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【ベルセルク】驚きの連載再開!監修を務める森 恒二先生とは?三浦健太郎先生との関係性は?どのような作品を手掛けたのか
出展 ベルセルク公式Twitter
2021年5月、大人気ダークファンタジー漫画『ベルセルク』の作者である三浦健太郎先生が、大動脈解離のために急死してしまいました。それに伴い、『ベルセルク』も連載停止となります。しかし、三浦先生の弟子たちと、親友である森恒二先生によって、『ベルセルク』の連載再開が決まりました。
お騒がせしております。
自分がやれる事には限界がありますが三浦の弟子達と何とか走りきりたいと思います!
どうかよろしくお願い致します(森)#ベルセルク #三浦建太郎 #タイガもしっかりやりますよ🔥 #三浦見ていてくれ https://t.co/osloVDl7nt— 森恒二『創世のタイガ』最新9巻は12月23日発売です! (@taigaofgenesis) June 7, 2022
そこで本記事では、森恒二先生がどのような人物なのか、どのような作品を手がけてきたのかを振り返ろうと思います。ぜひ読んでみてください。
森恒二のプロフィール
森恒二先生は、2000年から現在に至るまで活動を続けている漫画家です。主に『ヤングアニマル』で連載漫画を抱えています。
現在は『イブニング』で『創世のタイガ』を、『ヤングアニマル』で無法島を連載中です。
そしてこの度、森恒二先生監修によって、『ベルセルク』の連載再開が決まりました。
三浦健太郎先生と親友だった?
『ベルセルク』の原作者である三浦健太郎先生とは、高校時代からの付き合いだったそうです。三浦健太郎先生の家で一緒に漫画を書いていたそうで、それから同じ大学に進み、共に下積み時代を経験していました。
その付き合いもあり、森先生と三浦先生は、2人でよく自身たちの作品を語り合っていたそうです。その中で、三浦先生から『ベルセルク』の最終回までの展開を聞いたとのことで、今回、『ベルセルク』の監修を務めるようになりました。
森恒二の作品ラインナップ
森恒二先生の作品ラインナップは以下の通りです。
・ホーリーランド
・自殺島
・デストロイ アンド レボリューション
・創世のタイガ
・無法島
それぞれ解説していきます。
ホーリーランド

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『ホーリーランド』は2000年から2008年まで『ヤングアニマル』で連載されていた格闘漫画で、全18巻刊行されました。
2005年にはTVドラマが放送され、さらに2012年には韓国でもTVドラマが制作・放送されます。
華奢な体格を持つ男子高校生の神代ユウが、書店で見かけたボグシングの本を手に取ったことがきっかけで、成り上がっていくストーリーです。王道格闘漫画でありながら、「ひ弱な主人公が一気に強くなる」という、ヤンキー漫画ではあまり見かけない展開を見せます。
自殺島

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『自殺島(じさつとう)』は2008年から2016年まで『ヤングアニマル』で連載されていたサバイバル漫画です。全17巻刊行されました。
日本近海の孤島が舞台です。その孤島では、自殺未遂常習者たちが送り込まれます。主人公の青年・セイも、自殺未遂者で、オーバードラッグやリストカットなどで何度も自殺を試みていました。
他の自殺未遂者が自殺に失敗し、悲惨な状態で生き続けてしまっているのを見たことをきっかけに、セイはとりあえず自殺を躊躇して、自殺島でサバイバル生活を送るようになります。その中で少しずつ、命の重さや大切さについて理解するようになっていくのです。
デストロイ アンド レボリューション

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『デストロイ アンド レボリューション』は2010年から2016年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載されていた漫画です。全9巻刊行されました。
主人公の田中マコトは、両親を既に亡くしており、イジメの影響で2回留年してしまった高校生です。しかし、マコトにはある秘密があります。それは「ワンネス」という能力です。「ワンネス」は、簡単に言ってしまえば「破壊の能力」で凄まじい威力を秘めた能力です。
社会に対する反骨心を宿していたユウキは、親友で同じいじめられっ子のマコトと共に、社会を変えるためにテロ組織「問う者」を結成。そこから波乱の展開が待ち受けます。
創世のタイガ

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『創世のタイガ』は2017年から『イブニング』で連載されている漫画で、本記事執筆段階(2022年6月)では9巻刊行されています。
オーストラリアへ卒業旅行に来ていた大学生7人が、突如、原始時代にタイムスリップしてしまい、そこでサバイバル生活を営むストーリーとなっています。前作の『ホーリーランド』や『自殺島』における森先生の経験がフル活用された作品となっており、リアリティのあるサバイバル生活が描かれています。
無法島

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『無法島』は2019年より『ヤングアニマル』で連載されている漫画で、本記事執筆段階(2022年6月)で5巻まで刊行されています。
前作の『自殺島』の前日譚となっているようです。『自殺島』が命の重みを知ることができるストーリーだったのに対し、『無法島』は命の重みを顧みない人々による殺し合いのストーリーとなっています。それもそのはず。『無法島』における島では、政府によって凶悪犯が送り込まれているのです。
『自殺島』を読み終わった人におすすめしたい漫画ですね。
森恒二先生の『ベルセルク』はぶっちゃけどうなの?
森先生の作風は、リアリティに尽きます。どんな作品でも、森先生の取材と経験から執筆されているため、フィクションでありながら、森先生の経験が語られています。
そして森先生は報道に対し、「三浦が自分に語ったエピソードだけやります」とコメントしているため、なるべく忠実に三浦先生の『ベルセルク』を再現するとのこと。三浦先生そのものの『ベルセルク』は期待できないかもしれませんが、現状で最も正しい『ベルセルク』を制作できるのは、三浦先生の弟子たちと親友である森先生だけでしょう。
森恒二先生の『ベルセルク』は十分に期待できそうです。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
・森恒二先生は三浦健太郎先生の親友
・森恒二先生の作品は、森先生自身の経験がバックにある
・森恒二先生の『ベルセルク』は十分期待できる
原作者が亡くなってしまっても、その灯火が消えてしまったわけではありません。三浦先生の灯火は、親友である森先生に受け継がれているのでしょう。『ベルセルク』を最後まで見届けていきたいと思います。