アニメ・漫画・ゲーム・コスプレなどの気になるコンテンツ情報が盛りだくさん!

MENU

28

Jan

2023年アニメランキング! テレビアニメ&映画で最もヒットしたのはどの作品?


(画像引用 : Amazon)

2023年に放送された全てのアニメを対象に、様々なランキングを発表!
円盤売上や配信、映画の興行収入、公式アカウントのフォロワー数、主題歌の再生数など、あらゆる視点から2023年を代表する作品をピックアップします!

2023年テレビアニメ円盤売上TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:2.3万枚 呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変(3巻まで)
*2位:1.3万枚 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
*3位:1.0万枚 にじよん あにめーしょん
*4位:0.8万枚 幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-(4巻まで)
*5位:0.7万枚 【推しの子】
*6位:0.7万枚 機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2
*7位:0.6万枚 お兄ちゃんはおしまい!
*8位:0.6万枚 魔道祖師 完結編(日本語吹替版)
*9位:0.5万枚 お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
10位:0.5万枚 アイドルマスター シンデレラガールズ U149

(2024年1月6日現在の各巻平均売上)

2023年、Blu-ray・DVD(円盤)売上の第1位に輝いたアニメは呪術廻戦の2期『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』です。

原作コミックスは累計発行部数9000万部を突破し、2020年に放送されたテレビシリーズ1期および2021年公開の映画『劇場版 呪術廻戦 0』も爆発的なヒットを記録。
向かうところ敵なしの呪術廻戦が2期でも2位以下を圧倒する数字を記録し、見事2023年覇権アニメとなりました。

セールスの内訳を見ると、五条悟・夏油傑らの学生時代を描いた過去編『懐玉・玉折』全2巻がいずれも3万枚前後のビッグセールスだったのに対し、渋谷事変の1巻は1万枚強。
この差は特典の差異ではなくエピソードおよび中心となるキャラの人気によるものと思われ、渋谷事変も人気エピソードですが過去編の求心力がそれを大きく上回った結果と言えるでしょう。

既に第3期『死滅回游編』の制作も決定済み。
2024年、そしてそれ以降も呪術廻戦は話題の中心となっていく事が予想されます。

2位は今や定番の人気作となった鬼滅の刃のテレビシリーズ第3期となる『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』
2期『遊郭編』の2万枚からは数字を落としましたが、まだまだトップクラスの座を堅持しています。
原作の連載終了から既に3年が経過している事を考えれば、脅威の人気維持と言えるでしょう。

こちらも続編となる『柱稽古編』の制作が決定済み。
柱稽古編は刀鍛冶の里編の3分の1にも満たない短めのエピソードの為、1クールでの放送はないと思われます。
スペシャルアニメ若しくは劇場版が妥当でしょう。

3位はソロで活躍するスクールアイドル達の活躍を描く人気シリーズ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のスピンオフ4コマ漫画を映像化した『にじよん あにめーしょん』
5分枠のショートアニメの為、円盤は全1巻での発売となりました。
特典としてイベントの先行抽選申込券が封入されている事もセールスの原動力となったようです。

現在、本編のアニガサキはOVAでの展開を行っており、1作目『NEXT SKY』は好評を博しこちらもヒットを記録。
今後もシリーズとして続いていく事が予想されます。

4位もラブライブ関連作品で、『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフ企画『幻日のヨハネ』のアニメがランクイン。
こちらは特殊なスピンオフで、ヨハネを中心としたAqoursのメンバーがファンタジー世界の住民として描かれています。
アニメだけでなく本作の世界観をベースにライブイベント等も実施中です。

5位にランクインしたのは2023年最も話題となった【推しの子】です。
『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組みヤングジャンプで連載中の人気作が待望のアニメ化。
第1話を90分拡大版で放送し、そのセンセーショナルな内容で一大旋風を巻き起こした勢いそのままに円盤も見事ヒットしました。

既に2期の制作も決定済み。
2024年に放送する事がアナウンスされています。

6位は2022年に話題となったガンダム最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の第2期がランクインしました。
ガンダム初の女性主人公、しかも百合を扱うという過去にない事尽くめで話題を攫い、1期最終話は主人公スレッタの予想だにしない行動に多くの視聴者を唖然とさせましたが、2期でも安定した人気を維持しました。

7位は冬クールの台風の目となった『お兄ちゃんはおしまい!』です。
『無職転生』のアニメを作る為に結成されたアニメ制作スタジオ「スタジオバインド」がその合間を縫って制作した本作ですが、決して片手間といった作りではなくテンポの良い良質なTSコメディとして人気を博しました。
OPだけでなくEDもぬるぬる動く映像で、日常アニメの進化を見せつけた快作と言えます。

8位は中国のオンライン小説をアニメ化した『魔道祖師』の第3期がランクイン。
中国では2021年に完結しましたが、日本語版は2022~2023年に放送されています。

9位はなろうアニメ『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』。
なろう作品と言うと異世界ファンタジーが圧倒的多数という印象でしたが、近年はラブコメ作品のアニメ化も増えており、本作はその中でも一際目立つヒット作となりました。
第2期の制作が決定しています。

10位はデレマスのスピンオフ漫画を映像化した『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』です。
そのタイトルの通り、身長149cm以下の小学生アイドルを対象としたグループ「第3芸能課所属」の物語。
子供でありながらプロのアイドルとして真剣に取り組んでいるキャラ達の活動を真摯に描き、お仕事モノとして高く評価されたようです。

尚、『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』『アイドルマスター ミリオンライブ!』といった秋アニメ上位候補作品は2024年より発売開始となります。

2023年国内配信総合TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:66pt 【推しの子】
*2位:58pt 呪術廻戦 壊玉・玉折/渋谷事変
*2位:58pt 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
*4位:29pt SPY×FAMILY Season 2
*5位:25pt 葬送のフリーレン
*6位:19pt 薬屋のひとりごと
*7位:13pt お兄ちゃんはおしまい!
*8位:11pt わたしの幸せな結婚
*9位:10pt 機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2
10位:*8pt 陰の実力者になりたくて! 2nd season
10位:*8pt 無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~
10位:*8pt 異世界のんびり農家

このランキングは、以下の各配信サイトのランキングの結果について1位=10pt、2位=9pt …… 10位=1ptと換算し、算出された合計ポイントからTOP10を決定したものです。

参考ランキング
・dアニメ「アニメ視聴数(総合)年間ランキング」
・FOD「FODプレミアム2023年人気作品ランキング(アニメ)」
・Hulu「年間視聴者数ランキング(アニメ)」
・U-NEXT「年間ランキング2023(アニメ)」
・niconico「2023年 Nアニメ総合ランキング」
・auスマートパスプレミアム「【映像部門】2023エンタメ大賞」
・ABEMA「ABEMA視聴ランキング総まとめ」※各クール1位に5pt、2位に4pt …… 5位に1pt
・Amazon「Amazon Prime Video 評価数」

国内配信ランキングの総合1位に輝いたのは【推しの子】
dアニメとニコニコで年間1位を獲得した他、Amazon Prime Videoでも評価数を最も集める作品となりました。
国内だけでなく海外でも高い評価を得ており、配信によってかなり広い層に普及した事が人気の上昇に繋がったようです。

この配信の好調もあって、原作コミックスの発行部数は放送前の500万部(11巻)から1500万部(13巻)に大幅上昇しています。
2023年で最もアニメ効果を得た作品と言えるかもしれません。

2位は『呪術廻戦』『鬼滅の刃』が仲良く同ポイント数でランクイン。
どちらも週刊少年ジャンプ連載のダークファンタジーという共通点があり、かつて鬼滅の刃が爆発的に売れた直後にネクスト鬼滅として呪術廻戦が広く取り上げられていました。
そして実際に現在は呪術廻戦がジャンプの看板作品として雑誌を牽引しています。

ただしこの両作品はメインとなるファン層が異なっているようで、鬼滅はFODやHuluで首位なのに対し、呪術はABEMAやU-NEXTで1位。
鬼滅の人気が衰えない背景には、呪術に大多数のファンが流れず棲み分けが出来ている事が要因の一つに挙げられます。

4位は2022年に分割2クールで放送され話題を独占した『SPY×FAMILY』のシーズン2です。
1期は円盤売上以上に配信での人気が突出しており、GEM Standardが調査した「2022年配信コンテンツ視聴者数ランキング」では圧倒的な差で年間首位を獲得していました。
その頃と比べるとやや人気は落ち着いたようですが、アーニャの子供人気は相変わらずで、2023年も様々なメディアで彼女の活躍を見る事が出来ました。

5位は2023秋~2024冬の2クールで放送されている『葬送のフリーレン』がランクイン。
秋クールを代表する話題作となり、配信でも1クール目のみながら見事上位に入りました。

原作は週刊少年サンデー連載の人気漫画で、アニメ化前に1000万部を達成しています。
サンデーの作品でここまで大きなヒットになったのは『銀の匙 Silver Spoon』以来とあって、編集部も今回のアニメ化にはかなり気合いが入っていたようです。
その甲斐あってアニメは見事大成功を収め、累計発行部数も1700万部にまで伸ばしています。

6位はそのフリーレンと同じく2023秋~2024冬の2クールで放送され、アニメ化前からシリーズ累計発行部数2400万部という驚異的な売上を記録していた『薬屋のひとりごと』です。
原作は小説家になろうに投稿されていたライトノベルで、本編のコミカライズを2つの雑誌で同時連載している事で知られています。

今回のアニメ化はねこクラゲ先生が作画を担当しているスクウェア・エニックス版がベースになっています。
女性主人公の猫猫が無双する内容とあって、女性人気の圧倒的な高さが大きな特徴です。

7位には『お兄ちゃんはおしまい!』がランクイン。
配信で満遍なく強いというタイプの作品ではありませんが、ニコニコとAmazonで人気を博した為この順位となりました。

8位は夏クールの人気作となった『わたしの幸せな結婚』です。
なろうアニメですが『薬屋のひとりごと』とは違って余りなろうらしくはなく、不幸な女性が王子様のような男性と巡り逢って幸せになっていくという少女漫画のような作風。
アニメ化の前に実写映画が公開されヒットしていた影響もあって、普段なろうアニメを観ない層からの支持を得ています。

なお、既に第2期の制作が発表済です。

9位は『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2』
歴史の古いガンダムシリーズでありながら多くのアニメファンが配信を利用して視聴しているという事実は、新規ファンの獲得に成功した証と言えるでしょう。

10位には『陰の実力者になりたくて! 2nd season』『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』『異世界のんびり農家』がそれぞれ同ポイントでランクイン。
いずれも配信が強いとされるなろうアニメです。

2023年ビリビリ動画再生数TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:1.9億再生 呪術廻戦 壊玉・玉折/渋谷事変
*1位:1.9億再生 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
*3位:1.2億再生 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2
*4位:0.9億再生 マッシュル-MASHLE-
*5位:0.8億再生 葬送のフリーレン
*6位:0.8億再生 SPY×FAMILY Season 2
*7位:0.7億再生 Dr.STONE NEW WORLD
*8位:0.6億再生 スキップとローファー
*9位:0.4億再生 とんでもスキルで異世界放浪メシ
10位:0.4億再生 久保さんは僕を許さない

中国の動画共有サイト「ビリビリ動画」で最も多く再生された2023年放送のアニメは『呪術廻戦(咒术回战)』2期および『鬼滅の刃(鬼灭之刃)』3期となりました。
呪術廻戦は1期でも年間1位だった為、2期連続でのビリビリ動画キングという事になります。

その1期放送時は日本のアニメがビリビリ動画を席巻し、億超えを果たす作品が数多く生まれていましたが、近年は規制の厳しさから中国で配信されないアニメも多く日本の配信ランキングで上位の【推しの子】や『薬屋のひとりごと』も中国国内向けの正規配信は行われていません
これには様々な理由があると予想され、例えば架空の中華風後宮が舞台となっている『薬屋のひとりごと』は一見すると中国で率先して配信されそうな作品ですが、中華風の世界観だからこそ「事実と異なる」「中国を誤って描いている」といった声が噴出する懸念もあり、リアルタイムでの配信が行われていないのかもしれません。

そういった中でもジャンプアニメは比較的積極的に配信が行われており人気も抜群。
呪術は1期が8.8億、鬼滅は竈門炭治郎立志編が10億、無限列車編が2億、遊郭編が2.8億を記録しており、2023年に配信された最新作も共に2億突破確実の大ヒットとなりました。
今後も更に伸ばしていく事が予想されます。

3位は『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(因为太怕痛就全点防御力了)』の2期が堂々の1億超えを果たしランクイン。
1期から3年が経過したにもかかわらず、トップクラスの人気を保持しています。

中国ではなろうアニメの人気が高く、ビリビリ動画の再生数にもそれは反映されています。
一方で1期は高い再生数を記録しておきながら2期では大幅減となってしまった作品も多く、その中にあって『防振り』の2期連続億超えは大健闘と言って良い結果です。

4位にはジャンプアニメの『マッシュル-MASHLE-(物理魔法使-马修-)』が入りました。
ジャンプでは珍しく魔法を題材としたファンタジーで、アクションバトルとシュールなギャグを両立させている点が特徴。
原作は完結済みですがアニメは続いており、2期が2024年冬に放送されています。

中国ではシュール系のギャグ作品が意外と高い評価を得ていて、例えば『坂本ですが?』も2.3億再生の大ヒットとなっています。
本作も億超えは確実で、2期にも期待が高まっているようです。

5位は『葬送のフリーレン(葬送的芙莉莲)』
中国でも早い段階から話題になっていたようで、配信が始まってからは常に上位にランクインしています。
ビリビリ動画はファンタジー作品が強い傾向にありますが意外と「勇者」をメインに扱っている作品は少ないようで、その点が新鮮に映ったのも人気の要因の一つかもしれません。

6位には『SPY×FAMILY(间谍过家家)』の2期がランクイン。
7.7億再生を記録している1期の勢いもあって、2期も上位に入りました。
まだ上位にランクインし続けているので、1億再生を突破する可能性は十分にあります。

7位にはジャンプアニメの『Dr.STONE NEW WORLD(石纪元)』がランクインしました。
2019年からアニメ化が始まり、今回が3期。
中国でも人気が高い作品で1期は1.7億、2期は7800万再生を記録しており、3期は2期からあまり数字を落としていません。

8位に入ったのは『スキップとローファー(跃动青春)』です。
月刊アフタヌーン連載の漫画作品で、思春期の男女の繊細な人間関係を描いた青春ドラマ。
ビリビリ動画では毎年多くの恋愛作品がヒットしていますが、2023年はこの作品が最も支持されたようです。

9位はなろうアニメの『とんでもスキルで異世界放浪メシ(超常技能开启奇幻世界美食之旅)』がランクイン。
既に第2期の制作も発表されています。

10位はラブコメディ『久保さんは僕を許さない(久保同学不放过我)』
主演と主題歌を務めた花澤香菜さんは中国で絶大な支持を得ており、その人気も手伝って沢山再生されたと思われます。

一般視聴者アンケート総合TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:59pt 葬送のフリーレン
*2位:53pt 【推しの子】
*3位:42pt 呪術廻戦 壊玉・玉折/渋谷事変
*4位:36pt 薬屋のひとりごと
*5位:29pt 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
*6位:28pt 進撃の巨人 The Final Season 完結編
*7位:21pt お兄ちゃんはおしまい!
*7位:21pt SPY×FAMILY Season 2
*9位:17pt スキップとローファー
*9位:17pt 文豪ストレイドッグス 第5シーズン

このランキングは、以下の各アンケートの結果について1位=10pt、2位=9pt …… 10位=1ptと換算し、算出された合計ポイントからTOP10を決定したものです。

参考アンケート
・Filmarks「FILMARKS AWARDS 2023」アニメ部門
・AT-X「AT-Xアニメランキング 2023!」
・アニメ!アニメ!「2023年、一番好きなTVアニメは?」
・WonderSpace「2023年に放送されたアニメで一番面白かった作品」
・5ch「5ch民が選んだベストアニメランキング2023」
・niconico「ニコ生アニメアンケート」
・goo「今年一番面白かった深夜アニメランキング」
・にじめん「今年一番面白かったアニメ」
・ランキングー!「2023年ベスト 地上波アニメランキング」

一般視聴者から最も多くの支持を集めた2023年のアニメは『葬送のフリーレン』となりました。
ほぼ全てのアンケートで10位以内に入り、あまり流行に左右されない5chのランキングでも3位になるなど、非常に幅広い層から支持されています。

アニメ化で成功した背景には、アクションシーンや感動的なシーンをアニメならではの演出で強化した点が挙げられます。
原作では淡々とした描写だったリュグナー&リーニエとのバトルや社交ダンスのシーンを、かなり気合いの入った作画で長尺を使い目を引くシーンに変貌させた事で原作ファンからも喝采を浴びていました。
またヒンメルがフリーレンに指輪を贈るシーンも、光や鐘の音でロマンティックに彩り感動。

こういった斎藤圭一郎監督をはじめとしたスタッフ陣による奮闘、更にはフリーレン役の種﨑敦美さんを筆頭とした声優陣による雰囲気作りの妙もあって、最も支持されたアニメになったと思われます。

2位に入ったのは【推しの子】
葬送のフリーレン同様にほぼ全てのアンケートで上位に入り、AT-Xアニメランキングでは見事1位に選ばれました。

このアニメの大きな特徴は原作準拠の徹底で、セリフを変えたり端折ったりするのも最小限に留め、2話目以降は必ず各話「原作3話分の映像化」を貫くなど余計な事は一切せず原作のテンポに合わせ画一的な作りにした点です。
元々原作も引きの強さが売りの作品ですが、アニメでもED曲メフィストのイントロに合わせたシティーハンター方式の終わり方でそれを見事に表現。
特に第7話「バズ」のラスト、黒川あかねが星野アイを演じる場面からの引きは大きな話題になりました。

3位は『呪術廻戦』2期
1期の頃からアクションシーンがまるで劇場版並だと言われていましたが、2期ではその傾向が更に強まり、渋谷事変の中盤以降はほぼ毎回映画クオリティのバトルシーンが続きました。
一方でクセの強い作画の回もあり、人によっては解釈違いも生じていたようです。

4位は『薬屋のひとりごと』
1位こそないものの多くのアンケートで5位前後にランクインし、手堅くポイントを稼いだ事で上位に食い込んできました。
スクエニ版のアニメ化という事で、原作より恋愛要素が強めになっています。

5位『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』
幾ら大ヒット作でも3期ともなるとアンケート系では中々ランクインしなくなるものですが、本作はまだまだ根強い人気を保っています。

6位には『進撃の巨人 The Final Season 完結編』がランクインしました。
2009年に原作がスタートし、2013年よりアニメ化が行われてきた本作も、この完結編をもって完全終了。
後編放送時には海外のアニメファンからも数多くの声が寄せられ、日本を代表する人気作は綺麗に有終の美を飾りました。

7位は同ポイントで『お兄ちゃんはおしまい!』と『SPY×FAMILY Season 2』が獲得。
どちらも4つのアンケートで10位以内に入っており、多くのアニメファンから支持されています。

9位も同ポイントで『スキップとローファー』と『文豪ストレイドッグス 第5シーズン』がランクイン。
スキローはFILMARKS AWARDSで堂々の1位に選ばれました。

2023年アニメ映画興行収入TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:140.0億円 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
*2位:138.3億円 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)
*3位:*89.9億円 THE FIRST SLAM DUNK
*4位:*87.0億円 君たちはどう生きるか
*5位:*43.4億円 映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)
*6位:*41.5億円 鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
*7位:*34.7億円 劇場版 SPY×FAMILY CODE:White
*8位:*28.3億円 劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD
*9位:*24.7億円 しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司
10位:*19.6億円 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

(期間:2023年1月~12月)

毎年映画市場において存在感を増しているアニメですが、2023年は興行収入TOP4をアニメが占める結果になりました。

2023年のNo.1に輝いたのは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』です。
世界的な知名度を誇るゲーム『スーパーマリオ』シリーズを原作とし、日本とアメリカの共同製作によって生み出された本作は全世界で1900億円もの興行収入を記録。
日本でも140億円に達し、スーパーマリオ人気の凄さを再確認させるメガヒットとなりました。

そのマリオと僅差で2位となったのが『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
1997年からほぼ毎年映画化が行われているコナンですが、今回ついに初めて100億円の壁を越え、一気に138億円にまで達しました。
早い段階で灰原哀をメインとしたストーリーになる事が明かされ、それが今まで以上の求心力に繋がったようです。

2024年4月12日には最新作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』が公開予定
今回は怪盗キッドと服部平次がキーパーソンとなることが示唆されています。

3位は1990年代に週刊少年ジャンプで連載されていた『スラムダンク』の山王戦を初めて映像化した『THE FIRST SLAM DUNK』です。
2022年12月公開のため当ランキングでは3位ですが、累計では上位2作を上回っている為メディアによっては本作を年間1位にしているランキングもあります。

連載終了後も長らくネットを中心に語られ続けていた不朽の名作ですが、1996年にテレビアニメが放送終了してからは一切アニメ化展開はなく、本作が実に26年ぶりの映像作品。
監督を原作者の井上雄彦先生が務め、声優陣は全員交代、3DCGでの制作、公開まで内容を一切明かさない……と未知数の要素が多かった為、公開直前まで懐疑的な意見も目立ちましたが、いざ蓋を開けてみると観客動員数1088万2776人、興行収入157億3371万5060円という歴史的なヒットとなりました。

4位はスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』
前作で引退を宣言していた宮崎駿監督が再び指揮を執り、主題歌を米津玄師さんが担当した事でも話題に。
2024年には日本映画初の快挙となるゴールデングローブ賞アニメ映画賞を受賞するなど、海外でも高く支持されています。

5位は『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』がランクインしました。
毎年恒例のドラえもんですが、通算42作目となる本作はユートピアを探す冒険活劇。
前作、前々作が過去作のリメイクだったため久々のオリジナル作品となり、興収も大幅に回復しました。

6位は『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』
新作映画ではなく「立志編」「無限列車編」「遊郭編」のダイジェストと「刀鍛冶の里編」第1話の特別上映で、それにも拘わらず年間上位のヒット作となりました。
2024年には『絆の奇跡、そして柱稽古へ』の公開も予定しています。

7位には『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』がランクイン。
ただし2023年12月上映のため3週のみの集計となり、最終累計ではこの倍以上の数字になる事が見込まれています。
『SPY×FAMILY』初の劇場版で、オリジナル脚本による物語です。

8位は『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』
アイナナ初の劇場ライブ作品です。

9位には『しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』がランクインしました。
クレしん映画初となる3DCGでの制作で、公開時期も春から夏に移動するなどシリーズの転換期とも言える作品になりましたが、興収はシリーズ最高を記録し大成功を収めました。

10位はゲゲゲの鬼太郎の映画としては15年ぶりとなる『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
テレビシリーズとは明らかに一線を画した大人向けの内容になっており、かなり陰惨なストーリーながら観た人の多くが絶賛しているようです。
2024年初頭も公開は続いており、累計では20億円を突破しました。

2023年アニメ主題歌Spotify再生数TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:2億6700万再生 アイドル/YOASOBI
*2位:1億0600万再生 青のすみか/キタニタツヤ
*3位:*億9400万再生 SPECIALZ/King Gnu
*4位:*億7500万再生 絆ノ奇跡 /MAN WITH A MISSION × milet
*5位:*億6400万再生 美しい鰭/スピッツ
*6位:*億4600万再生 ホワイトノイズ/Official髭男dism
*7位:*億4500万再生 メフィスト/女王蜂
*8位:*億4200万再生 燈/崎山蒼志
*9位:*億3800万再生 勇者/YOASOBI
10位:*億3700万再生 W●RK/millennium parade × 椎名林檎

2023年に最も多く再生されたアニソンは、【推しの子】のOP曲「アイドル」です。
現在の流行を散りばめ、かつ原作者の赤坂先生が執筆した小説「45510」を元に作られた歌詞で推しの子の世界観を表現した本作は、発表と同時に爆発的なヒットとなりました。
ビルボードの年間1位を獲得し、ストリーミング再生数の歴代記録を次々と塗り替え、紅白で披露した事もあって2024年になってもその勢いは衰えていません。

推しの子関連では7位にED曲のメフィストもランクイン。
各話の印象的なラストを演出した曲として、多くの推しの子ファンの記憶に刻まれた曲となりました。

2位、3位、8位はいずれも『呪術廻戦』2期の主題歌
壊玉・玉折のOPとして爽やかな印章を与えた「青のすみか」、呪霊の視点で描かれた渋谷事変のOP曲「SPECIALZ」は対照的な楽曲ながらどちらも大ヒットを記録しています。

4位の「絆ノ奇跡」は鬼滅の刃、6位の「ホワイトノイズ」は東京リベンジャーズ、9位の「勇者」は葬送のフリーレンといずれも大人気アニメのOPを飾った楽曲たち。
5位の「美しい鰭」はコナンの主題歌で、ベテランバンドのスピッツが久々に大ヒット曲を生み出した事も大きなトピックとなりました。

2023年アニメOP・ED再生数TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:4690万再生 呪術廻戦 渋谷事変 OP映像
*2位:4400万再生 呪術廻戦 懐玉・玉折 OP映像
*3位:3050万再生 【推しの子】 OP映像
*4位:1920万再生 【推しの子】 ED映像
*5位:1040万再生 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編 OP映像
*6位:*680万再生 ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ OP映像
*7位:*660万再生 お兄ちゃんはおしまい! OP映像
*8位:*650万再生 薬屋のひとりごと OP映像
*9位:*580万再生 進撃の巨人 The Final Season 完結編 OP映像
10位:*570万再生 SPY×FAMILY Season 2 OP映像

OP・ED映像の再生数もやはり人気作品が軒並み上位を占めています。
その中にあって健闘を見せたのが6位『ゾン100』のOP。
KANA-BOONの楽曲「ソングオブザデッド」に合わせたゾンビダンスが好評を博し、海外でも人気を呼びました。

一方、アニメの方は大幅に制作が遅れ夏アニメにもかかわらず最終3話はクリスマスになってようやく公開される事態に。
また楽曲提供したKANA-BOONはメンバーの2人が脱退し活動休止に追いやられるなど、華やかなOPとは裏腹にトラブル続きとなりました。

2023年アニメフォロワー数TOP10


(画像引用 : Amazon)

*1位:76.2万人 【推しの子】
*2位:29.0万人 葬送のフリーレン
*3位:21.5万人 僕の心のヤバイやつ
*4位:21.3万人 NieR:Automata Ver1.1a
*5位:20.5万人 地獄楽
*6位:19.7万人 マッシュル-MASHLE-
*7位:18.5万人 薬屋のひとりごと
*8位:17.0万人 スパイ教室
*9位:14.2万人 わたしの幸せな結婚
10位:13.9万人 山田くんとLv999の恋をする

(2023年スタートの新作のみ)

2023年に最も多くのフォロワー数を獲得した新アニメは【推しの子】でした。
原作人気の高さもあって放送前から20万人のフォロワー数を記録していましたが、90分拡大版の第1話がバズった事で1週間経たず30万人を突破。
その後も順調に毎週数万人のペースで増え続け、放送期間中の3ヶ月で50万人もの上積みを達成しました。

『葬送のフリーレン』も好調な推移を見せています。
2024年冬クールも放送が続くため、今後更に30万、40万と増えて行く事が予想されます。

大健闘を見せているのが3位の『僕の心のヤバイやつ』
アニメ1期の放送終了時点では11万人でしたが、2期制作が発表された事もあってその後も着実に伸び続け、現在は倍にまで膨らんでいます。

まとめ

2023年は人気原作のアニメが手堅くヒットした印章ですね。
そんな中で『おにまい』の予想外のヒットには驚かされました。
2024年もこのようなサプライズが沢山起こる事を期待しています!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です