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【のぞみぞ】『リズと青い鳥』考察2 みぞれは本当に希美のことを見ているのか?! #リズと青い鳥

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出典 : (c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 : 映画『リズと青い鳥』期待&感想投稿キャンペーン!

2018年4月21日公開の劇場アニメ『リズと青い鳥』
繊細と言う言葉で表せないほどの繊細さを持つ人物の表情・心情の描写、見る視点を変えばガラリと様相を変えるストーリーの奥深さ。
その底なし沼に嵌り何度も何度も何度も何度も映画館に足しげく通った患者の数は計り知れず、言うに及ばず私もその一人です。
前回、希美の考察を書かせていただいた後、今度は逆にみぞれが気になるようになってきてーー。

あぁ神様、どうしてこの作品を世に生み出してしまったのですかーー。

希美のことが大好きなみぞれ、あなたは本当に希美のことを見ていましたか?
今回は、みぞれの心情の変化についてまとめてみました。

 

↓↓↓考察第1弾・希美についてはコチラ!↓↓↓

【のぞみぞ】『リズと青い鳥』考察 果たして希美は本当にみぞれのことが好きなのか?!

みぞれにとっての希美とは?

出典 : (c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 : 映画『リズと青い鳥』期待&感想投稿キャンペーン!

一人ぼっちだったみぞれを吹奏楽の世界に誘い、友達になってくれた特別な存在。
希美とはみぞれの全てであり、笑い声も、話し方も、足音も、髪も、全部好き
ずっと追いかけ続けてきた存在で、楽器を続けている理由も希美に見放されたくないがため、希美と一緒にいたいがため。
それでいながら、希美は一度みぞれに何も言わず部を辞めていて、「またいついなくなるかわからない」存在。

ずっと一緒にいたいけれど、いついなくなってしまうかわからない。
それ故、自分から突き放すことなんかできない。

だから、希美との会話が途切れればものすごく悲しいし、「また明日」と声をかけられれば少し安堵する。
希美と一緒にいられることがみぞれにとって何より大切。

物語のリズのセリフに合わせて言った「(ずっとずっと)そばにいて」
それがみぞれの願い。

冒頭、音楽室で希美が言葉にした「早く本番で吹きたい」に対して、みぞれは後で一人になったときに「本番なんて一生来なくていい」と口にしています。
本番=最後のコンクール=引退、音楽だけが希美との繋がりだったみぞれにとってそれは、希美と一緒にいられなくなる、のと同じことを意味するものだったのでしょう。

迫りくるリミット

希美と「ずっとそばにいて」ほしいみぞれ。
しかし高校生活は永遠ではありません。彼女たちは高校3年生、卒業の年であり、コンクールも最後の年。そして当然卒業後の進路という現実があるのです。

白紙の進路調査票。みぞれはその答えを出せずにいました。
彼女の目的は希美と一緒にいること。どうすれば希美と一緒にいられるのか、わからなければ答えを出せるはずがありません。

みぞれにとっての希美は常に追い続ける存在「希美が決めたことが私の決めたこと」、そう考えるみぞれには、希美に進路の話を切り出すことは難しかったのかもしれません。

体育のバスケットボールの場面、夏紀が放った入るかわからないロングシュートにみぞれは驚いたような表情を見せました。
シュートの結果は失敗、夏紀もみぞれと交代しようとするもののみぞれは交代したがらない。
もしかするとみぞれはこう思ったのかもしれません。
「夏紀と同じように、不確かなものに踏み込むこと、自分の持っているものを放り出すことなんてできない」と。

そんな中、希美の「私、この音大受けようかな」という発言にみぞれは目を輝かせ「私も」と追従しました。みぞれにとってこの言葉は縋りつきたいような言葉だったのでしょう。

自由曲「リズと青い鳥」への葛藤

もう1つみぞれは悩みを抱えていました。
自由曲「リズと青い鳥」第3楽章のソロを上手く演奏できない

第3楽章はリズと青い鳥の別れを表現したパート。
自らをリズに、青い鳥を希美に重ねて考えていたみぞれは、せっかく仲良くなった青い鳥を自分から逃がしてしまう、そのリズの気持ちを理解できずにいました。

ただ、みぞれは演奏が上手くいかない理由をこのように言ってはいますが、それだけではないようにも思えます。
高坂麗奈から「希美が合わせてくれると思っていない」と指摘された際、みぞれは「違う」と反発しているもの、希美は「1年生のときもみぞれに黙って部活を辞めた」「いつも勝手」な存在でもあるのですから。

希美との関係の変化

希美と同じ大学へ行くという目標を持ったみぞれは、夏紀曰く「頑張ってるよ」。
また図書室で困っているところも希美に助けてもらったり、あがた祭やプールへのお誘いもあったりと、みぞれにとっては嬉しいことが続いたように思えます。

ただ、ソロは相変わらず上手く演奏ができない。

合奏の前、希美は何度かみぞれに「頑張ろう!」と合図を送っていました。
しかし、ある日みぞれが希美に手を振ると目を逸らされてしまいます
希美を追いかけ「何か怒ってる?」と問いかけるも「ないよ」と一蹴、それでも納得いかないみぞれは「じゃあしてくれる?」と一度はできなかった大好きのハグを要求します。

ちょっと話が逸れますが、一度目の大好きのハグは希美から提案されたものの、みぞれの手は途中で止まってしまい出来ずに終わっていました。
したいけれど心の準備が…という風に受け取れましたが、このタイミングでみぞれから要求できるようになったは何故か、ということを考えると、これより前に後輩の剣崎梨々花からプールに誘ったお礼のLINEで「先輩大好きです」とメッセージを受け取っています。
自分から大好きだ、ということを伝える大切さ。この梨々花の言葉がみぞれを後押ししたのかもしれませんね。

しかし希美は「今度ね」と拒否してしまいます。

この時みぞれは”見放される”、という焦りを感じたのではないでしょうか。
希美は常々みぞれに「頑張ろう!」と合図を送っていましたし、楽曲「リズと青い鳥」をとても好きで、本番が楽しみだと言っていました。

だけどみぞれは上手くソロを吹けない。
希美に見放されないように続けていた音楽が上手くいかない。
そうなったら、希美に見放されてしまうかもしれない。

思考の転換

出典 : (c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 : 映画『リズと青い鳥』期待&感想投稿キャンペーン!

みぞれの願いは「希美とずっと一緒にいること」でした。
希美から見放されたくないみぞれですが、ソロを上手く吹くことができない。
青い鳥を逃がしてやるリズの気持ちを理解できない。
自分の手で希美を解放するなんてできない。

そんなみぞれに新山先生はもし青い鳥の立場だったら?と問いかけます。

青い鳥もリズと同じ、一緒にいたい、という気持ちを持っていました。
むしろ最後まで一緒にいたいと口にしていたのは青い鳥の方でした。
「リズと一緒にいることが私の幸せ」と。
それでも青い鳥は飛び立ちました。
リズがそれを願ったから。
リズのことが大好きだから
リズに幸せになってほしいと思っているから
それが青い鳥の愛の在り方でした。
ただただ悲しい別れではなく、そこには相手を思いやる愛があった。
そのことにみぞれは気づいたのです。

みぞれの愛の在り方

出典 : (c)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 : 映画『リズと青い鳥』期待&感想投稿キャンペーン!

これまでみぞれは希美と一緒にいること、に固執し続けていました。ずっと希美を追いかけて、そのために楽器も続けてきたのです。
ただ、それはみぞれだけの願望であり、現実を希美を見ているわけではなかったのです。

しかし、そんなみぞれの考えにも変化が出ました。
青い鳥の愛の在り方は、相手の幸せを願うこと

もし、みぞれの考えが今までと変わらないのであれば、希美が音大以外の大学へ進学するなら、そこへついていけばいい。
しかし、みぞれは普通大学用の問題集を借りる希美を少し寂しそうな顔で見つめつつも、「オーボエを続ける」と宣言したのです。

ずっとに一緒にいたいのに、別々の道を進むことを決心した。それは何故でしょうか?

希美は言いました。「みぞれのオーボエが好き」と。
これはみぞれにとって希美からの「祝福」でもあり、同時に「呪い」でもあったでしょう。

希美の幸せを願えば、みぞれは希美が好きでいられるようオーボエを頑張って続ける。
だけどそれは、ずっと一緒にいる、というみぞれの願いと反する
それでもみぞれは自分で選択をしました。今までとは違う選択を。
それは本当に辛いことですが、みぞれは飛び立った。希美のことが大好きだから。
それが今のみぞれの愛の在り方ということなのでしょう。

二人は劇中何度も何度もすれ違ってきたように、親友とは言え、互いに踏み込んで対話が出来ていたかというとそうではなかったにように思えます。
だけど、やっとここにきて初めてお互いをきちんと見ることができた。一歩踏み出し、新しい関係がスタートしたのかもしれません。

二人の行く道が違ったとしても、希美の言う通り、青い鳥は帰ってきたいと思えば帰ってこればいいですし、それに音楽がみぞれと希美の二人を繋いでくれたものであるということは変わりようのない真実なのです。

まとめ

親友と言っても、夏紀の言う通り、「近くにいるからってなんでもかんでも全部話すわけじゃない」
もしかするとたった一言で関係が終わってしまうことだってあるかもしれません。
それでも、怖くても、1歩踏み出したみぞれも希美も、見ていると本当にこみあげてくるものがありますね…。

ラストのシーン、みぞれの驚いた、だけど嬉しそうな顔、その目に映った希美の表情は、こちらからは想像するしかありません。
どんな表情をしていたのか、あるいは何か言葉をかけたのか。

同じようなみぞれの表情を本編から探すと、希美に初めて声をかけられた時と大好きのハグをしてみようと言われた時の表情が頭に浮かびます。
出会った時と同じあの明るい笑顔を浮かべていたのか、または突拍子もないですが、「大好き」の言葉があったのか…。

いずれにしてもいつの日か、希美のからの「大好き」をみぞれが聞ける日が来ることを祈ります!

余談・みぞれの行動の変化について

ここまではみぞれの考え方についてまとめてきましたが、行動の変化についても!

希美に似ている部分

みぞれにとって希美はやはり憧れだったのか、行動が似てきている部分があります。
冒頭音楽室へ向かうシーンでは下駄箱の同じ部分に手を振れ、同じように吸水器に口を近づける。
また、こちらはみぞれだとは断定できませんが、低音パートが大好きのハグをしているところに遭遇する前、下駄箱が写されるカットがあるのですが、そこで白いソックスを履いた女子生徒が上履きを投げるように置くシーンが挿入されています。まるで希美の上履きの履き方をみぞれが再現しているかのようです。
そして、ラストでは歩くテンポ・曲がり角での切り替えし方が希美と同じになっています。

鍵の開け方

物語の最初、音楽室に入る際、みぞれは鍵を差し込んだ後、なかなか鍵を回しません。これは鳥カゴの鍵を開けられないみぞれ、を表しているのだと想像できます。
対してラストでみぞれが音楽室に向かうシーン、鍵を差し込むシーン自体そもそもないのですが、きっと前へ進んでいったみぞれは鍵をすぐに開けられたでしょう。

髪を触るクセ

みぞれは気持ちを落ち着かせるためか、ところどころでサイドの髪をなでるような仕草をとることがあります。劇中10度ほどありますが、全て最後の合奏の前まで。
合奏以後はそもそもあまり尺がないとは言え、みぞれの気持ちの変化が窺えます。

【のぞみぞ】『リズと青い鳥』考察 果たして希美は本当にみぞれのことが好きなのか?! #リズと青い鳥

『リズと青い鳥』小ネタ集 みぞれが髪を触るのは何のサイン?希美は脚で語る?山田監督渾身のダブルリードギャグ #リズと青い鳥

何度も見ても切なく、見返したくなる『リズと青い鳥』の描かれ方 #リズと青い鳥

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