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Sep
【きのう何食べた?】料理に実写化、名言も徹底解説!おすすめレシピもあり! #きのう何食べた? #きのう何食べたレシピ #レシピ

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月刊誌『モーニング』にて、2007年12号から連載している漫画家よしながふみによる料理漫画作品。
2021年6月時点で電子版を含めた累計発行部数は765万部を突破した人気漫画です。
2019年4月には実写ドラマ化もされ、ドラマ最終回には「何食べロス」という現象がおこったほど、ドラマも人気に!
そして、ついに2021年11月3日には実写映画が放映開始となります。
劇場版では、新キャラも登場するほかに、原作でも人気のエピソード“京都旅行”をベースに作られたのだそう。
魅力たっぷりのこの作品ですが、何が魅力なのか!その点を少しだけ深堀してみたいなと思います。
料理
料理漫画の金字塔と言っても過言ではないこの作品。
2021年9月現在で18巻まで出ているのですが、そのレシピ数が半端ない!
和洋中全てのメニューを網羅したうえで、健康に気をつかう主人公シロさんならではのバランスを考えているレシピ。
シロさんと同居人のケンジの何気ない日常を描いた作品なので、毎日の食卓で食べる、いい意味で気取っていないメニュー満載です。
ですが、クリスマスや誕生日などイベントメニューもちゃんと描かれています。
『公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~』というレシピ本まで出版されているほど多くの料理が楽しめるこの作品。
私自身も、漫画を読んで食べたくなるものが多く、よくこの漫画に出てくる料理を作って味覚でも楽しんでいます。
シロさんのレシピを再現している人は多いので、クックパッドで“シロさん”と検索してみるとその人気さがうかがえます。
特に人気なのが「そうめん」を使ったレシピ。
私もこの料理を作ってみましたが、実に美味しい!
「ツナとトマトのぶっかけそうめん」というメニューで、単行本では1巻#2、ドラマでは2話で紹介されています。
・材料(2人分)
そうめん 150g
ツナ 1/2缶
トマト 大1個
キュウリ 1本
青じそ 5~6枚
万能ネギ 4本
ミョウガ 1個
白すりゴマ 適量
おろしショウガ 適量
めんつゆ(濃縮タイプ) 適量
マヨネーズ 適量
作り方はすごく簡単、材料を切って混ぜるだけ。
これだけなのに、おいしいのです。
〇作り方
- ツナの油を切り、お好みでマヨネーズと合わせる。
- トマト→サイコロ状
キュウリ→千切りに
青じそ→細切り
万能ネギ→小口切り
ミョウガ→縦半分に切ってから、ななめ薄切りにする。
材料を切っている間、そうめんを茹で、茹で上がったら水でしめ、水を切る。
3.皿にそうめんを盛りつけたら、濃縮タイプのめんつゆを薄めずに、トマトのサイコロ切りと合わせてぶっかける。
その上に、キュウリとツナ、青じそ、万能ネギ、ミョウガをのせ、白すりゴマをかけて、おろしショウガなどの薬味を添えて完成。
これはシロさんがお友達の佳代子さんから教わったメニューなのですが、すごくおいしい。
その他、私のお気に入りメニューは「アスパラガスのからしマヨネーズあえ」「黒みつがけミルクかんてん」「かぼちゃと豚肉のカレーうどん」「煮込みハンバーグきのこソース」「パプリカのきんぴら」…あげ出したらキリがないので、この辺で。
あと、面白いのが、この漫画シロさん以外の料理も紹介されています。
先ほど紹介したそうめんは佳代子さんという主婦のレシピ、佳代子さんの作るレシピは女性らしさがあります。
あまり料理をしない志乃さんという女性のレシピは、料理苦手な女性が頑張って作った感じがするメニュー。
そして、男飯だなと思うのがケンジの作るメニュー。
彼の作ったさっぽろ味噌ラーメンはとりあえずみんな食べて欲しいくらい美味しいです。
タブチくんという男性も男飯ではあるのですが、ケンジより年齢が若いせいか、若者っぽいメニューやちょっとおしゃれなメニュー。
普段料理しないプラス男飯はジルベールという登場人物が作る料理。
だけど、彼は作中で「キムチチゲ」を作るのですが、絶対これ美味しいよなとわかるメニュー。
と、キャラクターによってつくるメニューも違うのも面白いところであり、この漫画の魅力の一つではないかなと思います。
実写版

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2019年4月からテレビ東京系列で放送された実写ドラマ。
こちらは、シロさんを西島秀俊さん、ケンジを内野聖陽が演じて大ヒットとなったドラマ。
漫画で紹介されていた料理が、実際に再現されたドラマで、このドラマは面白いのですが、絶対に夜見ることはおすすめしません。
それくらいまさに“飯テロ”ドラマ。
漫画でも十分おいしそうに描かれている料理が、作り途中の音とともに再現されているので、お腹が減らないわけがありません。
ASMR好きな方にもおすすめかも。
2話には、先ほど紹介した「ツナとトマトのぶっかけそうめん」が登場するのですが、この2話では、さらにおいしそうだなと思ったのが、シロさんがケンジの朝食にと作ったオムレツ。
結局、ケンジはこのオムレツを食べないのですが、非常においしそう。
何でケンジが食べなかったのかという理由はケンジらしくってかわいいのですが、でもあのオムレツどんなに食欲なくても食べれるだろうくらいの画力があります!
と、料理ももちろんおいしそうなのですが、俳優さんたちの演技力もまたこのドラマの魅力!
西島さんはすごくシロさんのシュっとしたイケメン感満載だし、なにより内野さんのケンジがかわいい。
動き方一つで「あぁ、ケンジだ!」とよくわかります。
スーパーでハーゲンダッツのアイスを買った方が安いと主張するシロさん(西島さん)と、コンビニの方が種類があるからと主張するケンジのちょっとした喧嘩のシーンなんて。漫画からそのまま2人が飛び出してきたみたいです。
役者さんやっぱりすごい!
そんな実写ドラマですが、お正月SPとして短編ドラマも放送され、満を持して2021年11月3日に劇場版として全国放映されます。
この映画、私が楽しみにしているのが、新キャラ登場と、京都旅行。
この映画では、今まで登場しなかったケンジの同僚のタブチくんが登場します。
タブチくんを演じるのがSixTONESの松村北斗さん。
このキャラの、物おじしない感じや一度も女を切らしたことないと豪語するくらい、無駄にモテる感じが大好きなので、新キャラとして登場してくれたのは本当に嬉しいです。
実写だとどんな“タブチくん”を見れるのか楽しみで仕方ありません。
もう一つの京都旅行は、この映画が京都旅行編を取り上げてくれているところ。
コミックスの8巻で登場した京都旅行。
シロさんは、会社ではゲイということをカミングアウトしていないし、周りにゲイとバレるのを嫌がるため、あまり外ではケンジと行動することがありません。
だから、お外でデートをする姿はあまり描かれていないのです。
そんなシロさんが、ケンジと仲良く京都旅行!
特にコミックスでは8巻まであまりお出かけしているシーンが描かれていなかったのでこの旅行の意味の深さったらもう…うまく言葉にできませんが、楽しそうでよかった。
以前、ケンジが仕事場でゲイをカミングアウトしたことを知ったシロさんはブチギレるのですが、そんなシロさんが、京都旅行を提案してくれるなんて!
と、2人が京都旅行をするということだけが、この回の面白さではありません。
実際に存在するお店や旅館に2人が訪れていること。
行列のできる名店である「日の出うどん」でカレーうどんを食べたり、老舗喫茶店である「スマート珈琲喫茶」でフレンチトーストとプリンを食べたりと。
さらに、2人が泊った旅館というのが、公式HPがない高級旅館「俵屋」。
一度は行ってみたこの旅館。
ケンジやシロさんが楽しそうに京都旅行をするので、訪れた場所の魅力もすごく伝わってきます。
いつか同じ場所を訪れてみたいと思ってしまいます。
原作で登場したお店も登場するのかな、とかあの場所も行くのかなとか楽しみなところが多い実写映画。
早く見たいなぁと期待しかありません。
名言
料理漫画として有名なこの漫画ですが、実は同性愛者や高齢の親を持つ子供の悩みや実家が倒産寸前など、各キャラクターが抱えているものがさまざまあります。
そんなキャラクターたちが発言するセリフは、名言が多いのです。
読んでいてはっとさせられたり、ぐっとくるものばかり。
私自身よしながふみさんの作品が大好きなのですが、この作家さんの描く漫画って“やさしさ”がよく表れていると感じます。
嫌なことがあったり、トゲトゲした気持ちのときによしながふみさんの漫画を読むと、スーッとその気持ちが消えてしまったこともあるくらい。
料理漫画としてだけでなく、人間模様もしっかり描かれており、日常パートも十分楽しめる作品です。
私が好きなきのう何食べた?のセリフを少しだけあげたいと思います。
シロさんが3巻で佳代子さんに言ったセリフ。
「はっきり言ってめんどくさい!!40も半ばのこの年で一から恋愛するなんてめんどくさくてもう俺は嫌なんだ!! だからあいつとは絶対に別れたくないんです!!」
実写の8話でも放送されたシロさんの名言
「俺もお前にゴメンって謝り倒されるよりもありがとうって言ってもらえる方がずっと気分いいよ」
コミック3巻で実家に帰ったシロさんが、お隣の子たちと楽しそうに過ごしている姿を見た一言。
「そうか。きっとこの人達はもう、孫の代わりにお隣の子を可愛がる事に決めたんだ…。」
特に好きなのが、かき揚げを上手に作れず苦手意識を持っているシロさん。
シロさんがかき揚げを作るとまとまらずにバラバラになってしまうので、苦手なんだそう。
そんなシロさんが、文句を言いつつかき揚げを揚げているときに、ケンジが
「まとまんなくても味なんか同じじゃん」と一言つぶやいたこの言葉。
たぶん、シロさんはケンジのこういうところに惹かれているんだろうなぁとよくわかる場面でした。
シロさんの方がしっかりしている感が強いキャラクターなのですが、意外とケンジがぽろっとつぶやく一言に納得してしまうことが多い。
あー、こうやって柔らかく物事を考えようと感じ、優しい気持ちにさせてもらっています。
料理だけでなく名言も見逃せないこの作品。
ぜひ、一度読んでみて欲しいなと思います。