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【ジョジョ】ブチャラティがファンから絶大な支持を集める理由とは? 検証まとめ
「人望」の説得力
出典 : Amazon.co.jp
ブチャラティはよく「理想の上司」「カッコ良い年上キャラ」といった評価をファンから得ています。
実際、部下思いで決して仲間を見捨てず、多少の悪ふざけには目を瞑り、的確な判断と優れた知性でチームを引っ張る姿は、理想の上司そのもの。
「『任務は遂行する』『部下も守る』両方やらなくっちゃあならないってのが幹部のつらいところだな」と言ってのけ有言実行するシーンは、誰もがシビれますよね。
そして、ブチャラティの有能さ、カッコ良さには説得力があります。
部下の適性に応じた仕事を振り、新入りのジョルノも早々に認め、誰一人孤立しないようリーダーシップを発揮するのは決して容易ではなく、それを実行している時点で人望があるのも当然と思わせてくれます。
ブチャラティの魅力は、この「説得力」に集約されています。
物語開始時から彼はチーム内外を問わず多くの信頼を得ており、みんなから慕われています。
いわば「既に持っている」キャラです。
そこに至るまで様々な出来事を経ているのは言うまでもありませんが、読者・視聴者はその物語を知らないので、断片的に「周囲から一目置かれている人物」と映ります。
本来、彼のこの人望に説得力を持たせるには、「ギャングとして成り上がった話」「仲間から慕われる要因となったエピソード」を逐一挟む必要があります。
しかしそれをすると、物語のテンポを損なってしまいますし、ギャングとしての悪行も描写されなければならなくなるでしょう。
よって、ブチャラティの過去が描写されないのは当然のことなのです。
それでも彼の人望に説得力があるのは、過去の描写ではなく現在の描写から「このキャラなら過去に仲間から認められるような事をたくさんしたんだろうな」と読者・視聴者に思わせているからです。
近年は大した事もしていないのに周囲からチヤホヤされるキャラが多く、そんなキャラに対する風当たりが強いですが、ブチャラティは対極にある存在と言えます。
だからこそ、現代においてブチャラティの人気は更に上がってきているのでしょう。
ジョジョ5部のテーマは、エピローグでありプロローグでもある『眠れる奴隷』で描かれているように、「どんな運命を背負っていようと向かって行く意思を持つことで道は切り開かれる」という訓示です。
ただしこれは正義であろうと悪であろうと等しく、悪の「向かって行く意思」を断ったのがゴールド・エクスペリエンス・レクイエムであり、それが主人公であるジョルノの役目だったのは言うまでもありません。
一方、ブチャラティはテーマの体現者です。
同じ運命を背負ったアバッキオとナランチャの意思を繋ぎ、死に体になりながらも最後まで到達し、ジョルノに託した彼の生き様は、もう一人の主人公と呼ぶに相応しい存在です。
5部を支えるキャラと言っても過言ではないブチャラティの人気上昇は、そのまま5部の再評価にも繋がっています。
まとめ
彼のような上司や先生がいたら、どんなに毎日が充実するだろう……そう感じさせてくれるのがブチャラティですよね。
元々ジョジョシリーズを代表する人気者でしたが、アニメ化によってその人気は不動のものになった感じです。
「おかっぱ頭でスタンド能力はジッパー」のキャラがこれだけ人気者になるって、冷静に考えたら凄いですよね!