
ただ、傷物語や続・終物語には関わっていないようなので、よふかしのうたに専念する事は可能と思われます。

サンデー原作アニメは続編の確率が高い?


(画像引用 : Amazon)

実際問題として、よふかしのうたの2期実現の可能性は極めて高いとまでは言えません。
特に、制作会社のライデンフィルムが大作を2作抱えている点は、本作の2期実現において大きなマイナスと言わざるを得ないでしょう。
ただ前述したように、一定の好結果を残した面もあるので絶望的という訳でもありません。

つまり「2期は十分あり得るけど決め手に欠ける」というのが現状となります。
そこで、具体的にどれくらいの確率で2期が実現するかを占う上で、本作が「サンデー原作アニメ」という点に着目していきます。

アニメは製作委員会方式で作るケースが大半で、本作も例外ではありません。
そして本作の製作委員会には小学館も含まれています。
つまり、「2期が原作にとってプラスになる」とサンデーの出版社である小学館が判断すれば、円盤売上を度外視してでも2期が作られる事になります。

そこで、過去のサンデー原作アニメで2期が実現したケースと、よふかしのうたの現状を比較してみましょう。
2010年以降で2期が実現した作品は以下の通りです。

・サンデー原作アニメ(2010~)で2期が実現した作品

○神のみぞ知るセカイ(3期)
○マギ(2期+スピンオフ)
×アラタ カンガタリ~革神語~
×ムシブギョー
○銀の匙 Silver Spoon(2期)
○境界のRINNE(3期)
×電波教師
○だがしかし(2期)
×競女!!!!!!!!
○MAJOR 2nd(3期)
×魔王城でおやすみ
○トニカクカワイイ(2期)
○古見さんは、コミュ症です。(2期)
×舞妓さんちのまかないさん
×名探偵コナン ゼロの日常
×よふかしのうた
×ノケモノたちの夜

この内、円盤が大ヒットしたのは1期が平均7000枚以上売れた『マギ』だけ。
他は『神のみ』1期が3000枚売れましたが、それ以外のアニメは円盤売上で結果を残した訳ではありません。
にもかかわらず、約5割の確率で2期が実現しているのは、出版社の意向が強いからだと思われます。

ただ、『銀の匙』は原作売上が圧倒的で、『境界のRINNE』や『MAJOR 2nd』はNHKでの放送、『古見さんはコミュ症です』は分割2クールである事がほぼ確実で、『トニカクカワイイ』はビリビリ動画で1.8億再生を記録するなど海外で大きな人気を得た作品なので、単純比較は出来ません。
そこで、比較対象として最も相応しいと思われる『だがしかし』をピックアップしてみます。

この作品は、よふかしのうたの原作者であるコトヤマ先生の前作であり初連載作品。
1期は2016年に放送され、円盤売上は1500枚ほど。
まだ配信が今ほど利用されていない時代だった事を考えると、セールス実績においてよふかしのうたと大きな差はないと言って良いでしょう。

原作の累計発行部数は10巻の時点で300万部。
11巻が最終巻なので、巻割は変わらず30万部だったと思われます。
若干よふかしのうたより上ですが、こちらも差は僅かです。

つまり、『だがしかし』と『よふかしのうた』はほぼ同等のヒット規模。
だがしかしの2期は2018年放送で、制作会社が1期から変わっているので、分割2クールではありません。
これらの事を総合的に考えると「だがしかしが2期まで作られたんだから、よふかしのうただって2期が作られるはず」と結論付けたくなるところです。

とはいえ、だがしかしの2期は30分枠ではなく15分枠での放送でした。
制作会社の変更も考慮すると、やや難儀した2期だったという印象はあります。
2期制作を判断する上でギリギリのラインだったのかもしれません。

よって、そのだがしかしと同等のヒット規模であるよふかしのうたも、やはりギリギリのラインという事になりそうです。
この事を踏まえると、やはり「2期は十分あり得るけど決め手に欠ける」という結論に至ります。

まとめ

OPのノンクレジット映像が1000万再生以上を記録していたり、海外のアニメファンが運営するメディアサイト「Anime Trending」でBest in Sceneries and Visualsを受賞していたり、1期は多方面で高い評価を得ています。
もし2期が放送されたらもっとスゴイ事になりそうな気がするので、どうにか実現して欲しいですね!

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