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【Loki 】時間移動で今後のMCUに与える影響とは?考察
マーベルの名悪役ロキが主役のドラマ『Loki』。『エンドゲーム』でサノスの指パッチンにより消滅したロキですが、2012年にタイムスリップしたアベンジャーズから四次元キューブを奪い、そのまま行方を眩ませました。ドラマ『Loki』ではその後のロキの姿が描かれます。
MCU史上初となるヴィランが主役のドラマでもあり、今後はヴィランが主役のドラマや映画も増えていくかもしれません。
本作では分裂してしまった世界線を修復すべく、ロキが四次元キューブによる時間移動を行います。もし時間移動を繰り返したら、今後のMCUにどのような影響を与えるのでしょうか?ドラマはまだ始まったばかりですが、それを考察してみました。
ロキの時間移動における重要なポイント
6月9日(水)16時から配信中のドラマ『Loki』。第1話ではロキがTVAのミニットマン(兵士)に捕まって協力を余儀なくされ、第2話ではミニットマンを何人も殺している変異体がレディ・ロキだと明かされました。
ここでは過去のエピソードから、ロキが時間移動で今後のMCUに与える影響を考察していきたいと思います。まずは時間移動のポイントとなる部分をまとめていきましょう。
マルチバースの複数展開による歴史改変
まず時間移動によって起こりうるのがマルチバースの複数展開です。マルチバースとは異なる世界線を意味し、アメコミではよく取り入れられている手法の1つです。
マルチバースは太古の昔からMCUに存在し、かつて多次元に渡る戦争が繰り広げられました。それを治めるべくタイムキーパーがマルチバースを1つにまとめた「神聖時間軸」が基盤となっている事が第1話でミス・ミニッツの口から語られました。
本来なら神聖時間軸が定めた歴史通りに進んでいく予定でしたが、過去の時代でロキが時間移動を行ったせいで時間軸に乱れてしまいました。そのままロキはTVA(時間変異取締局)に逮捕され、協力を余儀なくされる場面から物語は始まります。
分岐イベントの発生
本作ではロキのように時間の流れに逆らって行動する者を「変異体」と呼んでおり、その変異体が現れる度に「分岐イベント」(Nexus Event)が発生します。もし放置すると枝分かれするように分岐した時間軸が広がっていき、最悪多元宇宙による戦争が再び起きてしまいかねません。
ロキの時間移動は神聖時間軸に違反する行為となり、タイムキーパーやTVAは変異体を回収すると同時に分岐イベントを修正する必要があります。情状酌量も兼ねてTVAへの協力を求められたのはこのためですね。
ただし時間軸は常に変化しているので、実際に起きた時間まで行かないと分岐イベントは発生しません。また分岐イベントにも限界があるので、レッドゾーンを超えるとリセットできなくなり、神聖時間軸が崩壊する事が明らかになっています。
今後はレッドゾーンに達しない回数で時間移動を行い、変異体を捕獲するのが分岐イベント修復の成功に繋がると思います。
多元宇宙による戦争を引き起こすマッドネス
第1話でのミス・ミニッツの解説には、「マッドネス」(Madness)という単語が登場しました。英語で「狂気」を意味するこの言葉は分岐イベントの放置によって発生し、多元宇宙に渡る戦争を引き起こす要因とされています。
ロキの行動が今後のMCUに影響を及ぼす事はスタッフも明言しており、特に『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』とは大きく関わってくるようです。映画のあらすじはタイムストーンの研究に取り組んでいたドクター・ストレンジが悪しき存在を解き放ってしまうというものです。
この悪しき存在がマッドネスかどうかは定かではありませんが、タイトルやスタッフの証言を考慮するなら、ドラマで言った事がMCU全体を揺るがす大事件へと発展するでしょう。
また映画にはワンダことスカーレットウィッチが重要人物として登場し、その前準備としてストレンジを『ワンダヴィジョン』にカメオ出演させる案もありました。この案は実現しなかったものの、ワンダが消えた子供達を復活させる際にストレンジの助力を得た事で、分岐イベントやマッドネスが発生する可能性もあったかもしれませんね。
多元宇宙による戦争の勃発
以上のポイントを踏まえ、分岐イベントや変異体を放置した場合に考えられるのは多元宇宙による戦争の勃発です。劇中ではTVAの説明だけで具体的に明かされていないものの、複数の時間軸を巻き込む以上は相当な規模になる事が予想されます。
神聖時間軸を作ったタイムキーパーも1人とは限らず、戦争とはタイムキーパー同士の争いを指しているのかもしれません。勝敗によっては神聖時間軸が消滅し、今ある宇宙が完全になくなってしまう事も考えられるでしょう。