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Jun

マガジン黄金期をまとめてみた! ベストの連載陣はどの年代?


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/

一時期はジャンプさえも追い抜き、少年漫画誌の頂点に立った事もある週刊少年マガジンは、これまでに数多くの人気作や人気ドラマを生み出してきました。
その歴史の中でも特に連載陣が充実していた「黄金期」は果たしていつなのか、徹底検証します!

劇画&スポ根路線で子供に定着


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/)

週刊少年マガジンは1959年3月17日に創刊されました。
これは週刊少年サンデーと同じ日で、どちらも週刊少年ジャンプよりも9年早く世に出ています。
「週に一回少年誌を読む」という娯楽が子供の間で定着したのは、この2誌の成功が非常に大きかったようです。

マガジンは刊行当初、サンデーほど充実した連載陣を揃えられなかった事、サンデーよりも値段設定を高くした事などから、やや苦戦を強いられました。
頭角を現したのは1960年代に入ってからで、野球やプロレスなど当時国民に絶大な人気を誇っていたスポーツの漫画を連載する事で、徐々に注目を集めるようになります。

その流れで1966年に『巨人の星』が連載を開始します。
当時、プロ野球界で圧倒的な強さと人気を誇っていた巨人を中心に描いた作品で、巨人の選手だった星一徹の息子・星飛雄馬が様々な魔球を会得してライバル達と切磋琢磨していくこの野球漫画は大ヒットとなり、1968年からスタートしたテレビアニメは最高視聴率36.7%を記録するなど一大ブームを巻き起こしました。

この巨人の星の成功によって、マガジンは「劇画スポ根」というジャンルに大きくシフトします。
その中で生まれたのが、1967年よりスタートした『あしたのジョー』で、こちらも原作・アニメ共に人気爆発。
主人公ジョーのライバル、力石徹が死亡した際には実際に葬儀が行われ、それが漫画ファン以外の間でも大反響を呼ぶなど、社会現象となるほどの有名作品になりました。

スポ根路線が人気を博す一方で、それと対極とも言えるシュールギャグ漫画『天才バカボン』も好評でした。
一時期はライバル誌のサンデーに移籍したものの再びマガジンに戻り、アニメでも多くの子供達を夢中にさせ、赤塚不二夫先生の代表作として今も語り継がれています。

1972年には永井豪先生の代表作で、日本のダークファンタジーの祖でもある『デビルマン』が連載を開始。
長期連載ではなかったものの、当時の読者に強烈な印象を与え、のちの漫画界に多大な影響を与える作品となりました。
更に1973年に連載を開始した『愛と誠』も人気を博し、恋愛モノでもヒット作を輩出する事に成功しています。

・週刊少年マガジン 1973年9号連載陣

愛と誠(ながやす巧・梶原一騎)
あしたのジョー(ちばてつや・高森朝雄)
群竜伝(本宮ひろ志)
天才バカボン(赤塚不二夫)
ロボット刑事(石森章太郎)
デビルマン(永井豪)
空手バカ一代(つのだじろう・梶原一騎)
ひとりぼっちのリン(池上遼一・阿月田伸也)
放浪児ケン(木村えいじ)
愛の戦士レインボーマン(小島利明・川内康範・伊東恒久)
男おいどん(松本零士)
変身(白土三平)

ミステリー漫画ブームを生んだ金田一が登場


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/)

『巨人の星』『あしたのジョー』のメガヒットで少年誌の主役に踊り出たマガジンですが、劇画路線が流行から外れた事もあってヒット作が中々出せなくなり、他誌に遅れを取るようになります。
そんなジリ貧の状況が続く中、1978年に連載を開始した『翔んだカップル』『1・2の三四郎』が相次いでヒット。
軽めのタッチで描かれた漫画が増え、マガジンも徐々に時代に合わせた雑誌になっていきます。

1980年代に入ると『The♥かぼちゃワイン』『あいつとララバイ』『コータローまかりとおる!』『バリバリ伝説』などの人気作が相次いで生まれ、特にしげの秀一先生の『バリバリ伝説』はメガヒットを記録。
80年代後半には『ミスター味っ子』がアニメ化に成功し、グルメ漫画ブームの火付け役となりました。

そして1990年に突入すると同時に、ヒット作が一気に増えます。
89年に連載を開始した『はじめの一歩』を皮切りに、『シュート!』『破壊王ノリタカ!』といったスポーツ&格闘技漫画、『カメレオン』『湘南純愛組!』『疾風伝説 特攻の拓』といった不良漫画が次々と読者の心を掴み、誌上はどんどん豪華になっていきます。

人気作が増えた事で雑誌の部数も伸び、1991年には250万部にまで上昇。
当時はジャンプが絶頂期を迎え600万部まで部数を伸ばしていた為、少年誌のトップにはまだ遠かったものの、80年代に栄華を極めたサンデーを追い抜きNo.2となります。

そんな中、1992年には『金田一少年の事件簿』が連載をスタート。
当時はミステリー漫画自体が稀で、かなりチャレンジングな連載でしたが、開始直後から絶大な人気を集め、瞬く間に時代を代表する漫画となりました。
のちにサンデーで始まった『名探偵コナン』本作のヒットを受けて編集部が青山先生に連載を打診しており、如何にこの金田一のヒットが衝撃的だったかを物語っています。

・週刊少年マガジン 1993年28号連載陣

金田一少年の事件簿(さとうふみや・金成陽三郎)
マラソンマン(井上正治)
将太の寿司(寺沢大介)
はじめの一歩(森川ジョージ)
疾風伝説 特攻の拓(所十三・佐木飛朗斗)
Let’s ぬぷぬぷっ(三ッ森あきら)
強く成り上がれ!(沢田ひろふみ)
Jドリーム(塀内夏子)
カメレオン(加瀬あつし)
BOYS BE…(玉越博幸・イタバシマサヒロ)
湘南純愛組!(藤沢とおる)
コータローまかりとおる!(蛭田達也)
シュート!(大島司)
風のシルフィード(本島幸久)
スーパードクターK(真船一雄)
少年よラケットを抱け(ちばてつや)
激烈バカ(斉藤富士夫)
破壊王ノリタカ!(刃森尊・村田ひでお)
覇王伝説 驍(島崎譲)
ポチのへなちょこ大作戦(西本英雄)
MMR マガジンミステリー調査班(石垣ゆうき)※不定期連載

実写化旋風でジャンプ超え


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/)

1990年代に入ると、マガジンは他の少年誌と異なるメディアミックス展開を見せていきます。
それは実写化です。

元々マガジンはメディアミックスを盛んに行う雑誌でしたが、80年代はヒット作の数が少なく、90年代は不良漫画が多いという事情でアニメ化はかなり少なくなっていました。
そんなマガジンが活路を見出したのが実写化で、1995年に金田一、1996年に将太の寿司がドラマ化され、どちらも高視聴率を記録します。
特にKinKi Kidsの堂本剛さんが主演を務めた金田一は平均視聴率20%を大きく上回る大ヒットドラマとなり、普段マンガを読まない層を取り込むきっかけとなりました。

1996年に連載を始めた『サイコメトラーEIJI』は、その翌年に早くもドラマ化。
子供を中心に人気を博し、続編まで作られました。

そして1997年2月、この流れの中でマガジンを代表するヒット作が誕生します。
『GTO』です。

本作は1990~1996年に連載された『湘南純愛組!』の続編。
ただし不良漫画だった湘南純愛組とは違い、その主人公の1人だった鬼塚英吉が教師となって、元不良ならではのブッ飛んだ発想と解決策で問題児達を更生させていく……という切り口で、湘南純愛組を知らなくても問題なく読める内容になっています。

この作品も連載当初から実写化を想定していたと思われ、アニメ化よりも先に実写ドラマ化が決定。
1998年に放送されたそのドラマは、鬼塚役に当時人気絶頂だった反町隆史さんを起用し、平均視聴率28.5%・最高視聴率35.7%という驚異的な数字を叩き出しました。

実写化の大成功によって多数の新規読者を獲得したマガジンは発行部数400万部を突破する猛烈な勢いを見せ、対照的に『ドラゴンボール』『スラムダンク』『幽遊白書』の連載を終え急激に部数を落としていたジャンプを追い抜き、少年誌の頂点に立ちます。
そのあまりに象徴的な出来事もあって、この時期のマガジンを黄金期と称するケースが多いようです。

・週刊少年マガジン 1998年31号連載陣

GTO(藤沢とおる)
サイコメトラーEIJI(朝基まさし・安童夕馬)
はじめの一歩(森川ジョージ)
哲也 ~雀聖と呼ばれた男~(星野泰視・さいふうめい)
シュート! ~熱き挑戦~(大島司)
蒼き神話マルス(本島幸久)
金田一少年の事件簿(さとうふみや・天樹征丸)
新・コータローまかりとおる! 柔道編(蛭田達也)
Dreams(川三番地・七三太朗)
永遠の詩(上田ナツオ・佐木飛朗斗)
Let’s ぬぷぬぷっ(三ッ森あきら)
POLICEMAN (井上正治)
Jドリーム 完全燃焼編(塀内夏子)
BOYS BE… 2nd Season(玉越博幸・イタバシマサヒロ)
真・中華一番(小川悦司)
Bigwaver(関口裕之)
将太の寿司~全国大会編~(寺沢大介)
DoctorK(真船一雄)
人間凶器 カツオ!(刃森尊)
Harlem Beat(西山優里子)
へなちょこ大作戦Z(西本英雄)
カメレオン(加瀬あつし)※休載

ラブコメ路線で新風を巻き起こした2000年代


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/)

少年誌の王者となったマガジンですが、その王座は長く続きませんでした。
2000年前後、『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』『NARUTO』『BLEACH』と立て続けに超人気作品が生まれたジャンプに対し、マガジンの実写化路線はGTOでピークを迎え、その後は下降の一途を辿ります。
そんな中、マガジンは新たな路線に活路を見出していきます。

1998年に連載を開始した『ラブひな』は、当時のマガジンではかなり浮いた萌え路線のラブコメディで、異端の存在でした。
しかしそのラブひな、それまでのマガジンの読者層とは異なるディープなファンを多く生み出し、2000年に放送されたアニメのDVDも大ヒットを記録。
当時はまだ「アニメのDVDが売れる」という事例が少なかった事もあって、新たなヒットの道筋を開拓した本作はマガジンに新たな風を吹かせました。

2002年に連載が始まった『スクールランブル』も、新風を巻き起こした作品の一つ。
主人公の1人である播磨拳児を巡る奇妙な三角関係がネット上で大激論を生み出す話題作となり、ネットでの評判がヒットに繋がる事例となりました。

更にその後、ラブひなの作者・赤松健先生が新たに手がけた『魔法先生ネギま!』が連載を開始。
30人以上のヒロインを配置する学園モノという異例の設定で再びディープなファンを引き込みます。
また『あひるの空』『エア・ギア』『Over Drive』といったスポーツ作品も、これまでのマガジンにはなかったスタイリッシュな路線で好評を博し、雑誌の空気が大きく様変わりしました。

・週刊少年マガジン 2005年44号連載陣

あひるの空(日向武史)
エア・ギア(大暮維人)
ゴッドハンド輝(山本航暉)
ツバサ -RESERVoir CHRoNiCLE-(CLAMP)
さよなら絶望先生(久米田康治)
涼風(瀬尾公治)
金田一少年の事件簿(さとうふみや・天樹征丸)
女子大生家庭教師濱中アイ(氏家ト全)
Over Drive(安田剛士)
ケンコー全裸系水泳部ウミショー(はっとりみつる)
魔法先生ネギま!(赤松健)
はじめの一歩(森川ジョージ)
トッキュー!!(久保ミツロウ・小森陽一)
SAMURAI DEEPER KYO(上条明峰)
ヴィンランド・サガ(幸村誠)
GetBackers-奪還屋-(綾峰欄人・青樹佑夜)
スクールランブル(小林尽)
クニミツの政(朝基まさし・安童夕馬)
090~えこといっしょ~(亜桜まる)
コマコマ(米林昇輝)
魁!!クロマティ高校(野中英次)
神to戦国生徒会(高田亮介・あかほりさとる)
トト! the wonderful adventure(長田悠幸)
もう、しませんから。(西本英雄)

アニメ化作品が増加した2010年代


(画像引用 : Amazon)

00年代後半以降、マガジンの看板作品はファンタジーが担う事になります。
1999~2005年に『RAVE』を連載した真島ヒロ先生が2006年より開始した『FAIRY TAIL』は、それまでマガジンで殆ど見られなかった王道バトルファンタジー路線で人気作となり、10年もの間アニメが放送されるロングランを記録します。

そのFAIRY TAILに続いたのが『七つの大罪』
ジャンプで『ライジングインパクト』、サンデーで『ブリザードアクセル』を手掛け、どちらも漫画ファンの間で高い評価を得るもアニメ化には至らず、中々ヒットに恵まれないと嘆かれていた鈴木央先生が本作でついにブレイクを果たしました。

一方で従来の得意ジャンルであるスポーツ、00年代以降急激に増えているラブコメでもヒット作を量産。
本来なら箸休め的な存在である筈の4コマ漫画『生徒会役員共』さえもアニメ化するほどの人気作となり、部数の落ち込みとは裏腹に全連載の半分以上をアニメ化作品が占めるようになりました。

2013~2014年には、その衝撃的な内容で物議を醸した『聲の形』を連載。
京都アニメーションによってアニメ映画化された事により本作の評価は更に高まり、こういった作品を世に送り出す事でマガジンは2010年代にも存在感を示し続けました。

・週刊少年マガジン 2014年1号連載陣

DAYS(安田剛士)
聲の形(大今良時)
ダイヤのA(寺嶋裕二)
FAIRY TAIL(真島ヒロ)
ACMA:GAME(メーブ・恵広史)
生徒会役員共(氏家卜全)
AKB49~恋愛禁止条例~(宮島礼吏・元麻布ファクトリー)
UQ HOLDER!(赤松健)
ベイビーステップ(勝木光)
金田一少年の事件簿(さとうふみや・天樹征丸)
エリアの騎士(伊賀大晃・月山可也)
七つの大罪(鈴木央)
波打際のむろみさん(名島啓二)
せっかち伯爵と時間どろぼう(久米田康治)
はじめの一歩(森川ジョージ)
アゲイン!(久保ミツロウ)
山田くんと7人の魔女(吉河美希)
君のいる町(瀬尾公治)
アホガール(ヒロユキ)
CHARON(山田恵庸)
神さまの言うとおり弐(金城宗幸・藤村耕二)
A-BOUT!(市川マサ)
HELLO!!(宮田大輔)
我妻さんは俺のヨメ(蔵石ユウ・西木田景志)
りぶねす(堂本裕貴)
ちょっと盛りました。(にしもとひでお)

現在の連載陣は……?


(画像引用 : Amazon)

2022年末、長らく看板作品だった『東京卍リベンジャーズ』が完結を迎えた事で、マガジンは新たな局面へと突入しています。
その先頭に立ち、新たな看板作品としてマガジンを牽引しているのが『ブルーロック』です。

本作はサッカーを題材とした漫画ですが、そこにはデスゲームの要素もあり、また実在のサッカー選手を作中でディスるなど過激な表現もあって、如何にもマガジンらしい作風。
アニメで多数の女性ファンの獲得に成功し、累計発行部数は2600万部にまで達しています。

VRMMOゲームを題材とした『シャングリラ・フロンティア』も注目されている作品の1つです。
原作は小説家になろうに掲載されている小説で、書籍化せずにコミカライズを行うという珍しいメディアミックスを試みた結果、ティーン層を中心に人気を博し、ヒット作となっています。
マガジンにとって挑戦的な作品でしたが、見事成功したと言えるでしょう。

生徒会役員共からバトンを受け取った4コマ漫画『生徒会にも穴はある!』も順調に読者を増やしています。
順調にいけば、いずれはアニメ化する可能性大です。

また、近年はラブコメがかつてないほど増えていて明らかに飽和状態でしたが、『カノジョも彼女』が完結を迎え、『彼女、お借りします』『それでも歩は寄せてくる』などのアニメ化作品もそろそろ終幕へ向かう時期。
それでも『カッコウの許嫁』『女神のカフェテラス』『甘神さんちの縁結び』『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』『カナン様はあくまでチョロい』『日向さん、星野です。』『きらぼしお嬢様の求婚』『よわよわ先生』とまだまだラブコメは多く、今後はラブコメ以外の新連載が増えていくと予想されます。

まとめ

金田一・GTOの時代が最強と言われているマガジンですが、2000年代や2010年代も十分過ぎるほど魅力的な連載陣ですよね。
皆さんはどの時期のマガジンが一番好きですか?

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