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19

Apr

【ひげを剃る。そして女子高生を拾う。】荻原沙優はヒロインの常識を覆す? 徹底検証

漫画・ラノベの非処女ヒロイン事例

出典 : Amazon.co.jp

前述したように、基本的に非処女のヒロインはタブー視されています。
それを如実に表したのが、いわゆる「かんなぎ騒動」です。

この騒動の発端は、アニメ化もされヒットを記録した人気作『かんなぎ』のメインヒロインであるナギに、主人公の御厨仁とは別の想い人がいると示唆されたことです。
しかしその後、それは誤解であることが本編で描かれているのですが……「ナギに他に恋人がいる(かもしれない)」という部分だけがネット上で一人歩きし、「ナギ様は非処女だった」という虚偽が出回り、面白がられ広まってしまったことで騒動化。
その上、同時期に作者の武梨えり先生が重い病気(のちにクモ膜下出血だったと公表)で連載休止になったことが「この騒動でメンタルをやられて休んだ」と曲解されたことで、騒動が更に広まってしまったのです。

完全にデマだった訳ですが、これを鵜呑みにした一部のコミックス派のファンが単行本を破くなどの過激な行動に走り、それが面白おかしく伝えられたことで、かんなぎという作品やナギに間違った印象が植え付けられてしまいました。
それくらい、ヒロインが非処女というのは一大事に繋がってしまうのです。

とはいえ、前例が全くない訳ではありません。
有名どころでは『Fate/stay night』の間桐桜が該当します。
原作がエロゲなので、不思議なことではないのですが、かなり長期にわたって彼女は不遇の時代を過ごしてきました。

青年誌の場合は、少年誌やラノベと比べてそれほど珍しくはありません。
恋愛経験豊富なキャラがヒロインというケースも多々あります。
ただし、純粋な恋愛ものやラブコメディではやはり少なめです。

最も有名なのは『めぞん一刻』のヒロイン、管理人さんこと音無響子ですね。
ただし彼女の場合は未亡人であることが最初に明言されているのと、今とは価値観が大分異なる1980年代の作品なので、特に問題視された事実はありません。

一方、同じ昔の作品ですが、1990年代に連載されていた『りびんぐゲーム』という漫画のヒロイン、氷山いずみに関しては当時ファンの間で物議を醸しました。
というのも彼女、若干15歳にもかかわらず経験済みだったからです。
しかも、いかにも田舎からやって来た純朴少女といった風貌と性格だったので、読者の誰もが想像すらしていなかったことでしょう。

2000年代に入ってからは、ラブコメにおける非処女ヒロインは極めて稀で、有名作品ではほとんど存在しません。
そういう意味でも、沙優はラブコメヒロインの常識を覆す可能性を秘めたキャラと言えるでしょう。

まとめ

タイトルや設定から、かなり強い先入観をもたれがちな作品&ヒロインですが、ふしだらなヒロインという訳ではありません。
10代特有の悩みを持ち、その苦悩の果てに家を出て居場所を探し続け、ようやく見つけた等身大の女の子です。
アニメの評価も上々ですし、放送が終わる頃には唯一無二のヒロインとして人気が出ていることでしょう!

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