キルミーベイベーは二度死ぬ

出展 : Amazon.co.jp

2期への気運が高まったキルミーベイベーでしたが……

2015年にあぎり役の声優・高部あい（たかべ あい）さんが薬物問題で逮捕されるというショッキングなニュースが流れました。

高部さんは事実上の引退状態となり、オリジナルキャストでの2期は絶望。
この事件を受けてAmazonプライムビデオからキルミーベイベーの全話が削除され、グッズ関連も打ち止めになるなど、その影響は計り知れず、2期への期待も一気に萎んでしまいました。

しかしこれでも沈まないのがキルミーベイベー。

翌2016年には新グッズが発売され、Amazonプライムビデオにも無事復帰。
更に2017年以降はイベントやキャストトークショーが継続して実施されるなど、少しずつ事態は好転していきます。

そして2018年1月には、iOS/Android用アプリ『きららファンタジア』に本格参戦。
その際、あぎりの担当声優が篠田みなみ（しのだ みなみ）さんに引き継がれたことが明らかになり、一度は萎んだ期待が一気にパンク寸前にまで膨らみました。

スタッフ・キャストの現在

状況的に2期の可能性が十分にあるキルミーベイベーですが、アニメとしては6年以上前のブランクがあるという現実も無視できません。
当時このアニメを制作したスタッフとキャストは果たして現在も活躍を続けているのでしょうか……？

制作を指揮した山川吉樹監督ですが、その後『リトルバスターズ!』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』で監督を務め、いずれもヒットを記録。
2018年にはあの話題作『ハイスコアガール』の監督として注目を浴びるなど、すっかりヒットメーカーとして定着しています。

シリーズ構成を務めた白根秀樹さんは『デート・ア・ライブ』や『ダンまち』などを手がけ、現在も活躍中。
キャラクターデザインやOP・EDの作画監督などを担当した長谷川眞也さんは、その後も2018年放送『プラネット・ウィズ』など数多くの作品で作画監督を務めています。

話題になったOP曲とED曲および本編の音楽を担当した音楽ユニット・EXPOの山口優さんと松前公高さん、またOP曲やED曲の作詞を手がけた藤本功一さんも現役バリバリ。
中核となるスタッフの方々はみなさんご活躍中です。

キャストの方も見てみましょう。

やすな役の赤﨑千夏（あかさき ちなつ）さんはその後、『中二病でも恋がしたい!』丹生谷森夏、『アイドルマスター シンデレラガールズ』日野茜、『プリパラ』ファルル、『冴えない彼女の育てかた』波島出海などの役で注目を集め、売れっ子声優の仲間入り。
毎年10作品以上に出演し、2018年にも『ハイスコアガール』大野真など印象的なキャラをたくさん演じています。

ソーニャ役の田村睦心（たむら むつみ）さんはそのハスキーな声を活かし、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ライド・マッスや『ダーリン・イン・ザ・フランキス』ゾロメなど数多くの作品で少年役を担当。
『小林さんちのメイドラゴン』小林さんなど主人公を演じることも多く、吹き替えにも多数参加するなど、精力的な活動を行っています。

あぎり役を引き継ぐことになった篠田さんは、『ふらいんぐうぃっち』の主人公・木幡真琴や『Tokyo 7th シスターズ』の春日部ハル役で知られる声優さん。
没キャラ役の釘宮理恵（くぎみや りえ）さんは今年もたくさんのキャラを演じています。

キャストの方も全く問題なし。
もし2期があるとすれば万全の制作チームで臨んで貰えそうです！

まとめ

ここまで波瀾万丈のアニメもそうそうありませんよね。
このストーリー性は他にはない強みで、これだけ色々あるとファンの思い入れも深くなり、何年経っても離れない固定ファンがたくさんいる作品になっているはず。
製作サイドとしても計算がしやすいんじゃないかな……と勝手に期待しています。

まずは『ゆゆ式』みたいにOVA発売で様子見という感じでもいいので、大きな動きに期待したいですね。