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May

ゲーム音楽史総まとめ!~黎明期編~

はじまり

ゲーム音楽、と一言にして説明すると言うのはとてもとても難しい題材です。
なにしろ、ゲーム音楽の歴史は開花前夜である1960年代にまでさかのぼらなくてはいけません。
一応、ゲームに付随する形で音楽を奏でたと言う意味であれば、1977年Exidyの「サーカス」が最初だと言う人が多いでしょう。

ブロック崩しを元にしたゲームで、画面上部に流れる風船一列を破壊することでボーナスを獲得。
この際に単音ながらBGMが流れる、と言う極めて単調ながらも当時としては極めて珍しいゲームでした。
当時はハードウェアの制約も多く、ゲームと音楽を同時に処理することはほぼほぼ不可能でしたが、それでも「ゲームから音楽が流れてくる」と言うそれだけで驚かれたのでした。
この時期、YMOが日本でもブームとなり、シンセサイザーなどの電子楽器を使う音楽が日本のヒットチャートで顔を出し始め、こうしたテクノポップとゲーム音楽は互いに影響しあうと言う関係性が築かれつつありました。

初ゲーム音楽はラリーX

80年台代に入り、ハードウェアの性能が向上したこともあり、ゲームと音楽の本格的な「お付き合い」が始まりました。
特に音楽面では和音が使える、と言うことは特に注目すべき点で、この時期からゲーム音楽を専門で担当するゲーム開発者が現れ始めたことも見逃せません。
本格的な「ゲーム音楽」と言える物が登場したのは1980年に発表されたナムコ(現・バンダイナムコ)の「ラリーX」でしょう。

ゲームプレイ中にBGMが奏でられ続け、SEまである、と言う現代と変わらないフォーマットが完成したのはこの頃です。
音楽面でも2和音が使えたと言うことで本格的な「音楽」がこの時期よりゲームから流れ始めました。

家庭用初のFM音源

1986年、セガから発売された「マスターシステム」は家庭用ゲーム機としては初めてFM音源が内蔵され、ゲームにおける音楽と言う意味では飛躍的な進化を遂げたと言えるでしょう。

アーケードでこそ認識されていたその鮮烈な音色は当時のゲームキッズたちに衝撃的な出来事でした。
マスターシステムはソフトを挿入せずに起動した際、当時アーケードで大人気であった「スペースハリアー」のメインテーマが流れると言う遊び心が盛り込まれていました。
同時発音数も10音を超えることも珍しくなくなり、いわゆる「ピコピコ音」と揶揄されることもあったゲーム音楽からの本格的な脱却が始まったと言っても過言ではないでしょう。
1989年のPCエンジンCD-ROM2、1991年メガドライブのメガCDなどのディスクメディアを使用したゲームにおいてCD-DAトラックとして内蔵音源に頼ることなく音楽を奏でるゲームが出てきたことも注目されるべきでしょう。

簡単にゲーム音楽が生まれた時期を軽く振り返ってみました。
これ以後、ゲーム音楽の歴史はハードウェアの進化とともに様々な方向性へ枝葉を拡げていくこととなります。

無論、好評であればこれ以後のゲーム音楽の世界について語ることがあればと思います。

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