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18

Sep

【最遊記】三蔵と悟空は依存関係?三蔵の過去などから考察!

三蔵と悟空が依存していると言われる理由は?2人のエピソードから読み解く
暴走した悟空をとめられるのは三蔵だけ

悟空の額には金鈷がはめられていますが、これは本来の彼の力を制御するためについているもので、これが外れると斉天大聖となり、大暴走し、見境なく周りのものを殺そうとします。
悟空が三蔵のもとにやってきてしばらくした時にこの金鈷が外れ、暴走したときに、三蔵が自らの法力によって金鈷をはめ、とめたというエピソードがありました。
その後も何度か悟空が暴走する場面がありますが、一度を除いては全て三蔵ではないと止められない状態でした。
つまり、「悟空」は三蔵がいなければ成り立たないわけで、悟空にとって三蔵はいなくてはならない存在であると言えます。

悟空が死にかけたときの三蔵の取り乱し方

出典 : Amazon.co.jp

悟空が烏哭三蔵によって瀕死の状態に陥ったエピソードがありました。
ここで、普段は冷静な三蔵がとても取り乱した様子を見せています。
目の前で血まみれになっている悟空を抱きかかえたまま茫然とし、駆けつけた八戒によって頬に平手うちをされなければ何が起こっているか気づかなかったほどでした。

その後は瀕死の悟空を八戒らに任せきりにして宛もないのに街をさまよい、烏哭を捜しまわりました。
明らかに瀕死の悟空を介抱するほうが先ですし普段の三蔵ならきっとそうするでしょう。
しかしその判断すら狂わせるほどに動揺したのです。

さらには、このときの感情を「ドス黒く虚無の闇にも似た殺意」とも称しており、悟空を失うかもしれないという思いは彼を瀕死の状態にした烏哭への殺意にまでなっていました。
三蔵にとって悟空はなくてはならない存在である、ということがここから伝わります。

存在が消されそうになった三蔵が最後に見たものは悟空

烏哭三蔵の無天経文によって「玄奘三蔵」という存在が消されかけた、という危機に陥ったエピソードでは、八戒も悟浄も彼の記憶から消えていく中で最後に思い浮かべたのが出会ったころの悟空の笑顔で、それが消えかけたときに恐怖を感じ、必死に手を伸ばした、ということがありました。

これは、自分という存在が悟空の中から消えることへの恐怖だったのです。
烏哭三蔵は三蔵にとってやっかいな強敵ではあるのですが、それでも三蔵がここまで恐怖を露わにするシーンはこれまでなく、彼の中で悟空がいかに大切な存在なのかが分かるシーンでした。

三蔵が悟空に依存するのは過酷な過去と深い関わりがある

三蔵が悟空によりどころを求めてしまうのには、彼の過酷な過去と関わりがあると言っても良いでしょう。

三蔵は前代の三蔵である光明三蔵を師とし、幼いころから仕えていました。
出生は不明で幼少期、揚子江に捨てられていたのを光明がその「声」を聴きつけ、拾われて彼のもとで育ったのです。
幼い頃から天才の片鱗をみせており、他の弟子たちからは妬まれていました。

しかし彼が13の時に光明が妖怪たちに襲われ、目の前で殺されてしまうのです。
彼は師匠の死を悲しむ間もなく、魔天経文を持って下山しました。
師匠の死ぬ間際にもらった玄奘三蔵の名を引き継ぎながら…。
道中は、まだ13の三蔵にとっては過酷で厳しいものでした。
武器は拳銃一つだけ、自分を襲ってくるものは人間でも妖怪でも何人も殺しました。
やっとのことで長安に落ち着いたときも、その悪夢のせいで夜に全く寝付けなかったほどです。

長安の慶雲院の大僧正であった待覚大僧正の諭しにより、ようやく「玄奘三蔵」として自覚を持てるようになったのとほぼ時を同じくして、「何者かの声」が聴こえるようになりました。
その声が悟空の声だったわけです。
自覚は持てても孤独だった三蔵にとって、悟空との出会いは一筋の光が差し込んだように思えたことでしょう。

また、光明が殺されたときを思い返しての三蔵の言葉に「守らなくてもいいものが欲しい」、というのがあります。
自分は師匠を守れなかった、その時己の弱さを実感した彼が思ったのがこのことだったのです。
悟空は三蔵が守ってやらなくても強い少年です。
ようやく、彼にとって「守らなくていいもの」と出会えた、ということなのです。

まとめ

今回は『最遊記』の玄奘三蔵について、彼と悟空が依存関係にある、と言われていることの検証、考察をまとめました。

実際、原作者の峰倉かずやも、「片方が死んだらもう片方も死ぬだろう」とファンのQAなどで答えていることもあり、このことはほぼ公式である、ともいえるのですが、やはり裏付けるエピソードやシーンはファンにとって大切ですよね。

『最遊記RELOAD BLAST』はゆっくりではありますがゼロサムにて連載が続いています。
今後の三蔵一行の生き様、そしてゴールはあるのかなど今後も見逃せません。

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