「身分違い」がテーマのアニメ

エガオノダイカは、王女と軍人という立場の全く違う2人による物語です。
このような、身分違いのキャラ同士の関係性をメインに描いたアニメは過去に多数作られています。

例えば2018年放送『多田くんは恋をしない』は、普通の高校生と次期女王という身分違いの恋を描いたアニメでした。
2005年と2007年にアニメ化された『英國戀物語エマ（原作のタイトルはエマ）』は貿易商の跡取りとハウスメイドの恋の物語。
『妖狐×僕SS』では令嬢とシークレットサービスの関係性が描かれています。

このように、「男女の身分違いの恋」をテーマにした作品は決して珍しくありません。
ただ、身分違いの女性キャラのみをメインに据えたアニメとなると、前例はあまりないのではないでしょうか。

『ローマの休日』に代表されるように、身分違いの恋は日本のみならず世界共通の大人気テーマ。
そのため、身分違いをメインテーマにした作品のほとんどがラブストーリーになるのは必然かもしれません。
このテーマで女性キャラのみをメインにした作品が少ないのは、こういった事情もあるのでしょう。

しかし近年のアニメ業界では、女性同士の恋愛を描写する百合アニメが市民権を得ています。
また恋愛までいかなくても、女性同士の友情を描く作品が人気を集めており、それらの関係性に「尊い」「尊み」といった表現を使うのがある種の流行にもなっています。

そういった時勢を考慮すると、エガオノダイカが尊みのある作品になる可能性は十分にあると思われます。

タツノコプロは女性キャラ中心のアニメもイケる

出展 : Amazon.co.jp

タツノコプロというと、ガッチャマンやタイムボカンシリーズのリメイクを何度も行っていることもあり、未だに昔の名作アニメのイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
しかし実際には現代のアニメもしっかり作り続けていますし、女性キャラ中心のアニメも制作しています。

その代表的なアニメがプリティーシリーズですね。
プリティーシリーズとは、2011～2014年に放送された『プリティーリズム』シリーズ、2015～2018年に放送された『プリパラ』シリーズ、そして2018年からスタートした『キラッとプリ☆チャン』の総称です。
いずれも女児向けアーケードゲームのアニメ化作品ですが、3DCGを駆使した美しいライブ映像、そして多くの笑いと感動を生んだハイセンスなシナリオが人気を呼び、大人からも愛されてる作品群です。

また、『Wake Up, Girls！』もテレビアニメ1期まではタツノコプロが制作していました。（Ordetと共同制作）
その他『夜桜四重奏』の再アニメ版とOVA、『ナースウィッチ小麦ちゃん』などが女性キャラ中心のアニメですね。

昔のタツノコプロのイメージを持っている人は、タツノコプロが尊みたっぷりのアニメを作るのかな……と疑問に思うかもしれませんが、全く問題ないのです。

まとめ

事前に情報が少ないオリジナルアニメは、設定から「どんなアニメになるんだろう」と想像する楽しみもありますよね。
タイトルとPVの雰囲気から察するに、基本的にはシリアスな物語だと思われます。
でもそれだけに留まらない、色んな要素が詰め込まれたアニメになりそうで、かなり楽しみです！

公式PV