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【PSYCHO-PASS サイコパス】満を持して3期に登場!? 狡噛慎也の歩みを総まとめ【ネタバレあり】
2期には未登場
出典 : Amazon.co.jp
槙島の事件からおよそ1年半後。欠員の出た一係では新たなメンバーを迎えて、“WC?”という謎のメッセージが残される不可解な事件を捜査していきます。行方不明となった監視官、事件の犯人たちが救世主として崇める「カムイ」という男、隠蔽された情報。一係を率いる朱は、かつて共に事件を追った狡噛の思考をなぞるように真相に近づいていきます。
朱に及ぼした影響
狡噛は、2期には直接登場することはなく、朱の脳内で対話する相手として登場します。着任当初は頼りない面も見られた朱ですが、サイコパスの色相を保ちながらも潜在犯の思考を探り捜査を進められる頼もしい存在になりました。その姿はまるで1期の狡噛のようで、刑事として強い影響を受けていることが分かります。半面、捜査にのめり込みすぎるような危なっかしい部分もよく似てしまいましたが、これは持ち前の正義感や生真面目さ・素直さなど、朱と狡噛の根本的な性格に共通している点があることも関係しているようです。
刑事の魂
標本事件について書かれた小説『PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物』では、当時監視官だった頃の狡噛や、執行官の佐々山がメインキャラクターとなっています。小説版では過去の狡噛の内面や人間性が詳しく掘り下げられており、彼もまた佐々山という人物から影響を受け、自身の中にその存在を残していることが分かります。
2期では朱が進むべき道に迷ったとき、背中を押してくれたのは朱の中に根付いた狡噛の意志でした。共に過ごした時間は短いものでしたが、「刑事」としての魂は、佐々山から狡噛、そして朱へとたしかに受け継がれています。
劇場版で朱と再会
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『サイコパス』初の劇場版は、2期からさらに2年後の物語となっています。舞台は、内戦の続く紛争国「SEAUn(シーアン)」。日本はSEAUnにシビュラシステムを輸出しており、首都のシャンバラフロートで実験的に導入している段階でした。
あるとき、日本のシビュラシステムに攻撃を仕掛けてきた密入国グループと対峙した一係は、彼らがSEAUnのテロリストであること、そしてそれを手引きしていたのが狡噛であることを突き止めます。朱は真相を確かめるため、単身でSEAUnへと向かうのでした。
シビュラの「外」に出た狡噛
狡噛不在の2期を経て、久々の本人登場となった劇場版。狡噛はシビュラシステムの庇護下にある日本を飛び出し、改めて自身を鍛えるため放浪していてSEAUnにたどり着いたようです。
劇場版の大きなポイントは、国外の情勢が明らかになったというところ。平和な日本とは打って変わって、争いの絶えない国々ばかりであることが分かりました。そして、SEAUnをモデルケースとしてデータを得たシビュラは徐々にその手を世界に伸ばしていこうとしています。外の世界へ出て過酷な環境に身を置いた狡噛が、シビュラの支配する日本をどのように見ているのか、そしてどう関わりを持つことになるのか、今後の展開に期待できる作品となりました。
朱との再会
朱と狡噛は、意外にもあっさりと再会を果たします。国外まで自分を追ってきた朱に驚きつつも、彼女に「変わってない」と告げる狡噛。朱は、尊敬や憧れを抱く狡噛を前にしても、殺人を行った彼に対し「逮捕」という言葉を選びます。朱の中の「刑事魂」が損なわれていないことを確認した狡噛には、どこか嬉しそうな雰囲気すらありました。
一方で、狡噛自身はこれからどう生きるのか、まだ定まっていない様子。SEAUnでの一件後は宜野座との会話を経て再び一係の前から姿を消しました。
狡噛の内面に迫るSSS
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新たな劇場版三部作『PSYCHO-PASSサイコパス Sinners of the System』の三作目にあたるCase.3『恩讐の彼方に__』は、SEAUnでの事件後、流浪の旅を続ける狡噛が中心となったストーリーとなっています。復讐は果たしたものの、代わりに全てを失い前に進めずにいた狡噛。「現在」をテーマとしたCase.1、「過去」のCace.2に続き、Case.3では「復讐」というキーワードを主軸として狡噛がどのような「未来」を選ぶのかが描かれました。
復讐の先
2117年、南アジアでゲリラに襲われる難民を救出した狡噛は、「復讐のために戦い方を学びたい」という少女「テイジン」と出会います。クールな性格である狡噛はこれまで自身の感情についての口数は少なく、槙島との対決後も何を思いながら行動しているかははっきりと描写されていませんでした。しかし、「復讐を望む」存在であるテイジンと出会うことで、その目を通して「かつて復讐を望んだ自分」と「復讐を終えた」存在である自分について改めて見つめなおすきっかけができるのです。
未来へ
Case.3には、Case.2『First Guardian』にも登場した外務省職員を名乗る女性「花城フレデリカ」が登場します。彼女もまた、狡噛の秘めた想いに迫るキャラクターのひとりです。袂を分かったかつての同僚たち、日本へ残してきた家族、復讐を果たした自分。狡噛は、フレデリカの言葉によってずっと抱えてきた葛藤や苦しみ(=過去)と正面から向き合い、未来へ進むための決断をすることになります。
3期ではどのように物語に関わるのか
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アニメ『サイコパス』1期、2期、劇場版、劇場版三部作Case.3と狡噛の歩んできた道を振り返ってきましたが、最新作となるアニメ3期にはどのような形で登場することになるのでしょうか?
Case.3に続きフレデリカと一緒にいる?
Case.3では共闘関係となった狡噛とフレデリカ。日本棄民の調査という名目でチベットに潜入していたフレデリカの真の目的は、「兵器の密輸ルートを特定すること」でした。日本の鎖国が終わり移民の受け入れが始まる3期でも、厚労省に加え外交を司る外務省が事件に深く関わってくることが予想されます。そのため、フレデリカの誘いに乗り共に帰国することを決めた狡噛は、厚労省ではなく外務省側の人間として登場する可能性があるでしょう。さらに、これまでのシリーズの中で国内の行政機関が一枚岩ではないことを匂わせる描写もあるため、厚労省(公安)と対立する展開も考えられます。
新たな主役二人と一係メンバーが中心にはなりますが、『サイコパス』の中でも屈指の人気キャラクターである狡噛にも再び大きな見せ場があることを期待したいですね!
まとめ
以上、『サイコパス』のメインキャラクター「狡噛慎也」についてのまとめでした。アニメ3期でも、苦悩を乗り越え新たな道を見出した狡噛の活躍を楽しみに待ちましょう!