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Jul

【シュタインズ・ゲート】新たなアニメ化の可能性を徹底検証! シュタゲ生誕15周年の2024年に注目


(画像引用 : Amazon)

2024年にゲーム1作目発売から15周年を迎える『シュタインズ・ゲート』の新アニメが制作されるかどうかを徹底検証!
シュタゲのこれまでの歩みを振り返りつつ、スピンオフのアニメ化、新シリーズの誕生など、あらゆる可能性について予想します!

コアファン中心のゲームから大ヒットアニメへ


(画像引用 : Amazon)

ネット上のアンケート等で「最高に面白かったアニメは?」「ストーリーが良かったアニメは?」などといったテーマは定番中の定番ですが、この10年間、必ずと言っていいほど名前が挙がるアニメ作品があります。
2011年に放送され、“シュタゲ”の愛称でも知られる『シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)』です。
原作は2009年発売のゲームで、「科学アドベンチャーシリーズ」の第2弾として制作されています。

科学アドベンチャーシリーズは5pb.とニトロプラスのコラボレーション企画として、2008年よりスタート。
その第1弾『CHAOS;HEAD』はゲームだけでなくアニメ、複数のコミカライズなどのメディアミックスプロジェクトとして世に出され、目立った実績こそ残していませんが一部のゲームマニアから高い評価を得ていました。

シュタゲはその翌年、Xbox360用ソフトとして発売されました。
Xbox360は当時、世界累計販売台数3000万台を誇る人気ハードでしたが、日本での普及はほとんど進んでおらず、ようやく100万台に到達した程度。
当時の据え置きゲーム機の国内売上はWiiが800万台、プレイステーション3が350万台だった事を考えると、かなり不利な条件と言えます。

加えて、Xbox360愛好家は海外のゲームを好んでいる傾向が強かった事もあって、その嗜好から外れるシュタゲの2009年度売上は約3万本。
決して大きなヒットとは言えない数字です。

しかし、プレイした人からの評判は上々。
魅力的な世界観とキャラクター達、引き込まれるストーリー、数々の伏線と終盤に訪れる強烈なカタルシス、思わず鳥肌が立つ演出、美しいBGM……と、ADVの重要な要素全てで高評価を得た本作は、口コミによって少しずつですが国内のゲーム好き、特にストーリー重視のADV好きの間で伝わっていきます。

そんな高評価の声に応え、2011年4月よりテレビアニメの放送がスタート。
序盤、特に第1話は伏線を散りばめた内容のため初見だと面白さが伝わりにくく、放送直後の評価は決して高くありませんでした。

それでも回が進む毎に物語の全体像が見え始め、9話のラストで秋葉原が豹変したところから一気にファンが急増。
2クール目が始まる頃にはアニメファンの話題を独占するくらいの人気を獲得し、そのタイミングで発売されたゲームのPSP版もヒットするなど、シュタゲ旋風が巻き起こりました。

円盤(Blu-ray・DVD)の売上は平均1.6万枚を記録。
2011年は数多くの人気アニメが生まれる当たり年でしたが、その中でもシュタゲはトップクラスの評価を得る大ヒットアニメになり、一躍メジャーな作品となったのです。

2023年もトレンド入り! 海外でも大人気


(画像引用 : Amazon)

アニメ放送後もシュタゲ人気は一向に衰える気配がなく、数多くの派生作品を生み出しています。
ゲームでは2011年発売のファンディスク『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』を皮切りに、数多くのスピンオフ作品を発表。
それらのコミカライズを含む関連漫画は約20作品にも上り、ドラマCDも30作近く作られました。

アニメも2012年にスペシャルエピソード(横行跋扈のポリオマニア)、2013年に『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』を公開。
劇場版は興行収入5.6億円を記録するなど、公演規模からするとかなり大きなヒットとなりました。

メディアミックスでシュタゲを知りファンになる人が増えた事で、本編のゲームも次々と移植が行われます。
PSPの次には当時の最新ハードであるPS3、PS Vitaでも発売され、更なる広がりを見せました。

そして2015年、前代未聞の試みが行われます。

本編で描いた「牧瀬紅莉栖を救うSG世界線」ではなく「紅莉栖を救えなかったβ世界線」に分岐した物語を描いた新作『STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート ゼロ)』の制作を発表。
その際、当時行われていたアニメの再放送の23話にて、β世界線へと進むパートを新たに制作し、予告なしで放送するという異例のプロモーションが行われました。

シュタゲゼロは再放送プロモの話題性もあってヒットを記録。
2018年にはテレビアニメ化もされ、本編とあまりに違うオカリンに困惑する視聴者が生まれるも、終盤の復活劇、そしてカタルシス全開のラストは特に好評を博しました。

2023年6月現在、シュタゲのアニメ作品はこのシュタゲゼロが最後となっています。
つまり5年もの間アニメから遠ざかっている事になりますが……その人気は未だ健在。
とある報道で『比翼恋理のだーりん』の名前が出た途端、大勢のネット民が反応しトレンド入りを果たすという事態になるなど、そのネームバリューはまだまだ衰え知らずのようです。

シュタゲ人気の高さは海外のアニメファンの間でも顕著で、寧ろ国内より国外の方が目立っているかもしれません。

世界最大級のアニメファンサイト「MyAnimeList」において、シュタゲは日本の歴代アニメの中でもTOP3に入る評価を得ており、フォロワー数も13位。
更にシュタゲゼロも、アメリカのメディアが主催するアニメアワード「Anime Trending Awards」においてMystery or Psychological Anime of the Year(最優秀ミステリ/サイコロジカルアニメ)に輝くなど、非常に高い評価を得ています。

近年は配信の普及によって全世界のアニメファンと作品を繋げる事が出来る為、海外のアニメファンを意識してアニメ化する作品を選ぶ時代になっています。
そういう意味でも、この時代だからこそシュタゲの新アニメは現実味を帯びてきたと言えるのです。

10周年ではアニメ化なし……15周年はどうなる?


(画像引用 : Amazon)

シュタゲは2024年、生誕15周年を迎えます。
アニバーサリーイヤーにビッグプロジェクトが用意されるケースは多く、例えば2003年に連載を開始した『銀魂』は、20周年プロジェクトの一環としてスピンオフ作品のアニメ化を発表しています。
また、シュタゲと同じ年に放送された『まどマギ』も10周年となった2021年に新作映画の制作を発表しました。

よって、シュタゲもこの機会に新アニメを制作する事は十分に考えられます。

ただし、アニバーサリー企画でファンが期待したような内容ではなかったケースも多々あります。
シュタゲと同じくゲーム原作の『Fate』シリーズの15周年では、それを記念して8大企画が発表されましたが、その中にアニメ関連の発表はなし。
非常に多くのスピンオフ作品があり、何度もアニメ化が行われているFateシリーズでも、タイミングが合わなければこういう事もあり得るのです。

そしてそれは、シュタゲも例外ではありません。

2019年に10周年を迎えた際、シュタゲも大々的にそれを祝うべく10のプロジェクトを始動させました。
当然、ファンとしては新アニメの制作発表を期待していましたが……残念ながらアニメに関するプロジェクトはその中にありませんでした。

・シュタインズゲート10周年記念10大プロジェクト(2019年発表)

01. 「科学ADVライブ S;G 1010th ANNIVERSARY」 開催
02. 秋葉原スタンプラリー “死と再生の女神”作戦 開催
03. コミックマーケット96出展
04. 歴代アートワークのデジタル所有権を限定販売
05. コミックマーケット97に「未来ガジェット研究所」出展
06. サンリオとのコラボ企画「邂逅相遇のゴルディッヒパーティ」
07. 10周年記念番組「”円環の蛇”作戦(オペレーション・ミドガルズオルム)」配信
08. アニメ・コミック無料公開キャンペーン開催
09. 科学アドベンチャーシリーズ新企画「STEINS;■■■」始動
10. ハリウッド実写化

実はこの発表の1年後、シュタゲの原案・企画を手掛けた志倉千代丸さんが「シュタインズゲートは本編とゼロで完結している」とコメントしており、上記の『STEINS;■■■』もオカリン達の物語ではない事が示唆されています。
よって15周年にシュタゲやシュタゲゼロの正統続編となるようなアニメが制作される事はまずないと考えられます。

アニメ化が可能なスピンオフ作品は?


(画像引用 : Amazon)

既にシュタゲ本編とは別の新企画が動いていて、未だにそのタイトルさえ発表されていない状況を考えると、シュタゲゼロのような本編を膨らませたエピソードのアニメ化は考え難いと言わざるを得ません。
しかし、既に発表済みのスピンオフに関しては話は別です。
幾つもあるスピンオフ作品の中からアニメ化が行われる可能性は十分に残されています。

シュタゲのスピンオフで最も有名なのは、前述した『比翼恋理のだーりん』でしょう。
このスピンオフはファンディスク的な作品で、中盤以降はずっとシリアスな展開だった本編とは全く異なり、ギャルゲーのような世界観でドタバタコメディが描かれています。

ただし、よくあるスピンオフのように「この作品は本編と一切関係はありません」的な位置付けでもありません。
シュタゲには世界線という概念があり、様々なパラレルワールドに分岐するというのが本作の最大の特徴。
この比翼恋理のだーりんの世界も「世界線変動率3%台のδ世界線」を舞台としている為、全くの別作品という事はないのです。

アニメ業界のラブコメ需要は常に高く、これは海外においても例外ではありません。
その為、本作のアニメ化は決して夢物語ではなく、十分に実現可能な範疇と言えます。

次に有名なスピンオフは『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』でしょう。

この作品はオカリンだけでなく各メインキャラおよびサブキャラを主人公とした10本のオリジナルストーリーが描かれていて、オムニバスのサイドストーリーといった内容です。
1クールで制作する場合は1話で1人のストーリーを描く事になりますが、各エピソードがプレイ時間にして約2時間くらいのボリュームなので、全話駆け足になってしまうのは否めません。
それでも本編の続編に近い内容なので、アニメ化を望んでいるシュタゲファンはかなり多いと思われます。

『STEINS;GATE 変移空間のオクテット』は変わり種のスピンオフで、80年代のパソコンゲームを再現するというコンセプトで制作されました。
本編の再現ではなくオリジナルストーリーで展開されますが、1クールで制作するようなボリュームはなく、アニメ化があるとすればOVAが妥当です。

ゲーム以外のスピンオフとしては、漫画版が幾つかあります。

『STEINS;GATE 亡環のリベリオン』は阿万音鈴羽を主人公としたオリジナルストーリーの作品。
全3巻と短めなので、こちらもOVA向きですね。
他にも紅莉栖を主人公とした『STEINS;GATE 史上最強のスライトフィーバー』、ミスターブラウンを主人公とした『STEINS;GATE 恩讐のブラウニアンモーション』もありますが、いずれもボリューム的にテレビアニメ化は難しいでしょう。

小説も数多く発売されていますが、その多くは本編やシュタゲゼロのノベライズです。
その中で『六分儀のイディオム』は各キャラの視点で描いたオリジナルストーリーで、フェノグラムとも違う内容。
本編終了後の「ラボメンのその後」が描かれているので、アニメ化が実現すれば多くのファンに歓迎される作品になるでしょう。

また、2015年に発売予定だったものの諸事情によって発売中止となった『STEINS;GATE -The Committee Of Antimatter-』は本編より6年先のSG世界線を描く予定とされていました。
この企画を再始動してアニメ化……という事も、もしかしたらあるかもしれません。

リメイクの可能性は?


(画像引用 : Amazon)

近年、昔のアニメのリメイクが頻繁に行われるようになっています。
そのリメイクは大抵、80年代~90年代の作品であり、「過去の名作を現代の技術で美しくアニメ化」というのが売りになっています。

ただ、確かに1作目よりも遥かに進歩した作画のギャップは大きな目玉になりますが、それはあくまで当時のアニメを観ていた世代のみが感じること。
当時まだ生まれてもいなかった世代にとっては、数十年前のアニメが綺麗に映像化されたところで、あまりピンとは来ないでしょう。
それよりも、当時の価値観で描かれたストーリーや設定が現代の常識にそぐわない事に違和感を覚え、どうにも入り込めない……というケースが目立っているように感じられます。

そういう意味では、リメイクの対象となる作品は必ずしも大昔の名作である必要はなく、10年くらい前の作品をリメイクする事も視野に入れていいのではないでしょうか。
10年前であれば現代の常識から大きく外れる事はありませんし、作画に関しても一定の進化は感じられる筈。
実際、2008年放送の『狼と香辛料』の再アニメ化が行われるなど、2000年代後半の作品もリメイクのターゲットになっているので、2011年放送のシュタゲも十分射程内と言えるでしょう。

何より2010年前後は深夜アニメの黄金期とも言える時期で、非常に多くの名作が生まれています。
今もネット上で頻繁に語られる作品がたくさんありますが、若い世代にとっては一昔前という事で「知ってはいるけど観た事はない」という存在であり、リメイクに最も適した頃合いと言えます。

よって、シュタゲ本編のリメイクは意外とアリかもしれません。
特に海外のアニメファンの中には、「すごく評価が高くて気になるけど、ちょっと昔の作品だから最新のアニメより優先してまで観てみようとは……」と思っている人が多いと思われます。
その潜在的な需要を、リメイクであれば満たす事が可能です。

もっとも、シュタゲは一度リメイクに近いものが制作されています。
2018年発売のフルアニメADV『STEINS;GATE ELITE』です。
シナリオはほぼそのままで、グラフィックをテレビアニメ版のような映像で再構築しており、ゲームではありますがアニメのリメイクに近い質感になっています。

逆に言えば、このエリートを軸に再アニメ化するという線も考えられます。
可能性が高いとまでは言えませんが、新たなシュタゲのアニメという事を考えると、案外これが一番あり得るかもしれません。

まとめ

最近改めてシュタゲ及びシュタゲゼロのアニメを観直しましたけど、やっぱり名作でした。
どういう形でも良いので、新しい展開を期待したいですね!

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