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Sep

【不滅のあなたへ】大今良時原作・アニメ3作品の見どころをまとめてみた!

出典:不滅のあなたへ 公式サイト

「不滅のあなたへ」は週刊少年マガジン連載の人気漫画で2021年にアニメ化されました。このアニメは「マルドゥックスクランブル」や「聲の形」を手掛けた大今良時先生の漫画原作が元となっています。大今良時先生は3つある連載作品が全てアニメ化されているため、その人気の程がうかがえるヒットメーカーです。

これまでの作品で大今良時先生は、主人公たちの持つ様々な問題点や疑問点を作品内で浮き彫りにして、不器用ながらも主人公たちが答えを出していく姿を鮮やかな筆致で描き出しました。

それらは「全てを失った少女が生きる術を見出す様」や、「聴覚障がいのある少女と元いじめっ子少年の心の行方」であったり、「フシの何かが痛みと引き換えに、生と死を知っていく」物語であったりと、作品やジャンルは違えども情感豊かな表現が多くのファンを魅了して止みません。

この記事では、これまでに発表された大今良時先生の作品の概要と見どころをまとめ、大今良時先生の作品が何故こんなにも人々の感動や共感を呼び、そして支持されるのかを考察して解説します。記事内にネタバレを含みますのでご注意ください。

出典:Amazon.co.jp

マルドゥックスクランブル

大今良時先生のデビュー作「マルドゥックスクランブル」のコミカライズ版は、2012年まで連載され、全7巻(完結)が発刊されています。

原作となったのは冲方丁先生が書き上げた同名のSF小説「マルドゥックスクランブル」で、こちらは日本SF大賞を受賞しており、2011年に劇場アニメが全3作公開され、配信サイトなどでも視聴が可能です。

ジャンルがハードなSF作品なので見る人を選ぶ漫画ではありますが、「全てを失った少女が生きる術を見出す様」を描いたこの作品は、SF小説とコミカライズと劇場アニメの全てにおいて名作と呼ばれるようになりました。

エロ・グロな描写の強い部分に拒絶反応が出る人もいます。しかし大今良時先生の描く主人公「ルーン・バロット」のかわいさが、ハードな設定を少しですが緩和してくれます。

あらすじと概要

残酷な世界「マルドゥック市」に生きる少女娼婦「ルーン・バロット」はある事件に巻き込まれて、全身の皮膚と声を失ってしまった。バロットを助けたのは、担当捜査官のドクター・イースターと、ネズミ型万能兵器ウフコック。バロットは「マルドゥック・スクランブル09法」によって特殊な手術を受けて、一命を取り留めます。

「家族・友人・居場所・生きる意味・恋人」など、全てを失った彼女に与えられたのは、特殊な人工皮膚による超感覚とあらゆる電子機器を操る能力「電子撹拌(スナーク)」だった。自分を守るために「閉じこもるための殻」を自らの心の中に作り上げていたバロットは、事件を通じて生きる意味を見出して成長していきます。

見どころ

これがデビュー作とは思えないほどの迫力のあるアクションと、「聲の形」で見せた巧みな心情描写をこの作品では既に見ることが出来ます。単行本1巻の巻末に連載前のプロット版が掲載されており、当初は士郎正宗先生っぽさがある作風なのかと思っていました。

しかし、回を重ねるごとにオリジナリティが増していき、2巻後半では完全に自分の作品として描きこなしています。読み始めは画面の色調が暗い印象があるのですが、どんどん画面構成が明るくなっていき、大今良時先生が作家として完成していく様子と、バロットが成長していく様子がシンクロしているところも面白い作品。

コミカライズ版はアニメ版と違うエンディングなので、ここにも大今良時先生の作家性が見られていてオススメできるポイントです。

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