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Nov
【名探偵コナン天国へのカウントダウン】灰原哀の孤独、少年探偵団との絆に泣ける!【ネタバレ】
人気の秘密⑥:蘭、決死のバンジージャンプ
出典 : Amazon.co.jp
実は灰原がツインタワーに行くという留守電は、黒の組織のジンとウォッカが聞いていました。彼らは、なんとツインタワービルを爆破して、ビルごと灰原を始末しようとします。
爆破のときはツインタワーのオープニングパーティー真っ最中だったのでかなりの人数が高層階におり、非常時でも動くエレベーターは1台のみ。順番に客たちがエレベーターに乗り込む中、先に少年探偵団がエレベーターに乗り、コナンと蘭は次のエレベーターで下に降りることにしました。しかし、コナンと蘭が乗ったエレベーターが下降していくとする中、黒の組織・ジンが狙撃してきてを行い、それによってエレベーターが止まってしまいます。なんとかエレベーターから出て、45階からエレベーターに乗っていた数十人みんなで避難しているところ、上から落ちてきた瓦礫に道をふさがれ、コナンと蘭は退路を絶たれてしまいました。
どんどん火が間近に迫ってくる…。そこで蘭がとった行動は、コナンを抱きあげ、放水ホースを体にまきつけてバンジージャンプするというものでした。
45階からのバンジージャンプです!
震えながらも「新一が待っててって言ったから…生きてあいつを待たなきゃいけないから」と決死の覚悟でとぶ蘭。
ツインタワーのうち、爆発のなかったもう1つのビルに入ろうと、ガラスに肘鉄を打ち込みをしますがガラスは割れず。火がさらに燃え広がり、放水ホースがちぎれる寸前で、振り子の要領で渾身の蹴りをいれ、2人はなんとかビルの中に飛び込みました。
脱出方法が意外なうえに、空手の達人である蘭だからこそできる力技!
他の劇場版作品では蘭のピンチをコナンが救うことが多いので、いつも守られている蘭がコナンを守ってとぶこのシーンは鳥肌ものの迫力があります。
人気の秘密⑦:少年探偵団と灰原哀の絆
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先にエレベーターを降りたはずの少年探偵団ですが、実は途中で他の客にエレベーターを譲ったために、燃えさかるビルの中に閉じ込められていました。
彼らを救うため、コナンは再びビルの中へ。エレベーターが無事なほうのツインタワーから上り、得意のスケボーで燃えさかるビルに大ジャンプ!飛び移ります。
コナンが来てくれた!と喜ぶ少年探偵団ですが、火はどんどん燃え広がってきます。時間はあまりありません。しかもビルには時限式の爆弾が仕掛けられていました。さあ、どうやって脱出するのか?
コナンが考え付いたのは、部屋の中にあった高級車を使い、時限爆弾が爆発するのと同時に発車、爆風を利用して車ごと隣のビルに移る方法でした。
全員で生き残るための苦肉の策です。
ここで生きるのが、吉田歩美の特技「30秒当て」でした。爆風にうまく乗るには、爆発のタイミングと車が発車するタイミングをぴったり合わせる必要がある。歩美がいるならそれができる!とがぜんやる気になる少年探偵団。
そしてこのクライマックスの見どころは、なんといっても灰原哀を救う少年探偵団です。
歩美のカウントダウンまでは灰原哀が爆弾の横でカウントダウンをし、その後車に乗り込むはずでしたが、灰原は「この方が正確」と言ってカウントダウンをやめません。慌てるコナンでしたが、そのとき小嶋元太が車から飛び出して灰原哀にかけより、彼女を抱えて間一髪車にのりこみます。
それだけではありません。歩美の完璧なカウントで爆風にのる車ですが、衝撃が強くて灰原が投げ出されてしまいました。宙に投げ出された灰原の腕を「絶対に離さない」と顔をしかめながら全力でつかみ続けたのは円谷光彦です。
少年探偵団の活躍で、灰原を含め全員が無事に地上にたどり着きました。
歩美の正確なカウントダウンの秘訣は、コナンが横にいると心臓がどきどきして、時計と同じ感覚で心臓の鼓動を感じることでした。
困り顔のコナンに、灰原は「吉田さんを泣かせたら許さないわよ」と、物語がはじまってから初めてつきものが落ちたような晴れやかな顔を浮かべるのでした。
灰原が精神的にも少年探偵団に救われたことがわかる終幕です。
まとめ
少年探偵団は、作品の中盤でも「私には籍席がない」と沈む灰原に「灰原さんの席はそこにあるじゃないか」と、無邪気に言葉を投げかけて灰原の心を救っています。
今作は独りぼっちだった灰原が少年探偵団という仲間を見つけた救いの物語なのかもしれませんね。