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Nov

【ティアムーン帝国物語】ギロチンプリンセスの転生コメディ! その魅力や『はめふら』との共通点を徹底解説!【2023秋アニメ】


(画像引用 : Amazon)

2023年秋放送のなろうアニメ『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』を大特集!
本作ならではの魅力や特徴、同じなろう作品の人気作『はめふら』との共通点、各キャラの紹介など徹底的に解説します!

ポンコツ有能お姫様のやり直しストーリー


(画像引用 : Amazon)

2023年秋クールより放送されているアニメ『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』は、小説家になろうの投稿作品を原作とした所謂なろうアニメです。
なろうアニメと言えば、今や毎クール複数の作品が放送されるほどの定番ジャンル。
このクールでもティアムーンの他に『薬屋のひとりごと』など8作品の新作、『盾の勇者の成り上がり』など4作品の続編が放送されています。

これだけの数のなろう作品が同クールに集中してしまうと、どうしても埋もれてしまいがちですが……ティアムーンは話数を重ねる毎に評価を上げ、存在感を発揮しています
ニコニコ動画のニコ生アニメアンケートでも、1話は「とても良かった」が75.6%でしたが、2話は85.0%、3話は88.2%、4話は89.1%と右肩上がり。
特にコメディ作品を好むアニメファンに好評で、女性主人公の作品でありながら男性からも支持されている点が特徴です。

そんなティアムーンの最大の特徴は、主人公・ミーア姫に対し周囲の面々が勘違いコントのように誇大解釈していく様です。

本作はティアムーン帝国の第1皇女であるミーア姫が革命によって投獄され、ギロチンで処刑された瞬間に8年前の自分へと死に戻り、その処刑される未来を回避すべく立ち回るコメディ。
かつての自分が行った問題行動や、接し方を間違えて敵となってしまった相手に対して、過去の自分の愚行をしたためた日記と記憶を頼りに言動と態度の改善を試み、失敗した人生をやり直すというストーリーが展開されます。

この「人生のやり直し」という設定自体は、なろう作品における王道の系譜。
しかし本作は結末が「ギロチンによる処刑」という極めて悲惨な内容にもかかわらず、かなり明るい作風でやり直す日々を描くというギャップが大きな特徴となっています。

その明るさの原動力となっているのがミーア姫の性格です。

元々は「わがまま姫」と蔑まれるほど態度が悪く、彼女が処刑されたのは完全に自業自得。
実に3年もの間、牢屋での生活を余儀なくされた事で自分の行いを悔いて猛省もしていましたが……そう簡単に性格が変えられる筈もなく、転生後も基本的に自分ファーストなまま。
ただし命の危険が迫っている為、わがまま三昧だった前世から考えを改め、強い者に媚び敵を作らない「保身第一」というスタンスで行動していくようになりました。

そういった変心、そしてこれから起こる様々な出来事への知識によって、ミーア姫はかつての仇敵を遠ざけ人脈を作るよう腐心します。
結果、彼女の言動は「未来を見据えた上での優れた見地」と良いように解釈され、本人は保身しか考えていないのに評価が爆上げするという現象が頻発。
評価が上がれば上がるほど発言を更に深読みされ、ミーア姫はいつの間にか「帝国の叡智」という二つ名を得るまでになりました。

これだけ深読みされてしまう背景には、ミーア姫の本質的な人間力があります。

彼女は確かに自分本意で世間知らずなお姫様でしたが、それはまだ幼かったからで、性根の部分では決して悪人ではなく、帝国が滅亡の危機に瀕した際にも最後まで逃亡せず、革命を阻止しようと尽力していました。
読者・視聴者視点では小者っぽい内心がモノローグとして可視化され、変顔ばかり晒してしまう姿も露呈している為、なんとなくポンコツに見えてしまいがちですが……実は意外と語彙が豊富で機転も利き、頭の回転も結構速め。
状況に応じて皇族らしい堂々とした振る舞いも出来る為、カリスマになれるだけの資質は備えています。

そんなポンコツ風有能なミーア姫の一挙手一投足と、それを勝手に勘違いしていく周囲の面々によって織り成すストーリーは、コメディタッチで描かれながらも何気にベリーハードモード。
ご都合主義のように次々と良いように解釈されていく一方、ギロチン回避の為に必要な条件や関わる人の数が膨大な為、作風とは裏腹に相当な困難を強いられます。

このギャップも、本作の魅力の一つと言えるでしょう。

制作は『はめふら』のシルリンが担当


(画像引用 : Amazon)

本作のアニメーション制作はSILVER LINK.が担当しています。
かつては『のんのんびより』など日常アニメで名を馳せた会社でしたが、近年はなろうアニメを数多く手掛け、『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』『魔王学院の不適合者』『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)』などのヒット作を輩出しています。
特に『はめふら』はティアムーンと比較的近い作品とあって、「はめふらの制作会社なら安心」とファンを喜ばせていました。

監督を務めるのは『ジャヒー様はくじけない!』『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』で助監督を務めた伊部勇志さん。
本作が初監督作品となります。
シリーズ構成は『ふらいんぐうぃっち』『フレームアームズ・ガール』の赤尾でこさん、キャラクターデザインは『のんのんびより』『まちカドまぞく』の大塚舞さんがそれぞれ担当しています。

OPテーマはオーイシマサヨシさんの作詞作曲で、上坂すみれさんが歌う「ハッピーエンドプリンセス」。
EDテーマはカノエラナさんの「Queen of the Night」です。

『はめふら』との共通点は?


(画像引用 : アニメ『ティアムーン帝国物語』公式サイト https://tearmoon-pr.com/

前述したように、ティアムーンは『はめふら』に比較的近い作品で、『はめふら』が放送されていた頃によく名前が挙がっていました。
一番の共通点は主人公の目的
『はめふら』の主人公・カタリナも破滅フラグを回避する為に奔走していた為、かなりアクティブに行動していましたが、ミーア姫は更に悲惨な未来が待っている為により行動的です。

主人公が偉い立場にいる点も同じですね。
カタリナは貴族令嬢でミーア姫は皇女なので厳密には異なりますが、上流階級ならではの生活や人付き合いには共通する所がかなりあります。

周囲の面々が主人公に好意的なのも同じです。
同性間の信頼(百合含む)や異性間の恋愛といったラブコメディ要素がある点も共通しています。

作品全体の雰囲気もかなり近いです。
『はめふら』は舞台が乙女ゲームですが世界観は中世ヨーロッパ風で、ティアムーンも同様。
どちらもライトな作風ですが、『はめふら』は少女漫画的な要素が濃かったのに対し、ティアムーンは純粋なコメディの要素が強めです。

そしてアニメに関しては制作会社が同じとあって、更に近い印象を受けます。
実は主演の二人も共演していて、ミーア姫を演じる上坂すみれさんは『はめふら』で魔法省のラーナ・スミスを担当、カタリナ役の内田真礼さんもティアムーンで重要な役を演じる事になっています。

ここからは、ミーア姫を含むティアムーンの主要キャラ3人を紹介していきます!

ミーア・ルーナ・ティアムーン キャラクター概要


(画像引用 : Amazon)

主人公。
ティアムーン帝国の第1皇女で、革命によって17歳の時に監禁され、20歳でギロチンによる処刑が実行されたものの転生し、12歳の自分へと死に戻りました。
以降、ギロチン回避のため過去の自分の行動をやり直すべく奔走し、多くの皇族や従者から慕われるようになります。

担当声優は上坂すみれ(うえさか すみれ)さん。

ボイスキットに所属している女性声優。
2011年より声優業をスタートし、2012年放送『中二病でも恋がしたい!』凸守早苗役で注目を集め、以降様々なアニメやゲームに出演し、10年以上にわたりトップ声優として活躍を続けています。
ロシア語が堪能で、『ガールズ&パンツァー』ノンナなど様々な役でその特技が活かされています。

代表作はアナスタシア(アイドルマスター シンデレラガールズ)、キュアコスモ(スター☆トゥインクルプリキュア)、ラム(うる星やつら)、白鷺千聖(BanG Dream!)、シャルティア(オーバーロード)、ミーアなど。

アンヌ・リトシュタイン


(画像引用 : アニメ『ティアムーン帝国物語』公式サイト https://tearmoon-pr.com/

平民出身のメイドで、ミーア姫が死に戻って以降は彼女の専属メイドとなりました。
ミーア姫の5歳上ながらドジッ子属性持ちでよく転んでいるものの、ミーア姫に対する忠誠心はMAXレベルでお互いに信頼も厚く、常に彼女の為に尽くそうと頑張っています。
ミーア姫と同じ歳で小説家希望の妹エリスがいます。

担当声優は楠木ともり(くすのき ともり)さん。

ソニー・ミュージックアーティスツに所属している女性声優。
2017年に声優デビューを果たし、翌2018年『メルヘン・メドヘン』鍵村葉月役でアニメ初主演を務めました。
指定難病に罹患した事で激しい動きが困難となり、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』優木せつ菜役を降板する事になったものの、以降も声優として様々な作品に出演しています。

代表作はマキマ(チェンソーマン)、宵崎奏(プロジェクトセカイ)、茅森月歌(ヘブンバーンズレッド)、シズカ(ゾン100)、アンヌなど。

ルードヴィッヒ・ヒューイット


(画像引用 : アニメ『ティアムーン帝国物語』公式サイト https://tearmoon-pr.com/)

ティアムーン帝国の文官。
優秀ではあるものの毒舌家で、転生前のミーア姫に一目置いていた数少ない一人。
転生後は彼女の忠臣として活躍しています。

担当声優は梅原裕一郎(うめはら ゆういちろう)さん。

アーツビジョンに所属している男性声優。
2013年に声優デビュー、2015年には数多くの作品でメインキャラを担当し、同年放送『ヤングブラック・ジャック』の間黒男役で初主演を果たしました。
以降は毎年数多くの作品にメインキャラとして出演し、その端正なルックスもあって人気声優の筆頭格として支持を集めています。

代表作はゴブリンスレイヤー(ゴブリンスレイヤー)、レオナ・キングスカラー(ディズニー ツイステッドワンダーランド)、ウェザー・リポート(ジョジョの奇妙な冒険)、アルハイゼン(原神)、ルードヴィッヒなど。

コミカライズは2種類! その違いは?


(画像引用 : Amazon)

『ティアムーン帝国物語』はコミカライズが2種類あります。
杜乃ミズ先生作画による『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』と、直晴先生作画による『ティアムーン帝国物語~従者たちのお茶会~』です。
どちらもコロナEXで連載中ですね。

前者は本編のコミカライズで、本編の内容が忠実に漫画化されています。
可愛いて見やすい絵柄とポップな内容がマッチしており、かなりサクサク読めるため原作ファンからの評価も上々。
アニメとほぼ同じ感覚で楽しめるコミカライズです。

一方、後者は「従者」にスポットライトを当てたスピンオフ作品
アンヌを中心に、リオラやルードヴィッヒらがドタバタ劇を繰り広げる内容になっています。
ミーアの出番も相応にあるので、原作やアニメと殆ど同じテイストでスピンオフストーリーを楽しめます。

どちらの漫画も原作の雰囲気を継承し、コメディ色が強いため終始明るい気持ちで読めるのが特徴的。
アニメから入った人も間違いなく満足できる、非常に優良なコミカライズになっています。

まとめ

転生コメディとして非常に完成度の高い作品で、いわゆる「アンジャッシュ」的なネタが多いのが特徴です。
ミーア姫は憎めないキャラで、彼女を見ているだけでも楽しめる作品なので、なろうアニメがあまり好きじゃないという人でも満足できると思います!
既に『はめふら』とのコラボも実現しているので、『はめふら』ファンも是非観てみてください!

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