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Jan
【水星の魔女】2期がやばい⁉ 2クール目の伏線を徹底考察! クワイエット・ゼロとは⁉
2022年10月2日から放送を開始した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。
ガンダムシリーズの中では短い12話という1シーズンでしたが、放送されるたびに世間の話題をかっさらう怪作でした。
特に最終回である12話は衝撃的で、放映後にはTwitterトレンドが水星の魔女一色になったほど。
この記事ではそんな水星の魔女の2期ストーリーを、散りばめられた伏線から考察していきます。
ぜひ最後まで読んでください!
水星の魔女 2期の伏線と考察!(クワイエット・ゼロなど)
水星の魔女の1期は、まだ物語が動き出していないといっていいでしょう。
スレッタがアスティカシア学園に入学して、多くの人と出会っただけです。
1期の結末や伏線から、2期の展開を考察していきます。
①エリクト=スレッタなのか!?(水星の魔女 2期伏線・考察)
水星の魔女において現時点での最大の謎といえば、『エリクトはスレッタなのか!?』 ということでしょう。
これに関しては違うだろうと言わせていただきます。理由は、
- スレッタはばぁばを知らない
- 年齢が合わない
からです。「ばぁば」とは『PROLOGUE』に登場した『カルド・ナボ』博士のことです。
エリクトは恐れ多くも、GUND研究組織、ヴァナディース機関代表のナボ博士のことを、ばぁばと呼んでいました。
しかし8話でスレッタが博士の映像を目にしたときに、「この人、誰ですか?」と言っていました。
ちょっとしたシーンですが、エリクトとスレッタが別人であることを示唆していると思われます。
また、エリクトとスレッタは外見が酷似していますが、PROLOGUEの『ヴァナディース事変』から、本編までに21年の時間経過があります。
PROLOGUE時点で、エリクトは4歳。
スレッタとエリクトが同一人物なら、現在スレッタは25歳ということになってしまいます。
ではエリクトはどこへ行ったのか? スレッタは何者なのか?
私の考察は『エリクトは生体コンピューターとしてエアリアルに組み込まれていて、スレッタはエリクトのクローン』である、です。その根拠は、
- GUND特有の負荷がエアリアルにはない
- エアリアルには複数の人間が関与している
の2つです。まず、GUND特有の負荷がないことについてです。
GUND-ARMはパイロットの神経に莫大なデータストームの流入が起こります。
しかしエアリアルはGUNDフォーマットでありながらそれをもたらさないことが5話で判明しています(エランが搭乗して神経接続しても流入はありませんでした)
つまりエアリアルは、GUNDフォーマット最大の課題を克服しているわけです。
一体どうやってその課題をクリアしたのでしょうか?
『エリクトをはじめとする子供たちがエアリアルに組み込まれていて、その負荷を引き受けている』のだと推測します。
エアリアルに搭乗したスレッタは、明らかにその場にいない人物と会話しています。ほんの一部ですが、
6話では「お願いみんな、力を貸して!」と言っていました。また9話では、
- 「…私ひとりでやるの?」
- 「一緒に? いいの!? ううん、大丈夫!」
- 「私たちでミオリネさん、助けるよ!」
などと言っています。
さらに、6話ではエランが戦闘中に子供の声を聴き、エアリアルのガンビットを子供に見間違えています。
こういったことからも、エアリアルには複数人が、機体制御のために生体コンピューターとして組み込まれているのではないかと予測できます。
スレッタも、その事実を理解しているといっていいでしょう。
プロスぺラに育てられたことから、『複数人がの意志が搭載されているエアリアルが当たり前』という認識なのではないでしょうか。
そうするとプロスぺラの発言も腑に落ちます。
6話で「大丈夫、エアリアルは勝つわ。私の可愛い娘だもの」と発言していたのですが、あれは恐らく額面通りの意味。
エアリアルはエリクトであると予想できます。
ではスレッタは何者なのか?
ずばり、『エリクトのクローン』ではないでしょうか。
そして、スレッタ以外にもエリクトのクローンは生み出されており、それらは、エリクトと同じように生体部品としてエアリアルに組み込まれていると推測します。
スレッタの発言からも、複数の子供がエアリアルに関与しているのは間違いないでしょう。
GUND-ARMをデメリットのない兵器にするためにエリクトを部品にしたのかもしれないですし、もしかしたらルブリスを動かした反動で、エリクトは助からなくなってしまったのかもしれません(データの流入で苦しんでいる様子はなかったですが…)
エリクトが瀕死になってしまったため、プロスぺラはエアリアルにエリクトを移植した、という可能性もあると思います。
②スレッタとミオリネの関係は⁉(水星の魔女 2期伏線・考察)
ミオリネとスレッタは心のすれ違いを起こしていましたが、11話で仲直りすることができました。
しかし12話でミオリネの前で、スレッタがエアリアルで人を潰しました。
水星の魔女の脚本家は人の心がないんでしょうか⁉
ミオリネは心底怯えた表情で、スレッタに向かって「人殺し…」とつぶやきます。
もちろん、ミオリネを守るための行動でしたが、ヒロインにずいぶんな仕打ちをさせますよね…。
この二人の関係ですが、すぐに元通りとはいきませんが、嫌いとか言ってられない状況になるのかなと。
ミオリネはその出自から、様々な権力者に狙われる女の子でしたが、戦争や人の生き死にの現場に直面したことはなかったのでしょう。
スレッタもミオリネを守るためにやったことですし、笑顔でいたのも、一種の戦闘興奮ではないかと思います。
ミオリネのところにくるまで、命をかけてモビルスーツ戦をしていたわけですから。
ただ、スレッタとミオリネがこれまで通りの関係でいられるかは微妙です。
『生理的に無理』という言葉が広く使われたり、『一緒にいると落ち着く』、『雰囲気が好き』といった風に、人間は数値化できない感覚をパートナーに求める傾向があります。
1期OPの映像にあるように、二人で手をつないで微笑むシーンはもう見られないかもしれませんね…。
そしてスレッタとミオリネが元通りにならなさそうなもうひとつの理由は、時間経過です。
水星の魔女の2期は、1期からさほど時間経過がないと思われます。
なぜなら学園ものなので、あまりに時間を経過させてしまうと、卒業するキャラクターが出てくるからです。
地球寮(株式会社ガンダム)のメンバーだと、マルタン、アリヤ、テイルは3年生ですね。
歴代ガンダムシリーズでは、1期と2期の間に
- ガンダム00……………約5年
- 鉄血のオルフェンズ…約2年
といった時間経過がありましたが、『水星の魔女』はそうはならないでしょう。
なのでスレッタとミオリネの溝は、時間が解決してくれることもなさそうです。
2人が好きな方には申し訳ないですが、脚本も容赦がないことが分かっているので、元通りの関係になるとしても最終回付近でしょう。
③どん底のグエル、復活なるか⁉(水星の魔女 2期伏線・考察)
『フォルドの夜明け』の襲撃に際し、モビルスーツで出撃したグエルは、父であるヴィムの乗るモビルスーツを撃破してしまいました。
- 決闘の三連敗による陥落
- アスティカシア学園退学処分
- 父の命を絶ってしまったこと
グエルには過酷な出来事が降りかかります。
しかしグエルは、ここから立ち直るでしょう。
水星の魔女は歴代ガンダムの中でも、男キャラクターが少ないです。
だからこそ、このどん底から這い上がっていただきたいと切望します。
卑屈になってしまうことも考えられますが、男のキャラクターは強く、かっこよく生きるのが物語の基本。
いってみれば、今は『ONE PIECE』でエースを失った後のルフィのような状況だと思います。
グエルは冒頭では、自らの出自と権力を鼻にかけたクズでした。
しかしだからこそ、ミオリネやスレッタが振り向きたくなるような男になってほしいですね。
④正体がバレたニカ姉…(水星の魔女 2期伏線・考察)
ニカ・ナナウラは、誰にでも優しく接する優等生。
しかし正体は『フォルドの夜明け』のスパイでした。
『フォルドの夜明け』に襲撃された際、仲間内だけで使えるコールサインを送ったことで、マルタンに正体が露見しました。
すぐにでも晒しあげられるところでしょうが、しばらく放置されると思います。
なぜならマルタンが優しいからです。
10話でニカは、シャディクが『フォルドの夜明け』に襲撃依頼をする手配をします。
その後シャディクはニカに「お父さん役の人がよろしくって」と告げていました。
つまりニカは、元々孤児なのではないでしょうか。
『フォルドの夜明け』は、日本で孤児院や難民キャンプを運営していると思われます。
そこの出身だったため、アスティカシア学園に潜入することになったのではと予測します。
ニカ・ナナウラという響きも日本風ですし。
水星の魔女では地球出身者が迫害されますが、ニカはいじわるをされても、いつも笑って対応してきました。
今思えば、ニカは心に余裕があったのでも大人びているのでもなく、テロリストとつながっているから、いじめなんて程度の低いものはどうでもよかったのでしょう。
今後の展開ですが、いずれニカはシャディクに『道具扱いされていることが許せなくなって、反旗を翻す』と思います。
OPテーマ『祝福』の歌詞に、『僕達は操り人形じゃない』とあるからです。
ミオリネも、グエルも親の都合のいいように利用されることに反抗してきました。
『子供たちを大切にする』というのが水星の魔女のテーマのひとつだと思いますので、ニカもいずれ自分の心のままに行動すると思います。
宮本侑芽さんの復帰も望まれますね。
⑤プロスぺラ=エルノラの謎(水星の魔女 2期伏線・考察)
『PROLOGUE』から本編までに21年が経過していること、そしてプロスぺラはエルノラ・サマヤと同一人物ということが明かされました。
しかしここで疑問になるのが、プロスぺラが若すぎないか⁉ ということです。
ヴァナディース機関の後輩にあたるベルメリア・ウィンストンはいかにも中年女性といった風体ですが、プロスぺラ(エルノラ)は若々しい外見を維持しています。
コールドスリープ(冷凍睡眠)を使った、発達したアンチエイジング技術があった…なども予想されますが、単純に『美人だから若く見えている』という可能性もあります。
エルノラはPROLOGUE時点で二十歳前後だとすれば、現在は四十代前半。
不審に思えるほど若いということもないでしょう。
素顔のプロスぺラは、エルノラよりもやつれた感じがあって、四十代相応に見えます。
能登麻美子さんの演技も歳を重ねたものになっていますし、ただエルノラ(プロスぺラ)が美人なだけかと思います。
それ以上に、ヘアスタイルを大きく変えた理由に興味が沸きます。
ちなみにプロローグに、台詞はありませんが、ベルメリアさんに似た人はいます。
判断材料が少なすぎて断言できませんが、冒頭3分のところに映っている女性がベルメリアさんの可能性もあるのではないでしょうか?