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May
【ドラゴンボール】クリリンは作中No.1の不遇キャラ? 死亡シーン全まとめ
(画像引用 : Amazon)
『ドラゴンボール』の主要キャラクターの1人で、悟空の親友でありZ戦士随一の豊富な技を持つクリリンを大特集!
遥か格上相手に健闘を見せた戦闘シーン、更には登場キャラで最も多い死亡シーンも全てお届けします!
クリリン キャラクター概要
(画像引用 : Amazon)
『ドラゴンボール』に登場する男性キャラクター。
「東の村」出身の地球人。
主人公・孫悟空の無二の親友であり、力の差が大きく開いて以降もその関係は変わりません。
少年期から悟空同様かなり低身長で、成年時も多少伸びたものの153cmと変わらず小柄。
スキンヘッドなのは本人いわく「剃っている」との事で、実際武闘家を辞めてからは髪を伸ばしています。
最大の特徴は鼻がない事で、これはキャラクターデザインの問題ではなく実際にないらしく、作中でも言及されています(ただし何故か鼻くそを飛ばせる)。
多林寺に弟子入りして修行を続けていたものの先輩からのイジメに耐えられず出奔、女の子にモテたい一心で亀仙人の元を訪れ弟子にして欲しいと志願しました。
要領の良さから無事弟子入りを認められて悟空とは兄弟弟子の間柄になり、共に修行を始めメキメキと力を付け第21回・第22回天下一武道会にて準決勝進出を果たしています。
当初はズル賢く嫌みばかり言う小悪党的な性格でしたが、亀仙人に鍛えられ悟空からの影響を受けた事で丸くなり、誰とでも気さくに話せるムードメーカー的存在へと成長しました。
面倒見も良く、悟空の息子の悟飯やナメック星人のデンデといった年下への気配りも随所で見られます。
女性に対する免疫のなさから惚れやすく、人造人間18号から頬にキスされただけで恋心を持ってしまうほど。
その恋が奇跡的に実り、結婚して娘のマーロンを授かりました。
得意技は「かめはめ波」「太陽拳」「気円斬」など。
栽培マンを一気に倒した技はゲーム等で「拡散エネルギー波」という名前が付いています。
担当声優は田中真弓(たなか まゆみ)さん。
青二プロダクションに所属する女性声優。
1978年にで声優デビュー、1983年より『おーい!はに丸』はに丸、『うる星やつら』藤波竜之介を演じた事で話題となり知名度を上げ、以降はジャンプ作品を中心に数多くの人気アニメへ出演。
特に1999年より演じている『ONE PIECE』主人公モンキー・D・ルフィは老若男女、国内外問わず絶大な人気と知名度を誇っています。
その他の代表作はパズー(天空の城ラピュタ)、チビ太(おそ松くん)、戦部ワタル(魔神英雄伝ワタル)、パプワくん(南国少年パプワくん)、桐島カンナ(サクラ大戦)など。
一度目の死は突然に
(画像引用 : Amazon)
『ドラゴンボール』のキャラクターの中でも屈指の知名度を誇るクリリン。
決して作中屈指の実力者ではなく、インフレについていけず戦闘面では次第にフェードアウトしていく事になりましたが、それでも彼が生み出した名場面は一つや二つではなく、この作品になくてはならない存在なのは間違いありません。
そんなクリリンですが、実は1巻から登場したキャラではありません。
初登場は3巻に収録されている其之二十五「ライバル? 参上!!」。
アニメでは第14話「悟空のライバル? 参上!!」からで、悟空との出会いはブルマやヤムチャよりも後でした。
前述の通り、当初は割とイヤな奴で自分が贔屓されるため悟空を出し抜く事ばかり考えていましたが、それは恐らく多林寺で先輩たちに意地悪されていた事が原因だと思われます。
セル編で「オレだって最初は悟空なんかキライだった」と述懐していましたが、それも自身が捻くれていた事で悟空の純粋さが鼻についたのでしょう。
しかし亀仙人の元で修行し、人間らしい生活をしながら強くなっていく実感を得て心に余裕が生まれた結果本来の人間性に戻り、競い合って強くなった悟空とも仲良くなっていきました。
悟空にとってもクリリンは初めて出来た同世代の友達。
同じ師匠の元で過ごした日々は、例えその後大きく力の差が開いてもずっと心に残っていたのでしょう。
そんな二人の絆が顕著に表れたのが、クリリン一度目の死亡シーンです。
第22回天下一武道会終了後、決勝を戦った悟空と天津飯が健闘を称え合い、和やかムードで大会を終えようとしたその時でした。
疲れている悟空を気遣って忘れ物のドラゴンボールと如意棒を取りに行った際、突然現れた魔族のタンバリンがドラゴンボールを奪おうとしたため必死に阻止するも力及ばず殺されてしまいました。
実際に殺されたシーンは描かれず、悲鳴を聞きつけた悟空達が駆けつけた時にはもう……という描写に留まりましたが、天下一武道会が終わってまったりモードだった所に突然のシリアス展開、それも『ドラゴンボール』のそれまでの作風とは異なるかなり重い展開に、多くの人が衝撃を受けました。
『ドラゴンボール』というとサイヤ人編以降、アニメで『Z』が付いてからが有名ですが、リアルタイムで読んでいた世代はこのクリリンの死が作品の大きな転機になったと感じた筈です。
その後、魔族の長であるピッコロ大魔王に神龍が殺されてしまいドラゴンボールが使えなくなってしまいますが、ピッコロを倒した悟空が神様に頼んだ事で復活。
クリリンも無事生き返り、第23回天下一武道会で悟空と再会した際には泣きながら抱きついていました。
二度目の死は伝説に残るシーンに
(画像引用 : Amazon)
クリリンの死亡シーンで最も有名なのは、間違いなくこの二度目の死でしょう。
その知名度は非常に高く、直後の超サイヤ人覚醒も合わせ『ドラゴンボール』で最も有名なシーンと言っても過言ではありません。
第23回天下一武道会でピッコロ(マジュニア)に敗れたものの健闘し、その後のベジータ・ナッパ襲来の際には格上のナッパ相手に気円斬で傷を付け、ベジータにも「動きだけはなかなかのものだ」と感心されたクリリン。
その後のフリーザ編ではピッコロ達を生き返らせるため悟飯、ブルマと共にナメック星へ行き、ドラゴンボールを集める事になりました。
ナメック星ではベジータ、フリーザ軍、そしてクリリン達の3勢力でドラゴンボールを取り合う展開になり、戦力的に最も劣るクリリン達は常に苦戦を強いられますが、上手く立ち回りギリギリの所で確保したドラゴンボールを守り続けました。
このフリーザ編におけるクリリンは、作中で最も輝いていた時期です。
デンデがドドリアに殺されそうになったのを傍観できず飛び出してしまった悟飯をフォローし、ドドリアの追撃を太陽拳で阻止するなど格上相手に見事な機転を見せます。
最長老に潜在能力を引き出して貰いハイになってベジータに見つかってしまうポカこそあったものの、それ以外の行動は全て適切で、最終的にドラゴンボール争奪戦に勝利したのはクリリンの貢献が極めて大きかったと言えるでしょう。
そして、クリリンはフリーザ戦においても存在感を見せます。
瀕死の重傷を負いながらもデンデの回復能力で復帰すると、第二形態に変身したフリーザの尻尾を気円斬で切り、その後も気円斬の乱発と太陽拳で攪乱に成功。
戦闘力100万以上を誇る第二形態フリーザを、僅かな時間とはいえ手玉に取るという快挙を成し遂げました。
更に、最終形態となり悟空をも圧倒したフリーザに対し、気をほとんどピッコロに与え空っぽになった状態でありながら悟飯と共に攻撃。
それにフリーザがイラ付いた隙を突き、悟空が元気玉を完成させフリーザにぶつけました。
これで勝負ありかと思われましたが……フリーザは尚も生きており、念力を使ってクリリンを遥か上空に持ち上げます。
大声で悟空の名前を叫んだ直後、クリリンはあえなく爆死。
跡形もなく散ってしまったクリリンの姿を直視できず、悟空は顔を背け悲痛な表情を浮かべていました。
地球のドラゴンボールは同じ願いを二度叶える事が出来ない為、一度生き返っているクリリンはもう生き返れません。
彼の命を奪ったフリーザに対する怒りは頂点に達し、悟空は超サイヤ人へと覚醒しました。
このシーンは国内のみならず海外でも抜群の知名度を誇っていて、一番印象に残ったシーンに挙げるファンも少なくありません。
「クリリン」で検索するとサジェストキーワードに「死亡」が出て来ますが、それもこの二度目の死のインパクトゆえ。
ある意味、クリリンの絶頂期と言えるかもしれません。
三度目は死亡シーンすらなし! 四度目は……?
(画像引用 : Amazon)
クリリンは『ドラゴンボール』本編で最も多く死亡したキャラとして知られていて、合計三度死んでいます。
三度目に該当するのは魔人ブウ編です。
ただし、この三度目の死亡は一度目や二度目と比べると語られる事はほぼありません。
魔人ブウの封印が解かれ、ベジータの自爆をもってしても倒す事が出来ず地球は大ピンチ。
悟空は最後の望みをかけ、悟天とトランクスにフュージョンを伝授します。
精神と時の部屋で魔人ブウを迎え撃った二人は無事フュージョンを成功させ合体し、ゴテンクスへと変身。
しかしそのゴテンクスでも倒せないと判断したピッコロが出入り口を破壊し、精神と時の部屋に自分たち諸共ブウを閉じ込めようとしました。
好きなお菓子も一生食べられなくなると言われたブウは激昂し、文字通り異次元の力で空間に穴を開け脱出。
ゴテンクス達よりも一足早く神の宮殿に戻ったブウは、その場にいたクリリン達をチョコにして全員食べてしまったのです。
描写があまりにも呆気なく、またゴテンクスとブウの戦闘自体が緊迫感に欠けている事、ブウ編全般を通して人の命が軽く描かれている事から、このシーンに悲壮感は一切ありません。
その後、地球は一旦ブウに破壊され殆どの人類が死亡した事もあってクリリン個人の死という印象はなく、あくまで記録上死亡しただけでクリリンの死亡シーンという印象を持っている人はいないと思われます。
以上がクリリンの死亡シーンですが……実は本編以外でもクリリンは死んでいます。
『ドラゴンボールGT』で17号に殺されてしまったのです。
ただしこの時の17号は、地獄に落ちたドクター・ゲロとドクター・ミュー(GTオリジナルキャラ)が手を組み製造した新17号によって洗脳されていた状態。
クリリンは必死に説得を試み一旦は洗脳を解く事が出来ましたが、新17号の更なる洗脳によって完全に支配されてしまい、クリリンを手に掛けてしまいました。
『GT』はあくまで外伝的な作品であり内容も賛否両論ですが、最終回に悟空がクリリンと組み手をするシーンは感動的で、クリリンのファンには一見の価値があります。
まとめ
クリリンと言えば死亡シーンが目立っていましたが、最近はブウ編で悟空に「クリリンも死んでみるか?」と言われたシーンもよく取り沙汰されていますね。
「クリリンの死にあれだけ怒った悟空がこんな事言うなんて!」と思っている人もいるかもしれませんが、あれは親友同士の軽口であり、既に死んであの世にいる悟空にとってはクリリンがこっちに来てくれると嬉しいという意味も含んでいると思います。
実は二人の友情がよくわかる名シーンなんです!