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May
登場人物全員「あいったー」な傑作ギャグアニメ『ヒナまつり』の魅力を語る #ヒナまつり
王道、シュール、顔芸、抑揚……全てが詰まったギャグアニメ
『ヒナまつり』はハルタで連載中の大武政夫先生によるギャグマンガです。
主要登場人物である新田義史(CV:中島ヨシキ)がヤクザであること、三嶋瞳(CV:本渡楓)が中学生なのにバーテンダーで働かされていること、その瞳と同世代と思しきアンズ(CV:村川梨衣)がホームレス生活をしているなど社会的にどうなのという設定のためアニメ化は困難とされてきましたが、無事2018年4月よりアニメ化が実現。
現在人気急上昇中の作品です。
本作の魅力は、なんといってもキレッキレなギャグとぶっ飛んだ設定。
基本設定は「未来からやってきた念動力を使える少女・ヒナがヤクザの家で居候する話」というSFギャグコメディですが、それよりも上記のような各キャラがあり得ない環境に適応していく様を時に王道、時にシュールに描いているところがメインディッシュと言えます。
テンポも良く、ネタやツッコミで魅せる回もあれば顔芸で強引に持って行く回もあり、バリエーションの豊富さは随一。
ギャグアニメとして非常に高い完成度を誇っています。
どこかおかしい愛すべきキャラたち
ヒナと新田をはじめ、本作には数多くのキャラクターが登場しますが、その殆どはまともとは言えない連中です。
ヒナは非常にズボラな性格で、新田の庇護下に入って以降自由気ままな人生を歩んでおり、作中最も常識人と思しき瞳でも中学生なのに夜のお仕事を極め人生を悟りつつあるという始末。
そんな彼女を強引に雇った元バーテンダー・桜詩子(CV:日笠陽子)をはじめ、特に大人にはロクな人間がいないという惨状です。
しかし彼等には良い所もあり(全員とは言ってない)、その中でもアンズは生きる為に万引き等の軽犯罪を繰り返していたことを除けば、年齢以上に無邪気でいつも一生懸命な可愛い女の子だったりします。
痛いけど憎めない、小憎たらしいけど愛らしい……『ヒナまつり』にはそんなキャラが溢れかえっています。