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12

Mar

劇場映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』感想・ホントに泣けるの??

 

画像引用 : 映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式サイトより

2/24に公開がスタートして劇場アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」を観てきました!!

 

「さよならの朝に約束の花をかざろう」とは…

大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や心が「叫びたがってるんだ。」で脚本を務めた岡田麿里の初監督作品。
キャッチコピーは「愛して、よかった」。
10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ”イオルフの民”でありながら、両親がおらず、周囲の仲間たちと共に暮らしながらもどこか孤独を抱えた主人公マキアが、
親を亡くしたばかりの人間の赤ん坊エリアルと出会い、彼の母親として共に成長していくストーリーになっている。
「母と子の絆の歴史」であり、「一人の人間としてどう生きていくかを模索する成長譚」であり、「寿命が異なる二人が同じ時を過ごす、約束された別れの物語」なのである!

 

 

いざ映画館へ!なのだが!

予告でも「ひとりぼっち」「愛」「別れ」などのオンパレード。
これはどう見ても泣ける作品!
なのですが、少しばかり気がかりだったことが…
岡田監督の脚本家としての代表作の「心が叫びたがってるんだ。」、
泣ける作品として実写化までされた作品です。
好きな方には非常に申し訳ないのですが…、
主人公・順の境遇や行動に共感できないまま、ラストのミュージカルのシーンに突入し、
「感動的な演出しているつもりなんだろうけど、こっちは置いてけぼり!」な状況に陥った思い出が…。
(このあたりはいつかもう一度観てから再評価をしたいなと思っています…!)
今回も感動作と思わせる宣伝だったので、
「本当に泣けるの?!今回は大丈夫?!」
とワクワクではないドキドキで観るからヒヤヒヤ!
そんな私の気がかりですが…
見事裏切られました\(^o^)/

 

ファンタジーな世界を構成する背景

P.A.WORKS渾身の美麗な背景も魅力の一つ!
一枚絵で見ても遜色がない美しい背景が終始展開されます。
中でも、巨大な街の描写は街毎に雰囲気の違いがしっかりと出ていて、
街の全容を見せるだけで”その街はどんな街なのか”ということが伝わってきました。
ただそれでいて、あくまで背景に徹し、ストーリーを邪魔しない絶妙な具合に仕上がっていましたね。
尚且つ、ファンタジックな世界観であることがしっかりと伝わってくるワクワク感、
背景美術が好きな方は、それだけでも一見の価値ありかと!

 

主役声優・石見舞菜香、演技もスゴイけど本人のストーリーがスゴイ!

主人公マキアを演じたのは声優の石見舞菜香(いわみ・まなか)さん。
映画公開時でまだ19歳という若手の声優さんですが、
「クジラの子らは砂上に歌う」のリコスや「ゲーマーズ!」の星ノ守千秋など、
既にメインキャラを多数担当されている方です。
マキアはやはり主人公ということもあり、露出が一番多いキャラなのですが、
基本的に見た目の年齢が変わらないので、
外見的に成長を感じ取らせづらいキャラになっています。
それでも、服装等で変化をつける演出、声優さんによる演技で成長がはっきりと伝わるようになっていました。
物語序盤のマキアは頼れる身内もおらず引っ込み思案でおどおどしている印象で、
「こんな娘が本当に子育てできるの?」と思ってしまうほどでしたが、
エリアルを息子として育てるという決意が彼女を少しずつですが娘から母親に変えていき、
ラストではもう完璧に母親になっていましたね。
映画の本筋から離れますが、
この石見さん、声優を志したきっかけが「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を見て、ヒロイン・めんま役の茅野愛衣さんの演技に引き込まれたからだそうです。
奇しくも、岡田監督が脚本を手掛けた「あの花」、
そして奇しくも、主人公マキアの親友レイリア役は茅野さんが務め、夢の共演を果たしています。
改めて思い出すと演技もどことなく茅野さんの影響を受けているような感じがしましたね。
運命的なストーリーをお持ちの石見さんの今後の活躍に期待したいです!

 

「泣いちゃうからもうやめて…」圧倒的なラスト

ファンタジーな世界観とオリジナルストーリーということで、
話がどこへ向かっていくのかが見えず、終始物語を追い続ける、という印象がありました。
ただ、その世界観や背景が物語の邪魔をしていないので、
脇道に逸れることなく、無理なくストーリーを追えるようになっていた点は秀逸だと思います。
確かに重箱の隅をつつけば、
「この世界の政治はどうなってるんだ?」
「この戦場どうなってんの?」
というツッコミはあるものの、
基本的にセリフや登場人物の動きに無駄がなく、
注意が常にストーリー本筋に引き付けられるようになっているので、
そういったノイズが気になりません。
そしてラストシーンですが、
わかりやすい伏線を積み上げて感動に繋がるというよりは、
見えないバケツの中にどんどんいつの間にか水がたまっていって、
最後に決壊するというイメージでなかなか新鮮で圧倒的でした。
演出はベタベタなんですが、
どんどんバケツから水が溢れる、
「愛」とか「悲しみ」とか「喜び」とか色々な感情が鈍器になって無遠慮に頭をガンガン殴り続けられるようで、
「も、もうやめて…!」と悶絶させられましたね…。
あとタイトルの回収の仕方が少し変化球だけどぐっときました!

 

まとめ

観る前の不安は完全に裏切られました!いい意味で!
種族が違い血も繋がっていない二人の親子が、
大切なものを手にいれ、成長し、失う、それでも強く生きていく、という人生賛歌でした。
出会いの尊さや家族の温かみを再認識できる映画です。
文句なしに泣ける作品かと!

 

公式予告動画

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