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Sep

【アオのハコ】アニメ化の可能性を徹底検証! ジャンプ恋愛マンガの新境地


(画像引用 : Amazon)

週刊少年ジャンプで好評連載中の恋愛漫画『アオのハコ』がアニメ化される可能性を徹底検証!
アンケートの状況やジャンプのラブコメ作品の実績、連載の状況などからアニメ化のタイミングを予想します!

今までのジャンプにはなかった「静かな恋愛モノ」


(画像引用 : Amazon)

週刊少年ジャンプの歴史を繙くと、やはり目立つのはバトルものをはじめとしたアクション系です。
少年漫画の王道を行く雑誌なので少年に最も愛されるジャンルが中心になるのは当然の事。
現在もその傾向は変わりません。

しかし同時に、ジャンプは50年以上もの間ずっと日本の子供の成長に携わってきた雑誌でもあります。
子供の頃にジャンプを読んで情緒を育み、大切な事を学んできたという人は膨大な数に上るはず。
653万部売っていた時代も現代も、その点においては同じ筈です。

その情緒の中には、もしかしたら恋心も含まれているかもしれません。
ジャンプに掲載されている恋愛マンガを読んで「人を好きになるとこういうふうになるんだ」と漠然としたイメージを抱き、思春期を迎えて現実の恋愛を経験し「やっぱり漫画と現実は違う」と学んだ人は沢山いるのではないでしょうか。

昔はその役割を、『ストップ!! ひばりくん!』『きまぐれオレンジ☆ロード』『電影少女』『I”s』『いちご100%』『To LOVEる』といった作品達が担ってきました。
2010年以降も『ニセコイ』『ゆらぎ荘の幽奈さん』『ぼくたちは勉強ができない』といったラブコメがアニメ化を果たすほどの人気を得ています。

そして2020年代、ジャンプ誌上でその役割を担っているのが『アオのハコ』です。

2021年4月に連載を開始した本作は、媒体によっては「ラブコメ」と称される事もありますが、コメディ要素は余りありません。
また、これまでのジャンプ作品で多く見られたお色気要素も皆無。
終始シリアスという訳ではなくライトな作風ではあるものの、基本的には青春真っ直中の少年少女の恋心をメインに描いた、地に足の付いた恋愛・青春ストーリーです。

こういった作品は、ジャンプでは殆ど前例がありません。
ジャンプの恋愛作品の大半はラブコメですし、コメディ要素のない作品でもHな描写が目立つなど、良くも悪くも俗っぽさが売り。
その俗っぽさは「エンタメ要素が濃い」と言い換える事も可能で、少年に受けるラブコメを追及した結果だと思われます。

そういう意味でも、『アオのハコ』をジャンプで連載した事は革新的とさえ言えます。
本作を手掛けている三浦糀先生は以前マガジンで連載を持っていた作家で、三浦先生の起用は新たな風をジャンプに吹かせたいという編集部の意向も強くあったと思われます。

安定の上位掲載! コミックス売上も好調


(画像引用 : Amazon)

前述した通り、『アオのハコ』は今までのジャンプの恋愛漫画とは一線を画した内容になっています。
その為、作品と読者層のミスマッチは覚悟の上での連載開始だったと思われますが、三浦先生の繊細なタッチと清廉とした世界観で描かれる本作は早々に読者の心を掴み、人気作となりました。

ジャンプはアンケートの結果がそのまま掲載順に反映される為、人気の高さが可視化されています。
その掲載順の推移は以下の通りです。

・『アオのハコ』平均掲載順推移(10話単位)

001~010話 7.7位
011~020話 7.9位
021~030話 6.3位
031~040話 7.8位
041~050話 7.3位
051~060話 8.1位
061~070話 5.7位
071~080話 5.9位
081~090話 5.4位
091~100話 6.6位
101~110話 5.8位
111~115話 3.4位

初期から現在に至るまで、掲載順を大きく落とし続けた事は一度もなく、常に安定して上位に掲載されています。
三浦先生が連載経験者という事で当初から作画も安定しており、読者が嫌がるような展開や万人に嫌われるようなキャラもいない為、常に高い人気を保持している事が窺えます。
ジャンプでこの位置をキープしている作品はほぼアニメ化されているので、『アオのハコ』のアニメ化も時間の問題でしょう。

また、単行本の売上も絶好調。
2021年8月に発売された1巻は発売前から予約が殺到し、発売即日で10万部の重版が決定。
初版の7万部と合わせて、発売直後に17万部が発行される人気作となりました。

それ以降も人気は衰えず、11巻発売の時点で累計発行部数は250万部を突破。
巻割20万部以上となり、アニメ化した過去のラブコメ作品『ゆらぎ荘の幽奈さん』『ぼくたちは勉強ができない』を上回る結果を出しています。

・『アオのハコ』累計発行部数推移

2021年08月 017万部(*1巻)
2021年10月 035万部(*2巻)
2022年01月 055万部(*3巻)
2022年03月 080万部(*4巻)
2022年06月 100万部(*5巻)
2022年08月 130万部(*6巻)
2022年10月 150万部(*7巻)
2022年12月 180万部(*8巻)
2023年02月 200万部(*9巻)
2023年05月 230万部(10巻)
2023年08月 250万部(11巻)

恋愛成就後も人気は継続できる?


(画像引用 : Amazon)

アンケート結果やコミックスの売上を見る限り、『アオのハコ』がアニメ化されない理由は何もありません。
連載開始直後から安定した人気を保持し続けており、かなり早い段階でアニメ化企画が立ち上がっていても不思議ではないくらいです。

ただ、本作に関しては他のジャンプ恋愛漫画にはない懸念材料があります。
それは「恋愛成就後の人気変動」です。

ジャンプのラブコメはいわゆるハーレム系の作品が多く、その手のジャンルの場合、物語終盤まで主人公とヒロインの恋愛関係は平行線のままなのが定番。
特定のヒロインにスポットを当てた短編エピソードをローテーションで繰り返し、少しずつ主人公と各ヒロインの関係を深めつつ物語を進行していく「ヒロインレース」が展開される為、恋愛面で決着が付くのは最終回付近です。
よって、恋愛成就後の人気については殆ど考慮する必要はありません

しかし『アオのハコ』に関しては、その限りではありません。

本作は、主人公で男子バドミントン部のホープ猪股大喜(いのまた たいき)の片想い相手である1歳年上の女子バスケ部部員・鹿野千夏(かの ちなつ)が、家庭の事情で大喜の家に居候するところから始まる物語。
この2人と、大喜の友人で新体操部に所属する蝶野雛(ちょうの ひな)の3人をメインとした恋愛ストーリーが展開されていきます。

部活動の描写も多めにありますが、主題はあくまでも恋愛
キャラ同士のユニークな掛け合いを読者に楽しんで貰うというタイプの漫画ではなく、各キャラの情感の機微や関係性の変化を丁寧に描く事に注力している作品です。
その為、少女漫画のエッセンスも感じさせます。

少女漫画は大半が恋愛モノですが、人気が出て長期連載となった場合、主人公とヒーローが結ばれておしまいという事は余りありません。
恋愛が成就した後も物語は続いていきます。
それは「恋愛は両想いになってからも続く」という価値観が根底にあると思われ、ジャンプのラブコメとは明らかに違います。

前述した通り、『アオのハコ』は従来のジャンプ作品とは一線を画している恋愛漫画です。
恐らく恋愛が成就した後も暫く連載が続くと思われます。
その場合、少女漫画とは読者層が違う中で果たして人気を持続できるか……という問題が浮上してくるのです。

とはいえ、平均掲載順の推移からも明らかなように『アオのハコ』の人気は現在も全く衰えておらず、寧ろ上昇傾向にさえあります。
この傾向が今後も続くようであれば、人気変動の問題は全て杞憂に終わる事になり、アニメ化への懸念材料となる事もないでしょう。

アニメ化発表の時期は? 放送期間は?


(画像引用 : Amazon)

近年、ジャンプ作品のアニメ化はかなり渋滞気味で、現在アニメ化が決まっていてまだ放送されていない漫画が『アンデッドアンラック』『夜桜さんちの大作戦』『逃げ上手の若君』と3作品もあります。
更に現在の連載陣の中には『アオのハコ』以外にも『SAKAMOTO DAYS』『ウィッチウォッチ』『あかね噺』といった作品が、アニメ化できるだけの人気を獲得しています。
10巻を超えてもまだアニメ化が告知されない理由の一つが、この渋滞にあるのかもしれません。

よって、現在はアニメ化の順番待ちといった状態だと予想されます。
『あかね噺』はまだ連載開始から1年半しか経っていない為、競合相手は同時期に連載を始めた『SAKAMOTO DAYS』と『ウィッチウォッチ』になるでしょう。
いずれも10巻台に突入しているので、ストック的には十分にあります。

『SAKAMOTO DAYS』は現在のジャンプでもトップクラスと言えるほど掲載順が高く、コミックスの売上も13巻で350万部と『アオのハコ』を上回っています。
『ウィッチウォッチ』は巻割20万部未満ですが、作者の実績やジャンプへの貢献で上回っている事を考えると、必ずしも『アオのハコ』の方が優先されるとは限りません。

こういった状況を踏まえると、人気面では何の問題もないものの、これからすぐにアニメ化されるという保証もありません。
早ければ12巻発売(2023年10月~11月)のタイミング、若しくは12月のジャンプフェスタで告知される可能性も十分にありますが、2024年まで待たされる事も否定できない状況です。

放送期間に関しては、分割2クールの可能性が最も高いと思われます。
かつてジャンプアニメは長期的に放送される事が多かったのですが、近年は人気作でも1クールに留める事が多く、その半年後くらいに第2クールが放送されるというパターンがよく見受けられます。

もし分割2クールであれば、1クール目は5巻収録の36話「行かないと」までの映像化が濃厚です。
ジャンプアニメの1クール目は5巻までの映像化が多く、花火大会のエピソードで占める事で見栄えの良いラストになるからです。
2クール目は●●(ネタバレにつき伏せ字)のエピソードが収録される12~13巻まで進む事が予想されます。

まとめ

連載開始から2年以上が経過して、人気面でも申し分ない作品なので、もうアニメ化発表は目の前だと思います!
恋愛アニメは海外でも人気が高いジャンルなので、今の時代にも向いているはず。
空気感を楽しむ作品なので、そこをしっかり演出してくれる制作陣に作って欲しいですね!

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