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【カゲロウプロジェクト】ミステリアスだけど実は家族思い!カノこと鹿野修哉についてまとめてみた!
カノの小説・アニメと漫画との違い
何度も何度も8月14日と8月15日を繰り返すという物語の性質上、『カゲロウプロジェクト』はメディアごとに異なるルートを辿っています。そのため、小説では友達になっていたキャラクター達がアニメでは出会って居なかったり、小説で仲の良かったキャラクター達が漫画では敵対していたりすることもあります。
カノに関していうと、小説・アニメと漫画で大きく異なるのは、義姉・アヤノとの関係と黒幕との繋がりの二点です。
小説・アニメでのカノ
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楯山家の人たちとの日々がカノにとってかけがえのないものであったことはすでに述べた通りですが、特にアヤノに関して小説ルートでのカノは所謂シスコンでした。アヤノの言うことには何だかんだと逆らえなかったり、アヤノに好きな人ができたかもしれないと考えたときには過激な発言が飛び出したりしています。
そんなアヤノから、父親・研次朗に「冴える蛇」が取り憑き、「目」の能力を持つ者全員を殺そうとしていると聞いたカノは、冴える蛇の計画を止めようと動くアヤノに協力しますが……。
最終的にアヤノが選んだ道は、冴える蛇の計画を阻止するために自殺するというものでした。その後、カノは最愛の姉を奪った張本人である冴える蛇に、残った家族を人質に取られる形で利用されることになります。
姉の自殺の本当の理由も、冴える蛇の計画も、カノはキドやセト、マリーに言うことなくひとりで抱え込むことになってしまったのです。
漫画でのカノ
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漫画では、メデューサの末裔たるマリーをセトが楯山家に連れてきたことを転機として、小説・アニメとは大きく異なる道を辿っています。
事故の際に研次朗・アヤカ両名が死亡したことにより、アヤノの憎悪は全ての力の源泉たるマリーへと向かうことになります。「家族」であるマリーに手を上げたアヤノにカノ達は失望。小説やアニメでのやりとりが嘘のように、カノはアヤノに対して冷淡な態度をとっています。
また、黒幕が研次朗に取り憑いていないことから、漫画ルートのカノはひとりで冴える蛇の計画を知り苦しみを抱えているわけではありません。キド、セト、マリー、そしてメカクシ団新メンバーのコノハと共に、冴える蛇の企みを打ち砕こうと動いていました。
キドへの想い
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一方で、小説と漫画とで大きく変わらないところも存在します。「目を欺く蛇」がカノに取り憑くことになった原因や、楯山家との出会い。そしてカノのキドへの想いもそのひとつといえるでしょう。
小説版では、身を挺して冴える蛇を封じた際にキドの能力との連携で戦えたことに「(出来すぎだと思うくらいには)嬉しくなくもない」という思いを抱き、最期の瞬間に「好きなあの子」の声が聞こえたというカノ。
漫画版でも、マリーの「キドのことを嫌いなのか、それとも好きなのか」という問いに動揺を隠せない様子を見せたり、最終巻のキャラ紹介欄で「キドに想いを寄せていた」とはっきり書かれたりしています。
最初に「友達第一号」となり、後に兄妹となったカノとキド。恋愛感情というほど育っていたのかは分かりませんが、少なくともカノがキドに特別な感情を抱いていたのは間違いないでしょう。
まとめ
小説ルートでも漫画ルートでも、胡散臭く軽薄な雰囲気を持ちながら切なく優しい思いを抱いていたカノ。2020年公開の『カゲロウデイズ No.9』では三年後の未来が描かれるということで、繰り返す日々を脱却した彼がどんな大人になったのか、注目です!