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【1518!イチゴーイチハチ!】相田裕が贈る生徒会×青春群像劇! タイトルに込められた複数の意味とは……?【おすすめマンガ】 #イチゴーイチハチ
「挫折」や「なんとなく」が「楽しい」になる生徒会
5巻のカバーイラストは広めに描いてトリミングしたので単行本では見えない部分がけっこうあります。せっかくなので宣伝に使います。15才から18才の青春群像劇『1518!イチゴーイチハチ!』をよろしくお願いします #イチゴーイチハチ pic.twitter.com/T5dfvI005w
— 相田裕@次にくるマンガ大賞ノミネート中 (@aidayu02) 2018年4月3日
『1518!イチゴーイチハチ!』は、ビッグコミックスピリッツで相田裕先生が連載しているマンガ作品です。
舞台となる松武高校の生徒会に、主人公・丸山幸(まるやま さち)が同じ中学だった生徒会長・亘環(わたり たまき)の頼みで加入するところから物語が始まります。
本作は必ずしも幸の視点のみで進行する訳ではありません。
中学時代に強豪の野球チームに所属していながらも、肘の怪我とリハビリの失敗で野球を断念せざるを得なかった1年生・烏谷公志朗(からすや こうしろう)や、その烏谷と中学時代対戦し打たれたことで野球を諦めた環など、他の生徒会役員の視点でも描かれている青春群像劇です。
生徒会には、上記のようにかつて挫折を経験した生徒もいれば、「頼まれてなんとなく」で入った生徒もいます。
そんな彼らが同じ「生徒会」という居場所で、共通の目的を抱きながら明るく楽しく、時にキツい思いをしながらも楽しく過ごす日常が、相田先生特有の見やすくてどこかノスタルジックな絵柄と合わさり、爽やかな世界を構築しています。
タイトルに込められた意味は……?
ツイートが分かれてしまったのでまとめます。タイトルの意味は、かつて野球選手だった二人の生徒会役員の背番号「15」と「18」。高校生の年齢15-18才。その他、全校生徒数1518人や「一期一会」や放課後の時間(15時ー18時)など複数の意味をもたせています #イチゴーイチハチ
— 相田裕@次にくるマンガ大賞ノミネート中 (@aidayu02) 2017年12月5日
『1518!』というタイトルを最初に目にした時、多くの人がその意味を理解できないのではないでしょうか。
本作は生徒会を舞台とした作品なので、何かそういう生徒会に関する専門用語があるのでは……と思った読者もいるかもしれませんね。
実は、このタイトルには複数の意味が込められています。
発表当初は読者の想像に委ねられていましたが、連載開始から3年が経過した時期に相田先生がご自身のTwitter上で明らかにされました。
それによると、このタイトルの意味は以下の5つとのことです。
・烏谷のシニア所属時の背番号「15」と、環のシニア所属時の背番号「18」
・高校生の年齢「15 – 18歳」
・全校生徒数「1518人」
・「一期一会」の語呂合わせ
・放課後の時間「15時 – 18時」
ここからは推測になりますが、これは単なる数字合わせではなく、それぞれが本作を構成する要素なのではないでしょうか。
背番号の「15」と「18」は、共に野球を諦めた2人であり、「挫折した生徒が再生する物語」であることの示唆。
高校生の年齢や放課後の時間はそのまま「高校生の放課後=青春」、一期一会もそのまま「一生に一度、この時期だけの出会い」。
そして全校生徒数は、本作が特定の人物の物語ではなく「松武高校の物語」であることを意味しているのではないでしょうか。
そう考えると、とても深みのあるタイトルだと思えてなりません。