10位：島耕作シリーズ

出典 : Amazon.co.jp

1983年にモーニングで連載を開始し、イブニングでも番外編を掲載している弘兼憲史先生によるビジネス漫画です。

コミックスは『課長島耕作』全17巻、『部長島耕作』全13巻、『ヤング島耕作』全4巻、『ヤング島耕作 主任編』全4巻、『取締役島耕作』全8巻、『常務島耕作』全6巻、『専務島耕作』全5巻、『社長島耕作』全16巻、『係長島耕作』全4巻、『会長島耕作』全13巻、『学生島耕作』全6巻、『学生島耕作～就活編～』全3巻『学生島耕作～就活編～』全3巻を発売。
現在は『相談役島耕作』を連載中です。
全コミックスの累計発行部数は4600万部を突破しています。

いわゆる成り上がりものですが、主人公・島耕作（しま こうさく）を通して団塊の世代の生き様を描いている作品でもあります。
近年は島が新型コロナに感染したエピソードが話題になりました。

9位：東京喰種トーキョーグール

出典 : Amazon.co.jp

2011～2018年にヤングジャンプで連載された、石田スイ先生によるダークファンタジー。
コミックスは第1部が全14巻、第2部『東京喰種トーキョーグール：re』が全16巻。
全世界シリーズ累計発行部数は4700万部を記録しています。

人を喰らう正体不明の存在・喰種（グール）が人間の生活圏に溶け込んでいる東京を舞台に、「半喰種」となってしまった金木研（カネキ）の苦闘の日々を描いています。
国内でも大人気の作品ですが、アメリカやヨーロッパでも好評を博しました。

8位：ミナミの帝王

出典 : Amazon.co.jp

1992年に週刊漫画ゴラクで連載を開始した、原作・天王寺大先生、作画・郷力也先生による経済漫画です。

歴代3位の巻数を誇る超ロングラン作品で、コミックスは161巻まで発売中。
『ヤング編（全6巻）』、『ヤング編 利権空港（全3巻）』も描かれています。
全コミックスの累計発行部数は5300万部に達しました。

大阪・ミナミでトイチの高利貸しを営む萬田銀次郎（まんだ ぎんじろう）が、返済を逃れようとする借り主を追い詰め、時にトラブルの解決に手を貸すヒューマンドラマ。
何度も実写化されており、竹内力さん主演のVシネマは60作、千原ジュニアさん主演のテレビドラマは20作が制作されています。

6位：BADBOYS

出典 : Amazon.co.jp

1988～1996年にヤングキングで連載された、田中宏先生によるヤンキー漫画です。
コミックス全22巻、大型版全12巻、新書判全22巻、コンビニ版全16巻、コンビニワイド版全10巻を発売。
全コミックスの累計発行部数は5500万部を突破しています。

広島市を舞台に、桐木司（きりき つかさ）率いる暴走族「極楽蝶」の抗争の日々を描いた作品。
単なる不良ものではなく青春色も強めで、多くのファンにとって青春のバイブルとなりました。

完結後に続編となる『BADBOYS グレアー（全16巻）』、前日譚『女神の鬼（全29巻）』を連載し、現在は新シリーズ『KIPPO』を連載中。
18巻まで発売しています。

6位：頭文字D

出典 : Amazon.co.jp

1995～2013年にヤングマガジンで連載された、しげの秀一先生によカーバトル漫画です。

コミックス全48巻、廉価版のアンコール刊行が96冊。
また、新装版が全24巻で発売予定となっています。
全コミックスの累計発行部数は5500万部を記録。

ハチロクこと「トヨタ AE86」を愛車とする青年・藤原拓海（ふじわら たくみ）を主人公とした走り屋たちの物語。
車両を3DCGで描いたアニメ版も人気を博しました。

現在、新シリーズとして本作の15年後を描いた『MFゴースト』を連載中です。

5位：キングダム

出典 : Amazon.co.jp

2006年にヤングジャンプで連載を開始した原泰久先生による中国戦記。
コミックスは61巻まで発売中。
累計発行部数は8000万部を突破しました。

古代中国における春秋戦国時代末期、戦国七雄の戦争を描いた物語。
壮大な物語であるのと同時に、戦略や戦術を丹念に描きつつ各キャラの人間性を掘り下げ、多くのファンを獲得しています。
バラエティ番組「アメトーーク！」で放送されたキングダム芸人も話題になりました。

4位：バガボンド

出典 : Amazon.co.jp

1998年にモーニングで連載を開始した原作・吉川英治先生、作画・井上雄彦先生による時代劇・剣劇アクション。
コミックスは37巻まで発売中。
累計発行部数は8200万部を記録しています。

吉川先生の小説を原作としつつも、井上先生独自の解釈とアレンジによって、剣豪・宮本武蔵（みやもと むさし）の人間臭さや成長が描かれ、『スラムダンク』と並ぶ代表作となっています。
しかし2016年以降、長らく休載が続いたままの状態です。

3位：サザエさん

出典 : Amazon.co.jp

1946～1974年に新聞紙上で連載された、長谷川町子先生によるファミリー漫画。
コミックス全68巻、文庫版全45巻、長谷川町子全集全33巻を発売。
トータルの累計発行部数は8600万部を記録しています。

7人とペット1匹が一つ屋根の下で暮らすサザエさん一家の日常を描いたホームコメディ。
50年以上放送し続けている国民的アニメなのはあまりに有名ですが、原作漫画も大ヒットしています。

2位：美味しんぼ

出典 : Amazon.co.jp

1983年にビッグコミックスピリッツで連載を開始した、原作・雁屋哲先生、作画・花咲アキラ先生によるグルメ漫画。
コミックスは111巻、文庫版は76巻、再編集版『美味しんぼア・ラ・カルト』が50巻まで発売中。
累計発行部数は1億3500万部を記録しています。

東西新聞文化部に所属するスチャラカ社員・山岡士郎（やまおか しろう）が「究極のメニュー」作りを通し、不仲の父・海原雄山（かいばら ゆうざん）と対決する物語です。
グルメ作品の金字塔で、原作漫画はもちろん、アニメや実写も好評を博し、のちのグルメ漫画に多大な影響をもたらしました。

1位：ゴルゴ13

出典 : Amazon.co.jp

1968年にビッグコミックで連載を開始した、さいとう・たかを先生によるハードボイルド劇画です。

コミックスは200巻まで発売中。
それ以外にも、別冊ゴルゴシリーズが211集、増刊ゴルゴシリーズが202集、SPゴルゴシリーズが200集、文庫ゴルゴシリーズが162集、MFBゴルゴシリーズが188集、ポケットゴルゴシリーズが147集と様々な形態の本で再掲載されており、シリーズ累計発行部数は3億部を突破しました。
これは全漫画の中でも『ONE PIECE』に次ぐ歴代2位の記録です。

超A級スナイパーの“ゴルゴ13”ことデューク・東郷（とうごう）が無理難題と思われる依頼を次々とこなしていく物語で、基本1話完結の短編エピソードとして描かれています。
無口でクール、シビアな完璧主義者という印象の強いゴルゴですが、初期の頃は割と口数が多く、表情も大分変わります。
彼が笑みを浮かべるシーンは必見です。

順位

*1位　3億0000万部　ゴルゴ13
*2位　1億3500万部　美味しんぼ
*3位　0億8600万部　サザエさん
*4位　0億8200万部　バガボンド
*5位　0億8000万部　キングダム
*6位　0億5500万部　頭文字D
*6位　0億5500万部　BADBOYS
*8位　0億5300万部　ミナミの帝王
*8位　0億4700万部　東京喰種トーキョーグール
10位　0億4600万部　島耕作シリーズ
11位　0億4500万部　静かなるドン
12位　0億4000万部　ベルセルク
12位　0億4000万部　BE-BOP-HIGHSCHOOL
14位　0億3600万部　20世紀少年
14位　0億3600万部　クッキングパパ
16位　0億3333万部　3×3EYES
17位　0億3000万部　YAWARA！
17位　0億3000万部　じゃりン子チエ
17位　0億3000万部　サラリーマン金太郎シリーズ
20位　0億2700万部　ふたりエッチ
21位　0億2600万部　釣りバカ日誌
22位　0億2500万部　宇宙兄弟
22位　0億2500万部　エンジェル・ハート
22位　0億3500万部　行け！稲中卓球部
22位　0億2500万部　ああっ女神さまっ
22位　0億2500万部　沈黙の艦隊
22位　0億2500万部　めぞん一刻
28位　0億2400万部　GANTZ
28位　0億2400万部　ワンパンマン
30位　0億2100万部　カイジシリーズ

まとめ

青年漫画と少年漫画の区切りは結構曖昧なので、基本的には掲載誌が「青年誌」と謳っている作品を対象内として、例えば『よつばと！』の電撃大王のようにどちらとも明言していない雑誌の作品は今回除外しています。
1億部を突破しているのは僅か2作のみですが、今後は『キングダム』が突破することになりそうですね。

『ベルセルク』の三浦先生の逝去はあまりに突然で、多くのファンが続きを読めないという現実を受け止めきれていないと思われます。
私もその一人です。
三浦先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。