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Apr

【SHIROBAKO】劇場版の予習復習を20分で出来る! 最新情報&テレビシリーズ名場面まとめ

見えない所に光を当てる

出展 : Amazon.co.jp

『SHIROBAKO』が多くのアニメファンから支持された理由の一つに、普段アニメファンが意識しない部分にも光を当てたことが挙げられます。
通常、アニメ制作というと監督、脚本家、キャラクター原案者といったスタッフや声優陣にスポットが当たりますが、この作品ではあまり表に出ない制作進行というポジションのあおいが主人公。
企画・製作サイドのスタッフも度々登場し、アニメ制作にはどんな役割の人たちが関わっているのか、アニメを通して知ることができるのも『SHIROBAKO』の魅力となっています。

特にそれが顕著だったのが、第14話「仁義なきオーディション会議!」です。
この回は、ムサニが『第三飛行少女隊』のアニメ化にあたり、キャストを決定すべく声優オーディションを開き、誰を起用するか決める会議を行う……というお話。
アニメファンにとっても非常に興味深い内容で、かなり大きな注目を集めました。

会議には木下監督の他、制作進行のお偉いさんであるラインプロデューサーのナベPメーカーPの葛城剛太郎(かつらぎ ごうたろう)といったレギュラーの面々、そして製作委員会の各プロデューサーが参加。
新人であってもキャラに合った声質の声優を選びたい制作サイドに対し、売上重視で有名声優をゴリ推ししたいPCDを売るために歌が得意でキャラソンの経験が豊富な声優を担ぎたいPイベント映えする容姿の声優をねじ込みたいPが猛反論し、会議は14時間を超える不毛な泥仕合へと発展します。
それぞれのPが自身と会社にとって少しでも有利なキャスティングを……と捲し立てる主張をコミカルに描きつつも、「監督だってBlu-ray売りたいでしょ」「今素人が主役張るのってザラですよ」「売れれば正義だし、売れなきゃただの負け犬」などの飛び交う言葉にはリアリティがあり、実際にこんな感じの会議なんだろうな……と思わせるだけの説得力がありました。

そんな生々しい会議の中で際立って存在感が光っていたのは、音響監督の稲浪良和です。

意地でも推しの声優をキャスティングしたいPたちに対し「政治的なキャスティング臭がします。政治的なキャスティングは必ずバレます。そしてそれは断言できますが、作品にプラスになることはない。絶対にです」とバッサリ。
主人公役として最も票を得ていた新人声優の経験不足を指摘する声には、理解を示しつつも「私たちが育てれば良いんですよ」と断言します。
そして、この後の回(18話)で主役に抜擢された新人声優に対し小粋なやり取りで肩の力の抜き方を教えるなど、先の発言を有言実行で示しました。

この一連の稲浪の言動で、音響監督の重要性がアニメファンにしっかりと伝わりました。
あまり注目される機会のないポジションにスポットが当てられた名場面です。

ちなみに稲浪は、過去に数多くのアニメ作品に参加し、水島監督の代表作『ガールズ&パンツァー』でも音響監督を務めている岩浪美和さんがモデルだと言われています。

まとめ

『SHIROBAKO』のテレビ放送は2014年~2015年なので、かなり長い年月が経ちましたが、今でも「アニメ制作」というテーマでは唯一無二の作品ですし、「泣けるアニメ」の話題になると必ず名前が挙がります。
前述した名場面はほんの一部で、思わずグッと来るシーンはまだまだ沢山あるので、当時観ていなかった人はぜひ劇場版が公開される前にチェックしてみてください!

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