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Jul

【推しの子】2期決定記念! 1期実績まとめ&2.5次元舞台編がアニメで化けるか徹底検証


(画像引用 : 『アニメ【推しの子】』公式サイト https://ichigoproduction.com/)

2023年春クールの話題を独占し、爆発的ヒットを記録した【推しの子】を大特集!
1期で本作が残した実績の数々、そして2期で放送される2.5次元舞台編の見所やアニメで大化けする可能性を徹底検証します!

原作という素材を最大限に活かした1期


(画像引用 : Amazon)

2023年春アニメの目玉として、放送前から大きな期待を寄せられていた【推しの子】
その期待度は随所で数値化されていて、アニメ!アニメ!のアンケート「2023年春アニメ、期待値の高い作品は?」では『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』に次いで2位、dアニメ「今期何見る?2023春アニメ人気投票」、Filmarks「2023年春アニメ期待度ランキング」ではそれぞれ3位を記録
アニメ公式Twitterのフォロワー数も放送前に20万人を突破するなど、新作としては異例の数字を記録していました。

そして第1話の放送が始まると、90分という放送時間に加え、その衝撃的な結末に国内外のアニメファンが興奮し、なんと世界トレンド1位を獲得。
この瞬間に推しの子のアニメ化は成功が確約されたと言っても過言ではありません。

一方で、原作を読んでいないアニメファンから「1話がピークでそれ以降は尻つぼみするのでは……」という声もあがっていました。
実際、1話はセンセーショナルな内容だった上、あまりにも盛り上がり過ぎた事から、2話目以降にその反動が来てもおかしくない状況ではありました。

しかし結論から言えば、その懸念は杞憂に終わりました。
2話目以降も好評で、最終回に2期決定の告知がされると再び世界トレンド1位に輝くなど、最後まで2023年を代表する話題作、人気作であり続けました。
フォロワー数も順調に伸び続け、2023年7月現在、約70万人もの人達にフォローされています。

・【推しの子】公式アカウントのフォロワー数推移

204,000 04月11日(第1話放送前日)
313,000 04月18日(第2話放送前日)
405,000 04月25日(第3話放送前日)
447,000 05月02日(第4話放送前日)
480,000 05月09日(第5話放送前日)
504,000 05月16日(第6話放送前日)
538,000 05月23日(第7話放送前日)
596,000 06月06日(第8話放送前日)
618,000 06月13日(第9話放送前日)
640,000 06月20日(第10話放送前日)
661,000 06月27日(第11話放送前日)
688,000 07月04日

 

ただ、一つ気になるデータとして、最終回後の伸びが余りない点は無視できません。

例えば2022年に大ヒットを記録した『ぼっち・ざ・ろっく!』は、最終回放送後に10万人以上のフォロワーを増やしました。
この大きな要因は、最終回で描かれたライブシーンの盛り上がりにあると思われます。

そして本作も『ぼざろ』同様、最終回にはライブシーンが描かれました。
B小町にとって初のライブであり、ファーストステージ編の最高潮となるエピソード。
そこが起爆剤になって、更にファンが大幅に増えてもおかしくない状況でしたが、実際にはそうはなりませんでした。

では何故かというと……その理由は明白で、アニメにおけるB小町のライブシーンは極論を言えばそこまで盛り上がるような描写ではなかったのです。
時間にして僅か5分、有馬かなの回想も交えているため純粋なライブのシーンとなると、その半分くらい。
タイトル回収の台詞として原作では絶大な人気を誇る「アンタの推しの子になってやる」の場面も、一瞬でサラッと流れてしまいアニメで初見の人達にはあまり印象に残らなかったようです。

これは恐らく、【推しの子】という作品の主題となる部分、そして今後の展開を考慮した上で、敢えてライブシーンを抑えめにしたと思われます。

本作はアイドルアニメ、或いはラブコメの側面もありますが、本筋はあくまでサスペンス
ネタバレになるので詳細は省きますが、今後に関してもその点がブレる事はありません。
なのに最終話のライブシーンが目立ち過ぎると、2期が始まるまでの間に「アイドルアニメ」という印象が定着してしまい、視聴者の期待と2期の内容との間にズレが生じてしまう恐れがあります。

この期待と中身とのズレはアニメにおいて非常に厄介な問題で、決して悪くない作品が「期待とは違う内容だった」という理由で人気を落とす事はままあります。
最終話の構成と描写には、そういったリスクを回避する意図があったと推察されます。

アニメ【推しの子】はオリジナルのエピソードや台詞を挟んだりする事は殆どなく、原作に忠実な作りになっています。
特に2話以降は「1回の放送につき原作3話分のエピソードを映像化」という大原則のもとに制作されていて、一度も例外はありません。
原作のテンポを崩さず一定の進行スピードで原作を粛々と消化しつつ、原作の引きの強さをほぼそのまま再現する事で、原作という素材を最大限に活かしたアニメになっているのです。

本作のアニメ化が大成功を収めた背景には、この「原作尊重」の姿勢があったと言って良いでしょう。

配信は鬼滅に次いでクール2位! 原作売上は500万部→1200万部に上昇


(画像引用 : Amazon)

【推しの子】の成功はネット上での反響だけでなく、売上という形で数字にも如実に出ています。

2023年6月28日に発売された円盤(Blu-ray・DVD)売上は、初週だけで8400枚を記録。
これは2022年に大ヒットした『SPY×FAMILY』1期1巻の初週売上(8100枚)を上回る好成績です。
1~2巻はイベントチケット優先販売申込券が封入されている為、3巻以降にやや数字を落とす可能性はありますが、それでも高い水準の売上になる事は確実と言えます。

また、配信では更に好調。
ニコニコ動画の2023年春アニメランキングでは鬼滅を抑え1位にランクイン。
ABEMAの2023春アニメランキングの視聴数部門でも2位、更にdアニメ、U-NEXT、Huluなどの主要動画配信サービスで軒並みTOP3にランクインしており、非常に多くの人が配信を利用して本作を視聴していた事がわかります。

それだけではありません。
原作コミックスの累計発行部数は、アニメ放送前の500万部から1200万部まで上昇しました。
アニメ(1クール)放送期間中の+700万部は歴代のアニメの中でもトップクラスの数字で、しかもこの期間中は新刊が全く出ていない為、純粋にアニメ化効果だけでこれだけの上積みがあった事になります。

1~11巻で1200万部に到達した為、巻割(巻平均)は100万部を突破。
これは同じヤングジャンプ連載で赤坂アカ先生の代表作でもある『かぐや様は告らせたい』でも達成できなかった大記録です。

これらの数字を見ても、【推しの子】は近年でトップクラスの成功を収めたアニメと言えます。

2期はどこまで映像化?


(画像引用 : Amazon)

【推しの子】のアニメ1期は4巻ラスト(第40話)、第四章「ファーストステージ編」まで映像化されました。
全11話でしたが、前述したように1期1話は90分枠での放送だった為、実質的には14~15話分という事になります。
なので、2期でも1期同様に4巻分、つまり8巻ラストまで……となるとは限りません。

それを踏まえた上で、2期がどの範囲まで映像化されるかを予想していきます。

まず2期が通常の1クール(11~13話)放送の場合。
1期のように「1回の放送につき原作3話分のエピソードを映像化」のペースだと、第73話~第79話までの映像化となります。
第六章「プライベート編」が8巻ラスト(第80話)で完結する為、若干ペースを早める若しくは数話分カットしてプライベート編まで映像化するのが妥当でしょう。

ただ、1期唯一のカット対象となった鈴城まなに関するエピソードのような本筋と全く関係ないエピソードは2期の範囲にはありません。
1期で制作陣が見せた「原作尊重」の姿勢を踏まえると、カットという判断をするのは考え難いところ。
それよりは、原作4話分を消化する回を幾つか作ってプライベート編ラストまで映像化する可能性が高いと思われます。

そしてもう一つ、1クールでプライベート編を最後までアニメ化する方法があります。
1期同様、拡大スペシャル枠での放送を行うという選択です。

とはいえ、1期のように初回を90分枠で放送……というのは難しいでしょう。
2期の最初に描かれる事になる第五章「2.5次元舞台編」は7巻途中まで続く大長編エピソードで、90分どころか120分でも到底収まらない長さ。
1期の90分は「1巻のエピソードを1話で全部見せる」事に意義があり、長編の途中までだったら殆どやる意味がありません。

しかし逆に、最終話を90分若しくは60分で放送するというパターンならばあり得ます。
ネタバレになるので詳細は省きますが、プライベート編は途中で物語の舞台が切り替わる為、そこから(またはその準備段階のエピソードから)ラストまでを拡大枠1回でやり切る事には十分に意義があります。
このエピソードは1期1話と同じくらい大きなインパクトのあるシーンがあり、各キャラや人間関係も大きく動く為、長時間の放送でも飽きさせず最後まで惹き付ける事が可能です。

もう一つのケースとして、2期を2クールでやるという事も考えられます。
その場合は第八章「スキャンダル編」までという事になるでしょう。
スキャンダル編は第108話までなので、2期を全23~24話でやればノーカットでの映像化が可能です。

【推しの子】の原作は既に物語の終盤に突入しているのが確実で、これだけの大成功を収めている事を考えれば、間違いなく原作の最後までアニメ化されるでしょう。
2期が放送される頃には原作は既に完結しているか、完結目前というところまで進んでいる筈なので、原作を出し惜しみする必要もありません。
よって2期を2クール、3期を2クールといった配分で一気にラストまで駆け抜ける可能性は十分にあります。

2.5次元舞台編は最もアニメ映えするエピソード


(画像引用 : Amazon)

最後に、2期のメインを担う事になる2.5次元舞台編について、ネタバレなしで紹介していきます。

1期最終話で描かれていたように、この2.5次元舞台編は累計発行部数5000万部を記録している大人気漫画「東京ブレイド」の2.5次元舞台にアクア、あかね、かなが参加するお話です。
範囲は第41話~第66話、全26話は【推しの子】史上最も長いエピソード
そしてこの長さが、2.5次元舞台編の評価にも影響しています。

実はこの2.5次元舞台編、原作連載時はファンの間でも賛否両論ありました。
「推しの子は2.5次元舞台編から微妙」という声も少なからず見受けられます。
少なくともファーストステージ編までとは違う評価になっている事は確かです。

その大きな要因の一つが、この長さにあります。
それまで本作はかなりのスピード感で進んでいて、毎回のように大きな出来事や驚きの展開があるジェットコースター的なストーリーが好評を博していました。
しかし2.5次元舞台編はかなり長丁場のストーリーになっている為、体感的にも進行速度が急に緩やかになった感は否めません。

このテンポの変化によって、2.5次元舞台編を冗長と捉えた読者が一定数いたようです。
勿論それだけが否定意見の全てではありませんが、かなりの割合を占めているのは間違いないでしょう。
実際、連載期間で言えば8ヶ月にもなり、長すぎるという意見も一理あるところです。

ですが、この点はアニメなら全く問題になりません。
全26話という事は、アニメだと8~9話分に該当する為、1クールにも満たない量。
放送期間にして約2ヶ月なので、体感的にも全然違う筈です。

そして何より、2.5次元舞台編は【推しの子】で最もアニメで化ける可能性があるエピソードです。

このエピソードでは、舞台役者としての演技力が表現される事になりますが、漫画だとどうしても表現に限界があります。
しかしアニメであれば声、動き、表情の微細な変化など、漫画よりも遥かに「演技力」を表現する材料があります。
また、演出面でもかなりアニメ映えしそうなシーンが多数ある為、恐らく最も映像化し甲斐があるエピソードなのです。

1期では、6話のラストであかねがアイになりきる引きのシーンが大反響を呼び、あかねを演じる石見舞菜香さんに称賛の声があがりました。
このシーンと同じように、スタッフ陣の演出と声優陣の奮闘が上手く噛み合えば、2.5次元舞台編は間違いなく素晴らしいアニメになるでしょう。
その時には、2.5次元舞台編自体の評価も大きく変わる筈です。

まとめ

1期の成功によって、2期は1期以上に多くの資金と人員をあてられる環境になった……かどうかは外部からはわかりませんが、期待度は間違いなく1期の頃より上がっています。
この高すぎるハードルをそれでも越えてくれると信じて、2期の放送を待ちたいと思います!

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