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Jan
【ヴィンランド・サガ】2期に希望あり! NHKアニメは長期化しやすい?
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2019年年にNHK総合で放送され、高い評価を得たアニメ『ヴィンランド・サガ』の2期に関する検証をまとめました!
円盤売上や原作売上、そしてNHKで放送された他のアニメの状況などから、2期の可能性があるかどうかを大胆に予想します!
累計発行部数550万部のベストセラー漫画
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『ヴィンランド・サガ』は、幸村誠先生が月刊アフタヌーンで連載している漫画作品です。
本作の舞台となっているのは、11世紀初頭の北ヨーロッパ。
ヴァイキングに父親を殺された主人公・トルフィンの復讐、そしてその呪縛から解放された彼のその後の人生を壮大なスケールで描いています。
ヴィンランドサガは当初、週刊少年マガジンで連載を開始しました。
しかし凄まじい書き込みを行っている本作を週刊で連載するのは余りに困難だったため、連載を一旦中断して月刊アフタヌーンへと移籍し、現在に至っています。
幸村先生と言えば、アニメ化もされ泣ける作品として現在も語り草になっているデビュー作『プラネテス』で有名な漫画家ですね。
そのプラネテス以来の連載とあって、掲載前から大きな注目を集めていたこの作品は、派手な売れ方こそしていなかったものの、その質の高さから根強いファンが付き、6巻の時点で累計発行部数は120万部を突破。
アフタヌーンの新たな看板作品として定着しました。
そして2009年には第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。
2012年には第36回講談社漫画賞(一般部門)を受賞するなど、非常に高い評価を得ていましたが、西本英雄先生のスピンオフ漫画『元祖ユルヴァちゃん』以外のメディアミックスは長らく行われずにいました。
その風向きが変わったのは、連載開始から13年が経過した2018年。
ついにテレビアニメ化が告知されたのです。
アニメーション制作は『進撃の巨人』で知られるWIT STUDIOが担当し、2019年7~12月、NHK総合で2クールにわたって放送されました。
ちなみにプラネテスもNHK BS2およびNHK教育テレビで放送されたので、幸村先生にとっては2作連続でのNHKアニメということになります。
このアニメ化によって原作の知名度、特に海外での知名度が飛躍的にも向上。
コミックスの累計発行部数は22巻の時点で550万部を突破しており、2020年1月現在までに23巻がリリースされています。
アニメは好評も円盤売上は伸びず
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ヴィンランドサガのアニメ第1話は原作とは構成を変えており、幼少編からスタート。
原作を知らない視聴者にもわかりやすくストーリーの流れとトルフィンの生き様が伝わるよう描かれ、そしてアクションシーンも迫力ある映像で作られ、好評を博しました。
「5ch民が選んだベストアニメランキング2019」でも9位にランクインしており、その内容が高く評価されていることが窺えます。
しかし、歴史モノのBlu-ray・DVD(円盤)は売れないのがこの世界の常。
あの『キングダム』でもほとんど売れていません。
ヴィンランドサガもその法則には抗えず、1巻の売上は265枚という結果になっています。
また、原作コミックス売上への目立った効果も確認できていません。
本作は20巻発売の時点で500万部に到達しており、それまでの巻平均は25万部。
よって22巻で550万部という数字は、アニメ化前までのペースと同じであることを示しています。
こういった状況を考慮すると、ヴィンランドサガの2期は絶望的と断言してしまいそうになります。
ですが、必ずしもそうとは限りません。
本作には、別の理由で2期の可能性が残されています。