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【サクガン】2021秋アニメ・原案公募アニメは面白い?SF父娘ロードムービーの魅力を考察
2021年秋アニメの中に、少し変わった形のオリジナルアニメ制作プロジェクト、「Project ANIMA」という企画で生まれた「サクガン」という作品があります。「Project ANIMA」は「文化放送・DeNA・創通・毎日放送」の共同企画で、原案を一般公募してオリジナルアニメの企画をスタート。
原案の公募は2019年に行われ、サクガンの原案小説「削岩ラビリンスマーカー」が「SF・ロボットアニメ部門」で第一弾の準大賞を受賞してアニメ化されることになりました。
この記事ではまだ不明な部分が多い「サクガン」を、原案小説からキャラクターやあらすじなどを含めてご紹介して、アニメ化で原案の魅力や面白さから「サクガン」が面白くなるのかを考察していきます。
なお、原案とPVの相違の様子から、アニメ化に当たってかなり構成変更があり、設定の変更などが予想され、2021年8月現在の原案からの紹介となりますのでご注意ください。
『サクガン』最新PVを公開しました!英語字幕版・簡体字幕版も公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます。また、放送局がTOKYO MX/MBS/BS11の3局に決定。2021年10月から放送が開始しますので、お楽しみに! #サクガン #SAKUGAN https://t.co/i7cagAp5Gq pic.twitter.com/e45kml75RN
— 『サクガン』TVアニメ公式 (@ANIMA_info) July 6, 2021
原案はなろう?
原案はいわゆる「なろう」小説で発表されているものではなく、小説配信サイト「エブリスタ」で2018年7月に公開が始まりました。こちらのサイトでは2019年10月からアニメ化により、ネタバレ防止のため物語の後半部分が削除されていて前半部分が公開されています。
原案は「戌井猫太郎」さんで、ラノベ作家と漫画原作者として活動している人物。前半部分を読んでみたところ、エブリスタ版は主人公の父「ガガンバー」が娘の「メメンプー」を語る一人称形式で描かれていて、クセが無く非常に読みやすい作品です。
アニメ原案として映像化を視野に入れているせいか、昨今のラノベにありがちなゴテゴテとした設定やアクションなどは描写が少なく、プロット版といった雰囲気があります。
ポイントが「ガガンバー」と「メメンプー」の父と娘の関係性に絞り込まれ、世界観に入りやすくて、SFとして複雑になりがちな設定をライトに楽しめる良作だと思います。