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Nov
【アトリエシリーズ】の一番人気がどの作品か徹底検証! 新作「ライザ」の評価は?
出典 : Amazon.co.jp
『ライザのアトリエ』のヒットで注目が集まっているアトリエシリーズの中で一番人気の高い作品がどれなのかを徹底検証!
人気のバロメーターである売上をはじめ、キャラ人気、レビュー数など、様々な観点からファンに愛されている作品を検証します!
アトリエシリーズ概要
出典 : Amazon.co.jp
アトリエシリーズは、かつてガストが企画・販売を行っていた人気ゲームです。
1997年発売の『マリーのアトリエ』が好評を博したことでシリーズ化し、2019年11月現在、正規シリーズ21作および携帯機シリーズ3作品、クロスオーバー2作品(スマホゲー『アトリエオンライン』も含む)が発売されています。
2014年にはガストがコーエーテクモゲームスに吸収合併され、現在はコーエーテクモゲームス内のガスト長野開発部が開発を行っています。
ジャンルは一応ロールプレイングゲーム(RPG)ですが、純粋なRPGというよりアドベンチャーゲーム(ADV)やシミュレーションゲーム(SLG)が組み合わさった内容で、媒体によってはSLGと紹介されることもあります。
シリーズを通しての共通点は、同一の世界における物語であること。
世界観はRPGにおけるスタンダードな、ヨーロッパ風ファンタジー世界です。
フィールド上にはモンスターも存在しています。
そしてアトリエシリーズ最大の特徴は、題材が錬金術および錬金術士であり、世界を救うためではなく主に錬金術師の日常や交流を描いていること。
フィールド上に落ちている材料を収集し、レシピ・参考書・採取道具を揃え、調合を行うことで目的のアイテムを生成して期間内に依頼を達成し、冒険者のランクを上げていくことがプレイヤーの主な目的となります。
1作品ごとに完結していますが、同じ主人公の続編や、主人公は変更されているものの同じ地方の物語に関しては「○○○シリーズ」と一まとめにして紹介されています。
大体2~3作品ごとに新シリーズに切り替わることが多いですね。
ほぼ全ての作品において主人公は錬金術士で、多くの作品では女性が主人公なのも特徴です。
中には複数のキャラを主人公としている作品もあります。
各作品における違いはテーマです。
世界観や錬金術を扱う点は同じでも、物語における主人公の目的は全く違うものになっていて、それによってゲームデザインも作品毎に異なっています。
同シリーズだからといって、同じテーマが扱われることもありません。
キャラクターデザインに人気イラストレーターを採用している点も特色の1つ。
担当者はシリーズごとに変更されています。
売上は1作目『マリー』が1位
出典 : Amazon.co.jp
以下にアトリエシリーズ全作品の売上げをまとめました。
ザールブルグシリーズ
210,000 マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~(1997)
161,000 エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~(1998)
*90,000 リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~(2001)
グラムナートシリーズ
*67,000 ユーディーのアトリエ ~グラムナートの錬金術士~(2002)
*59,000 ヴィオラートのアトリエ ~グラムナートの錬金術士2~(2003)
イリスシリーズ
*81,000 イリスのアトリエ エターナルマナ(2004)
*58,000 イリスのアトリエ エターナルマナ2(2005)
*45,000 イリスのアトリエ グランファンタズム(2006)
マナケミアシリーズ
*47,000 マナケミア ~学園の錬金術士たち~(2007)
*48,000 マナケミア2 ~おちた学園と錬金術士たち~(2008)
アーランドシリーズ
*77,000 ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~(2009)
127,000 トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~(2010)
138,000 メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~(2011)
*50,000 ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~(2019)
黄昏の世界シリーズ
102,000 アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~(2012)
*79,000 エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~(2013)
*70,000 シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~(2014)
不思議シリーズ
132,000 ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~(2015)
*69,000 フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~(2016)
*43,000 リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~(2017)
その他
*35,000 ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~(2019)
*92,000 ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~(2019)
携帯機シリーズ
*41,000 リーズのアトリエ ~オルドールの錬金術士~(2007)
*38,000 アニーのアトリエ ~セラ島の錬金術士~(2009)
*22,000 リーナのアトリエ ~シュトラールの錬金術士~(2009)
※廉価版や移植作の売上は除く
シリーズで最も売れたのは、記念すべき1作目『マリーのアトリエ』です。
当時はコンシューマゲームがまだまだ元気で、『ファイナルファンタジーVII』の大ヒットによってプレイステーションが爆発的に普及していた時期。
マリーのアトリエもその時流に乗り、ヒットを記録しました。
新要素を追加した『Plus』の発売も本作からスタート。
セガサターン、ドリームキャスト、プレイステーション2への移植も行われ、それら全てを含めたトータルセールスでもシリーズNo.1の売上を記録しています。
キャラクターデザインは桜瀬琥姫さんが担当しました。
1作目ながらシステムの基盤は既に確立されていて、ヒットも納得の完成度です。
次に売れたのは、アトリエシリーズ2作目でザールブルグシリーズの2作目でもある『エリーのアトリエ』。
前作の数年後を描いており、主人公は変わったものの多くのキャラが続投されています。
キャラクターデザインは山形伊佐衛門さんが手がけています。
調合システムを強化し、より高品質の調合が可能な「ブレンド調合」、レシピにないアイテムが作れる「オリジナル調合」を追加。
マリーの正統進化版として好評を博しました。
シリーズ歴代3位の売上を記録したのは『メルルのアトリエ』です。
PS Vita用の移植版『メルルのアトリエPlus』も好調な売上を記録し、トータルセールスでは20万枚に迫る数字になっています。
ほとんどのシリーズにおいて1作目が最高セールスとなっている中、アーランドシリーズは2作目『トトリのアトリエ』で飛躍的に上昇し、『メルル』も売上を伸ばしています。
岸田メルさんをキャラクターデザインに招き、プラットフォームをプレイステーション3に移したこのシリーズはビジュアル面で劇的な進化を遂げており、アトリエシリーズに華やかさををもたらしました。
このメルルは「開拓」がテーマになっていて、目標がわかりやすく目に見えて進展具合がわかるため、アトリエシリーズ初心者でもそれほど迷わずプレイできるでしょう。
オリジナルのPS3版のみではTOP3に入れなかったものの、『トトリ』はPS Vita版がロングヒットし、最終的なトータルセールスは20万を超えているようです。