みどころ⑤：飛行船＝空だけが舞台じゃない！地上でも服部平次が大活躍！

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コナンとキッドが飛行船に戻ると、テロリストたちが発煙筒を焚いていました。飛行船は煙をもくもくとあげながら大阪に向かいます。すでに大阪にはテロリストたちによって、飛行船が殺人バクテリアを積んでいることが周知されてるので、それを見た大阪の人たちはパニックに。「殺人バクテリアを積んでいる飛行船が煙をあげながら向かってくるぞ！」と逃げまどいます。それを見て、「町から人がいなくなったら泥棒は大助かり」というキッドの言葉に「今はどこもセキュリティが発達してるから人がいなくなったって…」と言いかけたコナンは、そこでテロリストたちの目的に気づき、大阪にいる服部平次に電話をするのです。

テロリストたちの目的は、町をパニックに陥らせて、セキュリティがなく国宝級のお宝が多い奈良の寺院からお宝を盗み出すことでした。
これを警視総監である父親とともに阻止した服部平次と遠山和葉、映画オリジナルキャラクターの少年（CV.大橋のぞみ）。
出番はそれほど多くはありませんが、しっかりと事件にかかわって解決に導くので、平次ファンにも見応えがあります。映画オリジナルキャラクターの少年に「和葉姉さんとつきあってるんですか？」ときかれてモダモダする平次も、平次ファンにとっては欠かせない見どころの1つです。

みどころ⑥：殺人バクテリアの意外な正体！コナンの独壇場とちょっとあせるキッド

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平次が地上で活躍しているころ、飛行船ではコナンがテロリスト相手に大立ち回りをしていました。一切助ける気のないキッドを差し置いて、おなじみの武器であるスケボーや麻酔銃を駆使して次々テロリストを倒します。そしてテロリストを倒した武器の1つには、鈴木治郎吉がキッドを捕まえるためにつくった最新の落とし穴もやパンチマシーンも。これにはさすがのキッドも「なにこれ？」とあせりを見せます。
ポーカーフェイスが売りのキッドがあせるシーンは本当にレア！『名探偵コナン』の歴史の中でも唯一といっても過言ではありません。

そして、コナンが推理した殺人バクテリアの正体はただの「漆のかぶれ」でした。テロリストたちは殺人バクテリアを盗んでおらず、研究所を爆破しただけだったのです。テロリストの1人の手が黒くなっているのを見て殺人バクテリアの正体に気づいたコナンは、飛行船内の園子や感染者たちにそのことを伝え、全員ほっと息を吐きます。
しかし、ここで終わりではありません。コナンは、ただの感染者ではありえないほどたくさんの箇所に漆のかぶれを発症した人を思い出し、「しまった！」と走り出します。テロリストを全員仕留めましたが、まだ真犯人がいたのです。

みどころ⑦：まさかの真犯人！緊迫したコナンと飄々と宝石を盗み出すキッドの対比。そして蘭は…

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コナンは飛行船の上で真犯人と対峙します。それは、一番最初に感染者となったただのルポライター・藤岡でした。しかも、思わぬ犯人はまだいました。誰も感染していないことに安堵し、油断しきっている乗客の中で騒ぎを起こした人物。それは、ただのリポーターとカメラマンを演じていたテロリストの一味でした。あっという間に形勢逆転、蘭や園子などの乗客は全員手首をてすりに縛られて身動きがとれなくなってしまいます。

一方、飛行船の上では、藤岡がコナンに襲い掛かります。計画を台無しにされてコナンを恨んだ藤岡は、コナンを殺そうとしているのでます。なんと藤岡は銃をもっており、躊躇なく撃ってきます発砲。足場の悪い飛行船の上。でコナンは絶体絶命のピンチに立たされてしまいました。

その時、警視庁のヘリがこちらに向かってくるのが見えました。それを避けるために、飛行船は高度をさげて橋の下をくぐります。コナンはそのチャンスを逃しません。橋にボール射出ベルトで最大まで大きくしたサッカーボールをかませ、てこの原理で飛行船を急上昇させたのです。何も備えていなかった藤岡はあっけなく川に落ち、コナンの戦いは決着を迎えました。

場所はかわって飛行船内では、おなじくなにも備えていなかったテロリストが壁に頭をうってのびています。乗客は手をつながれていたことが幸いし、全員無事でした。そこへキッドが飄々とやってきますくるキッド。噛みついてくる鈴木治郎吉も無視して、テロリストのカバンに入っていたレディ・スカイをあっさりと手中へと。

苦戦するコナンとあっさり盗むキッドの落差がかなり激しく、情熱のコナンとポーカーフェイスのキッドを象徴しているようなシーンです。

このとき、キッドは「みんなの縄を解いてあげてください」と蘭1人の縄を外して優雅に去っていきます。いまだにキッドを新一だと思い込んでいる蘭は、複雑な表情でキッドを見送るのでした。

みどころ⑧：キッドと蘭がキス！？蘭の誤解を解いた意外な方法は

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事件がひと段落し、飛行船内で乗客がまったりディナーを楽しんでいる中。蘭は1人デッキに立つキッドの元へいきます。「新一、自首して」と訴える蘭。さてどうするか…と悩んだキッドは、なんと「俺が一番欲しいものをくれたら自首する」と言って、蘭の後頭部に手を添え、ゆっくりと顔を近づけます。それをただただ見ている蘭。これは…キス！？
しかし、唇が触れる寸前に、蘭は表情を急変させて、「あなた新一じゃないわね」とあっさり阻止。蘭を助けに来たコナンの前で、不敵に笑ってキッドは逃げていきました。

キッドが誤解を解くためにした行動…それは、「蘭のお尻をさわる」というもの。確かに新一はやらなそうですが、思いのほか幼稚な方法に、観ている方は力が抜けてしまいます。しかし、今回の怪盗キッドは、どちらかというとキッドの正体である、ちょっとアホな高校生・黒羽快斗要素が強いので、よくよく考えるとこの方法はかなりしっくりくるものでした。

まとめ

「天空の難破船」は、他にも「実は1人も人が死んでいない」とか、「毛利小五郎の声優が神谷明から小山力也に変わった劇場版の最初の作品なので、実は毛利小五郎がほとんどしゃべっていない」などの小ネタが満載です。
キッドと蘭のラブロマンスに慌てるコナンや、コミカルなキッドが観たい方はぜひ1度見てみてください。