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NETFLIXが中澤一登監督&Production I.Gと仕掛けるクライム・アニメーション「B: The Beginning」(ビー・ザ・ビギニング)ついに公開!一気に最後まで駆け抜けて視聴してしまう面白さ!

画像出典:公式サイトより(http://www.b-animation.jp/)

アメリカ合衆国のオンラインDVDレンタルからスタートし、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの映像ストリーミング配信事業会社NETFLIXは、ここ近年特にオリジナルコンテンツの作成に力を入れています。

これまでにも日本国内の制作会社とコラボレーションし、DEVILMAN crybaby」や「悪魔城ドラキュラ―キャッスルヴァニア―」など、これまでの日本のアニメでは実現が難しい表現やハードなシナリオ、躍動感あふれる繊細な描写が国内外のアニメファンを唸らせるクオリティの作品を発表してきました。

「B: The Beginning」も制作が発表されるやいなや、世界的に大人気の「攻殻機動隊」や「サイコパス」シリーズなどを制作するProduction I.Gと数々のアニメで監督を務めた中澤一登監督のタッグに注目が集まりました。

中澤一登監督はProduction I.Gとして映画『キル・ビル』のアニメパートの監督を務めた事でも有名ですね。

 

出典:公式サイトより(http://www.b-animation.jp/)/

大人が活躍する骨太なストーリー

主人公キース・フリック(CV: 平田広明)はかつて王立警察特殊犯罪捜査課で活躍していた天才捜査官。
キースは凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人鬼、通称『Killer B』を追う内、異形の者に変化する力を持つ少年、黒羽(CV:梶裕貴)と大きな陰謀渦巻く運命に飲み込まれていきます。

アメリカのクライム・アクションでありそうなストーリーですが、実力派の中澤一登監督による状況演出や優れた脚本、アニメならではのスピード感あふれる描写が加わり、一級品の骨太なアクション作品となっています。
そして何より、大人達の描写がかっこいい。

『Killer B』はなぜ「B」というメッセージを現場に残すのか?謎の力を操る組織とは?キースの過去とは?
それぞれが複雑に交錯するストーリーは必見です。

 

世界で通用する作品である事を念頭に置いたハードな世界観

今回の作品「B: The Beginning」は架空の群島国家「クレモナ」を舞台にストーリーが展開されますが、Production I.Gといえばリアリティあふれる作画とメカニック、登場人物の思慮深い思考が交錯する骨太なストーリー、そして息もつかせぬ激しいアクション。その魅力は今回も存分に発揮されています。

20世紀初頭〜50年代くらいのイタリアを彷彿とさせる、群島国家「クレモナ」のどこかノスタルジックな街並み。(現実に存在するイタリアのクレモナやキューバの市街地が世界観のモデルになっている様です)
彩度が落とされた作画とキャラクターの繊細な佇まいからは、作品が持つクールで危うい魅力が存分に伝わります。
特に序盤はサイコ・スリラーの要素がふんだんに取り入れられ、世界各国で配信される事が意識されていますね。

 

照明や背景美術もリアリティを追求

イタリアっぽくもあり、どこか無国籍な世界観に説得力をもたせているのは、こだわり抜かれた美術によるものです。
特に本作品では建物や室内の優美さ、すこしレトロな美しさが前面に現れているのですが、室内に置かれた家具の描写や、実際のレンズ効果が反映されたリアリティ溢れるカメラワーク(これはProduction I.Gのお得意分野ですね)に加え、室内照明の明るさの演出にもこだわりが感じられます。
王立警察特殊犯罪捜査課などは少し暗めで、室内のどの場所も一定の明るさではなく、電球の形状や光源の位置によって明暗が描かれている描写はまさに海外ドラマを彷彿とさせ、シリアスなムードが伝わってきますね。

このへんの描写は「サイコパス」などでも見られた美術演出です。

 

海外ドラマを彷彿とさせる魅力的な大人達と、日本のアニメーションならではのケレン味のバランス

主人公サイドはいずれも普通の人間であり、超人的な力などは基本ありません。
キースだけは超人的な推理力と頭脳を持っていますが、身体能力は人並みです。というよりむしろ運動が苦手でよく転ぶという・・・。
いずれのキャラクターも優れた人物達ですが、知恵と地道な捜査によって事件を解決していく、現実的なスタイルです。
各々過去があり、思うところがあり、運命に翻弄されていく姿は海外ドラマを彷彿とさせる厚みがあります。

そこに日本のアニメ作品ならではのヒロイックなアクションやキャラクターがうまくブレンドされ、素晴らしい相乗効果を生み出しています。
主人公キースのリアイティ溢れるキャラクター像と、謎の少年黒羽や「狂気をプロデュースする」をモットーにするテロ組織、マーケットメイカー達のファンタジックなキャラクター像にはかなりの乖離があり、一見すると世界観に違和感を感じるほどなのですが、スピード感あふれる綿密なシナリオがその両者をうまく融合させています。

実写的なキャラクターとケレン味あふれるキャラクターが破綻することなく謎に巻き込まれていく展開は圧巻です。

 

出典:公式サイトより(http://www.b-animation.jp)/

マーティ・フリードマンがプロデューサー、ギタリストとして全曲参加

さらに今作では元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンがプロデューサーとして全曲参加。
もちろん超絶ギターも堪能でき、さらに主題歌「The Perfect World」にはJean-Ken Johnny, KenKenも参加しているという豪華さ。音楽面でも要注目の作品です。作品のイメージアルバムも3/7にエイベックス・エンタテインメント(株)より発売されたばかりですので、そちらも注目ですね!

NETFLIX作品は全話が一挙に配信されるスタイルなので、時間を忘れて一気に観てしまう事うけあいの本作。
ポテトとコ−ラを用意し、じっくり腰を据えて観てはいかがでしょうか!

<B: The Beginning 公式サイト>
http://www.b-animation.jp/

<公式トレイラー>

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