（画像引用 : アニメ『うちの会社の小さい先輩の話』公式サイト https://ichigoproduction.com/）

2023年7月より放送を開始する夏アニメ『うちの会社の小さい先輩の話』がどんな内容なのかを紹介！
主要キャラの解説、設定やストーリー上の見所、そして何かと共通点が多い『先輩がうざい後輩の話』との関係や相違点について検証します！

湿度高めの激甘オフィスラブコメ

（画像引用 : アニメ『うちの会社の小さい先輩の話』公式サイト https://ichigoproduction.com/）

2023年夏クールはラブコメ激戦区となっていて、『五等分の花嫁』3期や『ホリミヤ』2期など人気ラブコメの続編も数多く放送されます。
そんな中でも、最も甘々なラブコメと言われているのが『うちの会社の小さい先輩の話』です。

原作はWeb漫画で、作者の斎創先生が2019年10月に御自身のアカウントやpixivで発表したのが始まり。
反響の大きさから連載作品となり、2020年4月よりストーリアダッシュでの連載を開始しました。
その僅か2ヶ月後に「次にくるマンガ大賞2020」にノミネートされ、Webマンガ部門11位に入る健闘を見せています。

この『小さい先輩』がアニメ化を果たすほど人気作となった最大の理由は、メインヒロインである片瀬詩織里をはじめとしたキャラクター陣の魅力に尽きます。
また、オフィスラブコメという事で学生のラブコメとは違い、性への意識が強めな点もポイント。
ただし直接的な描写はなく、あくまでゆるふわな雰囲気のラブコメでありつつ、湿度高めなネタが送り込まれている……という仕上がりになっています。

ここからは、そんな本作のメインキャラクター達を紹介していきます！

片瀬詩織里（かたせ しおり）キャラクター概要

（画像引用 : dengekionline.com）

本作のメインヒロイン。
とある企業の「第二開発課」企画担当、入社3年目の女性社員です。

明るい色の髪を肩まで伸ばした、ゆるふわのミディアムボブ。
小柄で童顔ながら、かなりの巨乳の持ち主であり、心身共に立派な大人の女性です。

優しく面倒見が良い性格で、愛想が良く笑顔でいる事が多いため、彼女がいると周囲も和みます。
一方、篠崎に対しては小悪魔な一面を見せる事が多く、からかおうと試みるも逆に照れてしまう事がしばしばあります。
篠崎の事は異性として強く意識しているようです。

恋愛に関してはかなり奥手で、彼氏いない歴＝年齢。
ただし耳年増なのか、エッチな事には興味津々で結構大胆。
無類の猫好きで、自身も猫っぽい所があります。

担当声優は立花日菜（たちばな ひな）さん。

アーツビジョンに所属している女性声優。
2018年に声優デビューを果たし、2019年に『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』久川凪役に抜擢され、以降も様々なメインキャラを演じています。
代表作はサトノダイヤモンド（ウマ娘）、久川凪、市井舞菜（推しが武道館いってくれたら死ぬ）、片瀬詩織里など。

篠崎拓馬（しのざき たくま）

（画像引用 : Amazon）

本作の主人公。
とある企業の「第二開発課」に配属され、企画担当となった入社1年目の新人社員。
詩織里の直属の後輩に当たります。

黒髪短髪で、清潔感のある容姿。
かなりの高身長で、平均的な男性より頭一つ分くらい高いようです。

真面目かつ誠実な性格で、仕事に関しても丁寧で慎重なタイプ。
詩織里に対しては先輩として尊敬しつつも、異性としても意識しています。

恋愛に関しては経験も耐性も乏しく、彼女いない歴＝年齢。
高校生の頃はゲーセンに通い詰めるほどゲーム好きで、比較的インドア派。
犬好きで、自身も犬のような面が多々あります。

担当声優は新祐樹（しん ゆうき）さん。

賢プロダクションに所属している男性声優。
2010年代に声優デビュー、2021年より『東京リベンジャーズ』主人公の花垣武道を担当し、アニメファンからの知名度を大幅に向上させました。
代表作は花垣武道、タカ（天国大魔境）、大川響鬼（ブルーロック）、篠崎拓馬など。

早川千夏（はやかわ ちなつ）

（画像引用 : Amazon）

篠崎と同期で、「第二開発課」のデザイン担当。
篠崎とは幼なじみの関係ですが、お互い異性としての意識はないようです。

金髪のショートボブで、ややツリ目。
言いたい事はハッキリ言うタイプの性格です。

趣味はコスプレと同人誌作りで、しかもBL好き。
オタクである事を周囲に隠していて、篠崎にもオタバレはしていてもコスプレは秘密にしていたようです。

担当声優は花守ゆみり（はなもり ゆみり）さん。

tomorrow jamに所属している女性声優。
2013年デビュー、2016年に初主演を果たすと同年より『アイドルマスター シンデレラガールズ』佐藤心役で人気を博し、以降数多くの作品で主役やメインキャラを演じています。
代表作は各務原なでしこ（ゆるキャン）、早坂愛（かぐや様）、佐藤心、キュアコーラル（トロピカル～ジュ!プリキュア）、早川千夏など。

秋那千尋（あきな ちひろ）

（画像引用 : Amazon）

「第二開発課」の主任で、詩織里たちの直属の先輩にあたります。
明るい色合いの短髪で、いわゆる糸目キャラです。

本人は無趣味と自覚しているようですが、周囲のカップル候補を積極的に後押しする事を好み、篠崎と詩織里をくっつけようとそれとなくサポートしています。
また妄想癖を持っており、二人がイチャイチャする姿を妄想しては勝手に興奮しているようです。

担当声優は島﨑信長（しまざき のぶなが）さん。

青二プロダクションに所属している男性声優。
2009年より声優活動を開始し、2013年放送『Free!』の主人公・七瀬遙役で大ブレイク。以降数多くの作品で主演を担う人気声優となっています。
代表作は七瀬遙、ユージオ（SAO）、海藤瞬（斉木楠雄のΨ難）、草摩由希（フルーツバスケット）、秋那千尋など。

篠崎豊（しのざき ゆたか）

（画像引用 : Amazon）

男っぽい口調で話す、篠崎拓馬のお姉さん。
腰まで伸ばしたロングヘアで、ややキツめの目付きをしています。

無類の可愛い物好きで詩織里が大のお気に入り。
学生時代のトラウマから集団行動は苦手なものの、寂しがり屋でもあるようです。
どうにかして詩織里と弟をくっつけようと画策中。

担当声優は小松未可子（こまつ みかこ）さん。

ヒラタオフィスに所属している女性声優。
2010年より声優活動を開始し、主人公・加藤茉莉香を演じた『モーレツ宇宙海賊』のヒットで注目を集め、以降数多くの作品でメインキャラを担当し有名声優となりました。
代表作は禪院真希（呪術廻戦）、りん（ケムリクサ）、鶫誠士郎（ニセコイ）、戸塚彩加（俺ガイル）、篠崎豊など。

制作スタッフは？

（画像引用 : アニメ『うちの会社の小さい先輩の話』公式サイト https://ichigoproduction.com/）

『小さい先輩』のアニメを制作している会社はproject No.9です。
近年、ラブコメ制作で脚光を浴びているアニメスタジオですね。

元々は『ロウきゅーぶ!』で元請制作を開始し、それがヒットした事でラノベアニメを多く手掛けるようになりましたが、2021年からはラブコメに力を入れるようになり、『弱キャラ友崎くん』『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』『恋は世界征服のあとで』『継母の連れ子が元カノだった』と立て続けに担当。
そして2023年に手掛けた『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』が好評を博し、円盤（Blu-ray・DVD）売上でも配信でもヒットを記録しました。
ラブコメというジャンルにおいては十分な実績を作っている会社と言えます。

制作の指揮を執るのはサトウ光敏監督です。
『食戟のソーマ』で助監督、『BAKUMATSUクライシス』『最響カミズモード！』で監督を務めています。

シリーズ構成という役職は置いていないようで、脚本は大知慶一郎さん、蒼樹靖子さん、杉澤悟さんが担当。
大知さんは『五等分の花嫁』『まちカドまぞく』『天使様』など、数多くのヒット作でシリーズ構成を担っている売れっ子脚本家です。

キャラクターデザインは橋口隼人さんと緒方浩美さん。
主題歌はOPが小林柊矢さんの「HONEY」、EDが由薫さんの「sugar」です。

「コミックス」と「同人版」の違いは？　『先輩がうざい後輩の話』とは無関係？

（画像引用 : Amazon）

最後に、アニメを観た人や本作に興味を持った人が疑問に思うであろう幾つかの事柄について解説していきます。

2023年6月時点、『小さい先輩』の原作コミックスは6巻まで発売されています。
なので、アニメを観て続きが気になった人や、予習しておきたいという人はこのコミックス6冊を買えばOK……と思いきや、検索してみるとそれとは別に「同人版」と書かれた本がある事に気付く筈です。

「同人」という響きから、一瞬「18禁版なのでは……!?」と期待するかもしれませんが、結論から言えば違います。

同人版は文字通り同人誌としてコミケ等で発売した健全な本で、pixiv等に投稿した内容＋描き下ろしという構成になっています。
コミックス版はその同人版収録エピソードのリメイク版もありますが、新作エピソードの方がメイン。
つまり、同人版は「コミックス版のオリジナルがメインで、同人版でしか読めないエピソードもある」という位置付けになります。

恐らくアニメはコミックス版の映像化になると思われる為、先にこちらを購入し、コアなファンになったという自覚があれば同人版の方も集める……という形をオススメします。

次は、ちょっと似た感じの「あの作品」との関係についてです。

アニメファンやWeb漫画ファンの中には、本作のタイトルやキービジュアルを見た際、『先輩がうざい後輩の話』と設定やコンセプトが似ている……と思った方もいるのではないでしょうか。
どちらもオフィスラブコメでヒロインが小柄（主人公が高身長）で、タイトルも「先輩」「話」と共通する言葉があるため、絵を見ずにタイトルやあらすじだけを見た場合、「同作者による別作品なのでは？」と感じるかもしれません。

勿論、絵柄を見れば一目瞭然ですが、この2作品を描いているのはそれぞれ違う作者さんです。
『先輩がうざい後輩の話』はしろまんた先生の作品で、こちらは2021年にテレビアニメ化されています。
掲載誌も異なるので直接的な関係はありませんが、アニメ化などの際にお祝いのメッセージを送り合うなど、作者さん同士の繋がりはあるようです。

ちなみにこの両作品、上記した共通点以外にも似ている点が幾つかあります。

例えば、どちらも会社を舞台にしたラブコメですが、仕事の描写はあまりなく、あくまで恋愛と各キャラの人間関係、掛け合いがメインという点。
また、主人公とメインヒロインのカップルだけでなくその他の面々、特に主人公と関わりの深い男性キャラ（本作だと主任）が人気で、彼らがメインの回も結構あるという点も同じです。

一方で、作風は明確に異なります。

『先輩がうざい後輩の話』はハートフルなエピソードが多く性の匂いを全く感じさせないのに対し、『小さい先輩』はラブコメ描写がメインで各キャラが欲望に対して素直。
よりラブコメ感が強いのが本作という事になりますね。

まとめ

オフィスラブコメという事で、学生のラブコメと比べると湿度高めです。
ただし下品な描写は一切なく、大人だけど可愛い感じのラブコメが好きな人には刺さると思います！
2023夏アニメはラブコメが多めですが、ラブコメ好きなら押さえておきたいアニメです！