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大ヒットラノベ『ようこそ実力至上主義の教室へ』のアニメ2期が制作される可能性についてまとめました！
アニメ化による原作書籍への波及効果や他のラノベアニメとの比較、現在の評判などから、続編が実現するかどうかを徹底検証します！

『このすば』『オバロ』を上回る原作力でアニメ化

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衣笠彰梧先生（原作）、トモセシュンサク先生（イラスト）によるライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』がMF文庫Jより刊行を始めたのは2015年。
全国屈指の名門校であり、優秀者だけが好待遇を受ける高度育成高等学校を舞台に、最底辺のDクラスに所属する主人公・綾小路清隆（あやのこうじ きよたか）をはじめとした各生徒の駆け引きや心理戦、清隆と可愛いヒロインたちとの奇妙な交流を描いた本作は早々に人気作の仲間入りを果たし、4巻発売時には20万部を突破。
その後も人気は上昇し続け、2017年夏にはテレビアニメ化されました。

刊行開始から2年2ヶ月でのアニメ化は、ラノベ作品ではかなりのスピード。
過去の大ヒット作と比べても遜色ありません。

・1巻発売～アニメ放送までの期間

1年07ヶ月　IS 〈インフィニット・ストラトス〉
1年11ヶ月　狼と香辛料
2年00ヶ月　ゼロの使い魔
2年00ヶ月　ノーゲーム・ノーライフ
2年01ヶ月　やはり俺の青春ラブコメはまちがっている

2年02ヶ月　ようこそ実力至上主義の教室へ

2年02ヶ月　Re:ゼロから始める異世界生活
2年02ヶ月　俺の妹がこんなに可愛いわけがない
2年02ヶ月　僕は友達が少ない
2年03ヶ月　ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
2年03ヶ月　この素晴らしい世界に祝福を！
2年06ヶ月　冴えない彼女の育てかた
2年09ヶ月　魔法科高校の劣等生
2年10ヶ月　涼宮ハルヒの憂鬱
2年11ヶ月　オーバーロード
3年03ヶ月　ソードアート・オンライン
4年04ヶ月　転生したらスライムだった件
4年06ヶ月　とある魔術の禁書目録
4年06ヶ月　青春ブタ野郎シリーズ

アニメ化が発表された2017年5月の段階で、累計発行部数は約50万部（5巻＋4.5巻）。
『このすば』や『オバロ』が40万部なので、アニメ化決定当時の部数としては決して低くはありません。

つまり、よう実はアニメ化決定前からかなり売れていた、原作力の高い作品ということができます。

円盤はヒットせずとも原作は絶好調

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よう実のアニメが放送された2017年は、なろう旋風が吹き荒れている時期でした。
2016年にこのすば、リゼロのアニメが大ヒットし、2017年冬クールでは『幼女戦記』がヒット。
ラノベといえばなろう、というくらいに浸透してきており、非なろうラノベの存在感が薄れつつありました。

そんな中、2017年春に放送された『エロマンガ先生』が非なろうのラノベアニメでは久々となるヒットを記録。
夏放送のよう実にも自然と期待が寄せられました。

しかし、残念ながらBlu-ray・DVD（円盤）の売上は伸び悩み、全4巻の平均は1500枚に届かず。
dアニメストア「あなたが選ぶdアニメストアアワード2017」の“展開が気になったアニメ部門”で3位にランクインするなど、ストーリーに魅力を感じた視聴者はたくさんいたものの、アニメ自体の評価は必ずしも高いものではなかったようです。
人気ヒロインである軽井沢恵（かるいざわ けい）の扱いが悪いという声が非常に多く見られ、原作ファンから支持されなかったのも原因の1つと思われます。

ただ、このアニメ化が失敗だったかというと、実はそうではありません。
円盤こそ売れなかったものの、原作書籍に対する販促効果は非常に高く、アニメ放送時は常に全巻が品薄・品切れ状態になっており、大重版が行われていました。

50万部だった発行部数はアニメ放送開始直後からグイグイ伸び、8月には100万部を突破。
更に最終回直前の9月末には150万部に達し、なんと約3ヶ月で累計発行部数が3倍になったのです。

円盤売上が伸び悩んだ作品でここまで原作への効果が如実に出る例は稀。
軽井沢の件をはじめとした原作改変によってファンの不興を買ってしまったため、あまり円盤を買ってもらうことはできませんでしたが、原作を読んでいないアニメファンに「続きを見たい」「原作ではどういう描写なのか知りたい」と思わせることには成功したようです。