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【SSSS.GRIDMAN】ヒロイン候補・アカネはラスボス!? 原作『電光超人グリッドマン』から徹底検証 #グリッドマン #SSSS_GRIDMAN

アカネと武史の共通点と相違点

出展 : (c)円谷プロ (c)2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 : TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」公式サイト

電光超人グリッドマンに関して「早過ぎた名作」「時代を先取りし過ぎて視聴者が当時の追いつけなかった」といった評価が散見されますが、その主な理由としてはインターネットを扱っていたことが挙げられます。

当時はスマホなど存在せずケータイも全く普及しておらず、ネットは一応あったものの「パソコン通信」と呼ばれ、パソコン限定で繋ぐものでした。
しかもそのパソコン自体が非常に高価で、ネット環境自体も整っておらず定額という概念すらなかったのでネットは一般家庭にとって全く馴染みがない時代。
そういった評価になるのも無理はありません。

そしてもう1つ、グリッドマンが「早過ぎた名作」と言われた理由として挙げられるのが、武史の存在です。

当時は1988~1989年に起こった某事件の影響で、オタクというとその犯人の人物像(メガネ、根暗な人相)で固定されており、この武史も同様だったと思われます。
なので彼の人相自体は当時の世相を反映していたと思われますが、中身については現代にも通じるような設定が用意されていました。
彼が屈折した性格になったのは、放任主義で我が子をロボットのようにしか見ていない両親が原因で、世話役の“ばあや”ことお清にだけは心を開いており、そのため完全な悪に染まってはいなかったのです。

最終的にはカーンデジファーに見限られるも直人たちの説得を受け改心
彼に関する描写は本作におけるテーマそのものであり、ファンからは「グリッドマンは武史の物語」とさえ言われています。

いわゆる「陰キャ」が主人公や中心人物として頻繁に描かれるようになったのは1995~1996年放送の『新世紀エヴァンゲリオン』以降で、それ以前の作品でここまで陰キャが目立った作品は稀。
放送当時、オタクキャラの人物像をここまで掘り下げた例は稀で、そういったところも「早過ぎた名作」の所以と思われます。

そんな“早過ぎた陰キャ”の武史を元ネタとしたアカネは、確かに彼の面影を感じさせます。
すぐ感情的になる点、犯罪を犯罪とも思わない倫理観の欠如、頭脳など基本スペックの高さなどがそうです。

しかし明確に異なる点もあります。
武史はアカネのように命を軽視することはなく、また最低限の倫理観は持ち合わせていました。

アカネには武史にとってのばあやのような心の拠り所となる人物がいないと考えられます。

結局アカネはラスボス? ヒロイン? それとも……百合?

出展 : Amazon.co.jp

原作である電光超人グリッドマンのラスボスはカーンデジファーでした。
その展開をなぞるとすれば、SSSS.GRIDMANのラスボスはアレクシスになりそうです。

ただ、上記のようにアカネには拠り所となる人間がいないと思われるので、最低限の良心もなく、仮にアレクシスと物別れしたとしても裕太たちの味方になる保証はありません。
むしろアレクシスを利用し、最後まで街と現実を脅かし続け、ラスボスとしての役割を全うする展開も考えられます。

改心ルートの場合は、裕太たちの中に拠り所を見つけることになりそうです。
もし裕太に心を開くとなれば悪役から一転、ヒロインの座に就く展開もあり得えるでしょう。
作中では裕太に関心を示している描写がありますし、実際会話もしていますが……それはグリッドマンについて探りを入れようとしているだけで、少なくとも4話の段階ではフラグが立ったとは言えません。

むしろ裕太よりも六花に心を開く方があり得るのではないでしょうか。
上記したように、アカネの元ネタである武史は、六花の元ネタのゆかに好意を持っていたからです。

4話「疑・心」ではアカネと六花が幼なじみと判明。
昔はよく一緒に遊んでいたものの、高校入学前くらいから疎遠になり、現在はクラスメイトであるにも拘わらず話をしなくなっていて、六花はそのことを気にかけていたようです。
一方のアカネは、最近話をしていなかったことさえ気付かなかったと六花に話していました。

ただしアカネの捻くれた性格を考慮すれば、それは本心ではない可能性がかなりあると思われます。

その会話の直後、アカネはグリッドマンの正体の最有力候補である裕太のことを聞き出そうと、六花に「最近六花って響くんとよく話してるよね。なんで?」と問いかけます。
それに対し六花は「そんなことなくない? 普通だよ」とはぐらかしましたが、アカネは不機嫌そうに「だから『なんで?』って聞いてるんだけど」と返しました。
意訳すると「そんなクソみたいなお惚けはいいから私の質問にちゃんと答えなさい」といったところでしょうか。

アカネはほんの些細な苛立ちで殺意を抱く危険人物。
もしアカネにとって六花が取るに足らない存在だとしたら、はぐらかされた時点で殺意を向けるのが自然です。
「六花を殺したら裕太のことを聞き出せなくなる」という理性すら働かないでしょう。

にも拘わらずアカネは六花を殺そうとはしませんでした。
それどころか、六花が怪獣による“粛正”に巻き込まれそうになった際には、モニター越しに「六花もそんなとこいると危ないよ~」と軽い調子ながら身を案じるようなセリフまで呟くほど。
アカネにとって六花は、少なくとも軽々しく殺しても良い人間ではないようです。

また、ED映像アカネと六花が仲睦まじくじゃれ合っているシーンが描かれている点も無視できません。

その映像では2人とも現在と違う制服を着ているので、中学時代の映像と思われます。
4話で判明した2人の関係性を考慮すれば、「仲が良かった頃の2人を描いた過去の映像」と見なすのが妥当でしょう。
それが過去のありのままの2人なのか、ED用のイメージ映像なのか、アカネの脳内イメージを映像化したのかは不明ですが。

いずれにせよ、この2人の関係は「元々仲良しだった → 高校入学前に何かがあった(六花は気付いていない) → 疎遠になった」という変遷を辿っていると思われます。

アカネの元ネタである武史は、両親によって心の拠り所だったばあやと引き離されました。
アカネもまた、何らかの理由で六花と引き離された、もしくは裏切られたと思い込んだのかもしれませんね。

まとめ

百合はともかく、アカネが六花になんらかの強い感情を抱いているというのは十分にあり得るかと思います。
ヤンデレ的な方向の可能性も否定できません。

まだまだ謎が多いSSSS.GRIDMANですが、原作という手がかりがあるだけに考察も捗りますね。
今後も盛り上がって、2018年を代表するアニメの1つになりそうな勢いを感じます!

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