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【泣けるアニメ】フルバの主人公・本田透が敬語を使う理由は父親が嫌いだったから!?その理由は両親の過去を描いたアニメ「フルーツバスケット -prelude-」を見ればもっとわかる!
両親の過去とは?【フルバ】
フルバ本編で、透の両親はすでに他界されております。
しかしフルーツバスケットの物語において透(とおる)の母親・今日子は、透だけではなく透の親友たちや草摩由希(ゆき)、そして草摩夾(きょう)にとって作中のカギとなる人物なのです。
そんな今日子の過去は「壮絶」でした。
今日子は家庭の事に不干渉な父親と、世間体や夫の顔色をいつも気にして暴力に怯える母親の元に一人娘として生まれます。
冷たい家族に見放され中学生の今日子は非行に走り、夜の街をバイクで暴走し続けては弱い者に暴力を振るう日々。
一方、勝也は今日子が通う中学校で教育実習生として赴任していました。
教師から生活態度を叱られ暴れる今日子を、静かに見つめていたのが勝也でした。
勝也は怒りで叫び暴れ出す今日子に対して、冷静に話しかけます。
初対面で今日子の「寂しさ」に気付いた勝也は、今日子に手を差し伸べました。
こうして2人の出会いが始まったのです。
ずっと居場所がなかった今日子に、生きる希望を与えてくれた勝也。
今日子は海が好きで、勝也と海へ出かけます。
そこで今日子は勝也が好きだということに気づきました。
幾多の困難を経てのちに2人は夫婦となり、娘である透が生まれます。
女の子なのに「透」という名前を付けたのは、父親の勝也です。
甘いものに塩を加えるといい感じになる「隠し味」のような子になってほしいと願いつけられました。
幸せいっぱいな生活でしたが、残念なことに長続きはしませんでした。
透が3才になった頃、勝也は出張先で風邪を引いており、それが悪化してしまい出張先で息を引き取ったのです。
勝也の死後、今日子は無気力状態になり「勝也に会いに行きたい」と向かった先は2人で行った、あのときの海でした。
今日子は身を投げ出そうとしていましたが、母親を呼ぶ見知らぬ子供の声に我にかえり透を思い出すのです。
勝也が亡くなった後、透とまともに見ていなかったことに気付き帰宅します。
すると玄関で「おかえりなさい」と、透が出迎えてくれました。
2人で抱きしめ合いながら泣きじゃくり、このときに再び前を向いて生きていくことを決めた今日子。
今日子は自分の過去を、当時小学生だった草摩 夾に話すのでした。
この時の夾は、自分が十二支のはみ出し者であった「猫のもののけ憑き」であることで草摩家の人間たちから忌み嫌われていました。
そのときに偶然知り合った今日子と日常会話をする「歳の離れた友達」のような仲になっていたのです。
その時に、今日子から透や勝也の写真を見せてもらっており、夾は幼い頃から透の存在を知っていました。
数奇な運命とはこのことをいうのでしょう…のちに今日子が交通事故にあったとき、夾は偶然にもその場に居合わせていました。
そしてこの一件が、夾にとって透との恋愛に関わる大きな壁となるのです。
そんな透の両親の物語を描いた「フルーツバスケット -prelude-」は、フルーツバスケットにおいて無くてはならないストーリーとなっております。
透と勝也の親子関係性【フルバ】
透はお母さんっ子で、夾たちによく母親との思い出話を楽しそうにしていました。
でも透が友人たちに思い出を語る際、父親の話は全くと言ってもいいほどしません。
透がまだ3才だったから、覚えていないのだろうといった理由ではないのです。
なぜなら勝也が他界した後、今日子の憔悴(しょうすい)していく様子は幼い透から見てもわかるぐらいでした。
このままお父さんが、お母さんを連れて行ってしまうかもしれない…
幼い透は父親を「悪者」として考えるようになるのです。
父親との記憶は、どれも楽しくて大好きで優しかったのを覚えているはずなのに、透は父親との記憶に「フタ」をしてしまいます。
透は母親に置いていかれるのが嫌で自分が安心したくて、父親を悪者扱いしても構わないと思っていたのです。
さらに勝也の葬儀のとき親戚から、「勝也と全く似ていない」「他の男の子供ではないのか」と、幼い透を目の前にして中傷されます。
透は、「私がお父さんに似ていたら、お母さんはどこにもいかないんだ」と考えるようになりました。
そして父・勝也に似せるように「敬語」の練習をし始めるのです。
このときの今日子は、透が敬語を使い出す理由に気付いていました。
今日子はそんな透がいてくれたからこそ、生きていくことを決めたのです。
高校生になった透は、亡き父親に対しての罪悪感に苦しんだままでしたが、夾の言葉に救われます。
そして今でも母親の写真と一緒に、大好きな父親である勝也の写真も持っているのでした。
まとめ【フルバ】
2人が出会ったことで、お互い救われることとなる今日子と勝也。
その間に生まれた愛娘の透がフルーツバスケットでは草摩家の人々を救うこととなり、人と人との絆と愛を感じられる泣ける作品になっております。
そんな透を愛情いっぱいに育てた両親の「生きた証」となる物語が「フルーツバスケット -prelude(プレリュード)-」です。
2023年現在は、U-NEXTなどのサブスクで視聴可能です!
【フルーツバスケット】再アニメ化決定記念! フルバの魅力まとめ #フルーツバスケット #フルバ