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【ウマ娘】はどうして覇権アニメになれたのか? 大ヒットの理由を徹底検証

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出典 : Amazon.co.jp

2021年2月、ついにサービス開始となった『ウマ娘 プリティーダービー』の快進撃が止まりません!
わずか3週間で300万DLを突破し、アニメ2期も大ヒット確実の情勢。何故ウマ娘がここまで支持されたのかを徹底検証します!

「始まらないコンテンツ」「グラブルのおかげ」から真の覇権へ

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今や飛ぶ鳥を落とす勢いの『ウマ娘 プリティーダービー』ですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。

初めてこのタイトルが公になったのは、2016年3月26日に実施されたAnimeJapan2016の壇上。
サイゲームスの新プロジェクトとなる「伝説の競走馬たちを擬人化するコンテンツ」として紹介され、PVおよび出演声優陣が発表されました。

PVの制作を担当したのは、テレビアニメ1期の制作を行ったP.A.WORKS
今やファンの間でアンセムと化している人気曲「うまぴょい伝説」が流れるPVの映像には、スペシャルウィークサイレンススズカトウカイテイオーなどお馴染みの面々が登場していますが、当時はまだ誰がどの馬をモチーフにしているのか明かされていませんでした。

擬人化コンテンツ自体は当時も既に飽和状態でしたが、上記のイベントに『アイドルマスター』でディレクターを務めていた石原章弘さんがいたという情報もあり(のちにプロデューサーと発表)、競馬に詳しいアニメファンだけでなくアイマスファンからも注目を集めるなど、出足は決して悪くありませんでした。
しかしここから、ウマ娘は悪い意味で目立つ機会が増えていきます。

同年8月に行われた「Cygames NEXT 2016」で、あらためてキャスト陣が発表されましたが……AnimeJapan2016の時には名を連ねていた声優が数人、ひっそり消えていました。
いずれも知名度の高い人気声優だったため、このサイレント修正はファンの間で物議を醸すことになりました。

更にそのイベントでスマホゲーム化が発表されましたが、配信時期が未定のまま時間だけが過ぎ、ゲーム化の前にテレビアニメが放送されることに。
メディアミックスプロジェクトなので、ゲームが原作という訳ではないのですが、アニメ化決定の半年以上前に発表されていたゲーム版が全く音沙汰ないままアニメが放送を終えるというのは、不測の事態と言わざるを得ません。
その後、スマホゲームのリリースが2018年冬に決定しますが、同年12月には延期が発表され、以降もずっと「開発中」の状態が続きます。

一方でアニメ1期は好評を博し、視聴したアニメファンの多くが惜しみない拍手を送りました。
Blu-ray・DVD(円盤)の売上も絶好調で、全巻平均で1.8万枚をマーク。
これは『アイドリッシュセブン』『ゾンビランドサガ』に次ぐ年間3位の好記録です。

しかし、この円盤には別の人気ゲーム『グランブルーファンタジー』の特典シリアルコードが封入されていたため、アニメファンの間では「グラブルのおかげで売れたアニメ」という認識が広まってしまいます。
「AT-Xアニメランキング 2018」で7位、「5ch民が選んだベストアニメランキング2018」で10位に入るなど、評価する声も一定数以上ありましたが、その先入観もあって2018年を代表するアニメという称号は得られなかったのが実状です。

その後、スマホゲームは事前登録受付中のまま1年が経過し、プロデューサーである石原さんが退任を発表
開発自体は継続されたものの、2年が経ってもなお状況は変わらず、「始まらないコンテンツ」「始まる前に終わったコンテンツ」とさえ揶揄されました。

そして時は2020年

世間はコロナ禍で大騒ぎとなり、同じサイゲームスの『プリンセスコネクト!Re:Dive』がアニメで成功を収め、いよいよウマ娘の影が薄くなりつつあった最中……同年9月、テレビアニメ2期が発表されます。
更に12月にはファンすら諦めかけていたゲーム版の配信日が決定
ウマ娘の驚異的な追い込みが始まりました。

裏付けのある「救済」と「夢」のドラマ

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アニメ2期がスタートした2021年1月の段階では、まだウマ娘ブームは到来していませんでした。
本格的に騒がれ始めたのは、第7話「祝福の名前」の放送後です。

このエピソードの主役となったのは、復帰戦を圧勝し前人未到となる春の天皇賞三連覇に挑むメジロマックイーン……ではなく、彼女の対抗馬となるライスシャワー
史実通り、かつてミホノブルボンのクラシック三冠を阻止していた彼女は、その際に「余計なことしやがって」など心ないヤジを飛ばされており、自分が邪魔者でいらない子だと思うようになっていました。
そして今回も「マックイーンの三連覇を邪魔しないで欲しい」という心ない声を聞いたライスシャワーは、出走を拒否してしまいます。

結婚式のライスシャワーのように、触れる人全てに幸福が訪れるようにとその名を付けられた彼女ですが、現実では完全ヒール状態
一生懸命頑張って、1着という最高の結果を残しても、邪魔者と罵られてしまう彼女の心は、可哀想なくらいボロボロでした。

しかし誰もが彼女をヒール扱いしていた訳ではありません。
同じトレセン学園の生徒達は彼女の強さを認め、レースを楽しみにしていました。

そして誰よりライスシャワーを認めていたのは、彼女に敗れ三冠を阻止されたブルボン
その後負傷し、一時は引退をも考えていたブルボンですが、ライスシャワーへのリベンジを果たしたい一心で復帰を目指します。
ブルボンにとってライスシャワーはヒールではなく、自分を引退から救ってくれたヒーローだったのです。

そんな彼女の実直な述懐によって、ライスシャワーもまた勇気をもらい、再び前を向いて走ると決めました。

このエピソードが神回と言われているのは、単に良い話だからではありません。
元ネタの方のライスシャワーがヒール扱いされたのは紛れもない事実で、この回はその史実に対する救いであり、ブルボンの激励は競馬ファンにとってのだからです。
単に競走馬を擬人化しただけでなく、キャラクターを通して過去を顧み、そして「こうであって欲しい」という競馬ファンの願いを物語にしたことで、完全な創作物で得られる感動とは一味違うロマンが体感できるのです。

更に、この7話に続く8話「ささやかな祈り」でも、ライスシャワーの悲しい勝利を史実通り、しかし史実にはない救済と夢をもって描いたことで多くの視聴者を虜にしたウマ娘は、名実共に2021冬の覇権アニメとなりました。
そしてこの8話の放送直後、ついにゲーム版が配信を開始
これ以上ない最高のタイミングだったこともあり、爆発的なスタートダッシュを見せたのです。

しかも、快進撃はまだ終わりません。
トウカイテイオーの苦悩と挫折、そして奇跡の復活劇を描いた終盤はトドメとばかりにファンの頬を涙でグシャグシャにし、競馬に興味のないアニメファンも大勢巻き込んだ結果、ウマ娘は巨大コンテンツへと発展を遂げました。

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