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Jul
【女子かう生】女子高生の日常を描いたサイレント漫画【おすすめコミック】 #女子かう生
女子高生のただの日常
『女子かう生』はWEBコミックアクションで連載中の若井ケン先生によるコメディ漫画。
天然女子高生の富戸もも子を中心に、クール系メガネの渋沢しぶ美と癒し系ちびっ子の古井まゆみの3人の楽しい高校生活をゆる~く描いています。
各話のタイトル「女子かう生と三角コーン」や「女子かう生とファミレス」のように、普段の生活の中での何気ないシチュエーションが使われています。
第2話「女子かう生と穴」では、机にあった小さな窪みに消しゴムのカスを埋めたことで快感を覚えたもも子が、上履きやブロックの穴、さらには人の鼻の穴と、穴という穴を次々に何かを入れて埋めていきます。
その時のもも子のはしゃぎ様がなんとも無邪気で可愛い。例えていうなら「自分だけの楽しい遊びを発見して夢中になる幼児」のような無邪気さと可愛らしさがあります。
これにクール系しぶ美と癒し系まゆみの3人になると、さらに加速する可愛さと面白さ。
これはもう「女子高生の三種の神器」。なんてことない日常なのに、キャッキャウフフと楽しそうな3人の姿がなんていうかね、いいんだ。(語彙力)
これは「青春」なんですよ。それも部活や恋愛という特別なものではない、ただ友達とだべってふざけてバカをする、そんな普通の青春の1ページがユーモアに描かれている漫画なんです。
読むのではなく、見る漫画
この漫画の最大の特徴、それは”台詞がほとんどない“ということ。
登場キャラは何も喋らない、もちろん心の声なんていうのもない、あるのは擬音や効果音のみという、いわゆる「サイレント漫画」なのです。
台詞がないため、その分動きが多い。とにかく多い。
「女子かう生と扇風機」では、帰宅→扇風機で涼む→アイスを食べる→スカートにこぼす→洗う→また涼む→寝る(寝堕ちる)→起されるまで、内容的にはただの日常にあるほんの1コマではあるものの、細かい仕草と表情が描かれるため、何をやっているか一目瞭然でそれがとても面白い。
さらに台詞がないので、”何を喋っているのか”や”何を考えているか”と、自分で台詞を想像するという楽しみもあります。
台詞を省いたことで、目で直感的に話を読み、台詞を自分の想像で作り上げるという、新しい”サイレント漫画”というスタイルは芸術的とも呼べるでしょう。