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【SSSS.GRIDMAN】宝多六花はどうして人気ヒロインになれたのか? 検証まとめ #グリッドマン #SSSS_GRIDMAN
主人公とのミステリアスな関係
出展 : (c)円谷プロ (c)2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 : TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」公式サイト
六花のヒロインとしての魅力は外見や性格だけではありません。
主人公である裕太との関係も、視聴者の関心を集めています。
前述したように、裕太は物語冒頭で記憶喪失になっており、6話「接・触」の段階でも過去のことを何も思い出せていません。
そのため、裕太と六花が1話以前の段階でどんな関係性だったのかは不明です。
ではどのような関係だったのか。
6話までの段階でわかっていることを整理してみましょう。
1話で倒れた裕太が六花の家で介抱されていた際、六花の母親は裕太に関して六花に「同級生なんでしょ?」と確認していたので、裕太と面識はなかったと思われます。
よって、この時点で裕太は初めて六花の家に来たと考えるのが妥当です。
次にクラスメイトの反応。
六花が裕太と歩いているところを、六花の友達のなみこが見ていたらしく、そのことについて茶化すように六花を問い詰めていました。
六花と裕太が公然と付き合っている、若しくは普段からよく一緒にいる間柄だったら、こういった茶化し方はしないと考えるのが自然なので、少なくとも2人は周囲が認める親しい関係ではなかったと断定して問題ないでしょう。
では、クラスメイトというだけでほぼ他人だったのかというと……そうとは言い切れない場面が1話にあります。
裕太が六花に連れられ病院に行った帰り、六花は裕太に「ねえ。記憶がないってことはさ。今日のこと全部覚えてないってこと?」と問いかけます。
つまり、裕太が記憶を失った当日、2人の間に何かがあったのです。
その後の六花本人の弁によると、裕太は記憶喪失になる直前に六花の家の前で倒れていたとのこと。
そして、記憶喪失になる以前は裕太とちゃんと話したことさえなかったそうです。
上記のなみこの反応や4話「疑・心」でアカネが言った「最近六花って響君とよく話してるよね」というセリフとも矛盾しないので間違いないでしょう。
これらを総合すると「裕太が記憶喪失になる日までは2人は単なるクラスメイトで、記憶喪失になった日に裕太が六花の家に行き、そこで何かがあった」ということになります。
問題なのは、この「何かがあった」の部分を六花が隠しているところです。
例えば、記憶喪失前の裕太がグリッドマンについて知り、グリッドマンと接触するために六花の家に行った……という理由であれば、隠す必要はありません。
六花にとって言い辛い何かがあったと考えられます。
最も可能性が高く、ネット上などで有力視されているのが「裕太が六花に告白しに行った」という説です。
裕太は4話で急に六花への恋愛感情を露わにしており、その唐突さは「記憶をなくす以前から六花のことを好きで、その恋心が無意識下で発現したから」と考えると辻褄が合います。
六花は、自分が男子と一緒にいるのを友達から冷やかされることに抵抗を感じているらしく、そういったシーンが幾つかあります。
そんな彼女ならば「告白されそうになった」若しくは「告白された」と自分から打ち明ける気にはなれないでしょう。
その他の可能性としては、「六花が裕太に告白するために呼び出した」という線も一応あります。
原作の『電光超人グリッドマン』では、六花の元ネタである井上ゆかが裕太の元ネタ・翔直人に想いを寄せているからです。
ただし、六花は井上ゆかとは全く違う人物として描かれていて、井上ゆかはネットやパソコンに強いのに対し、六花はパソコンの扱い方すら知りません。
同じように、原作の逆で「主人公の方が好意を抱いている」としても不思議ではないのです。
勿論、色恋沙汰とは関係ない別のことである可能性もあります。
いずれにせよ、主人公とヒロインの関係性が物語序盤の中盤まで明らかになっていない作品は珍しく、このミステリアスなシチュエーションが六花およびSSSS.GRIDMANの求心力に繋がっているのは間違いないでしょう。
新条アカネとのコントラスト
出展 : Amazon.co.jp
六花本人の魅力とは少し違いますが、アカネの存在もかなり大きいと思われます。
放送前はWヒロインの様相を呈していた2人ですが、2話「修・復」でアカネが街を破壊する怪獣の創造主だと判明し、しかも自分の気にいらない相手を容赦なく殺すという人格破綻者として描写されたことで、六花は自然と正統派ヒロインのポジションに落ち着きました。
アカネが外道な言動を繰り広げる度に、六花の優しさや清純性が浮き彫りになり、よりキャラが引き立つという寸法です。
一方のアカネも、陽としての六花がいることで陰としての輝きをより鮮明にしており、絶大な人気を得ています。
まさに相乗効果ですね。
また、六花が太ももキャラなのに対し、アカネは巨乳キャラ。
フェチの観点でも両者は対極にあり、お互いの存在がより魅力を引き立てています。
物語上、六花は正義側でアカネは悪側という構図ですが……OPでは悪側のアカネがメインヒロインのように扱われており、EDではそんな2人が仲睦まじげにしている様子が描かれています。
これらの意味深な映像も、六花やアカネの人気に一役買っているのではないでしょうか。
まとめ
六花の「アニメヒロイン」と「リアル女子高生」の絶妙な匙加減は、担当声優の宮本さんが大いに貢献していると思います。
普段のローテンションの時も一本調子にはならず、聞き取りにくいくらい小さい声の時もあれば、呆れつつも温かみのある声の時もあり、ダウナーな雰囲気の中にも抑揚がしっかりとあります。
それでいて全体的にクールさは保っていて、大声を出す時にもキャラのイメージから逸脱しない範疇で演じているように感じられます。
子役として子供の頃から女優を経験し、吹き替えや舞台など様々なジャンルで活躍してきた方なので、演技に幅があるのでしょう。
六花役で一気にブレイクを果たしそうな勢いです!
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