19
Oct
【レトロゲーム】SFCやPSの陰に隠れ主役になれなかったゲーム機たち
PS世代(ゲーム第5世代)
セガサターン
バーチャルボーイ
ニンテンドー64
3DO
主流であったロムカセットに代わり、この時代からは新たに大容量と高い技術を発揮でき、コストを抑えることができるCD-ROMが、ゲーム機の主な対応メディアになります。
また、この時代からは、メインの開発元であった任天堂とセガの他にも、ソニーやパナソニックなども市場に参戦し、この世代から次世代にかけて「コンソール・ウォー(ゲーム機戦争)」と呼ばれる時代でもありました。
この時代のメイン機種はソニーのPSで、任天堂に代わりシェアを独占した初めての機種で、次世代ゲームの象徴と言えるゲーム機です。
この時代PSと競合したゲーム機は多くありましたが、ここでは、セガサターンをピックアップして紹介していきます。
セガサターン
概要・基本情報
メーカー セガ・エンタープライゼス
対応メディア CD-ROM
発売日 1994年11月22日
ソニーのPSに唯一対抗できたゲーム機で、PSよりも先に100万台販売した実績もあります。
ポリゴンを使用した3Dグラフィックにも対応したゲーム機でしたが、2Dグラフィックの技術はPSよりも優れており、当時アーケード絶大な人気を誇った2D格闘ゲームの移植ゲームや、シューティングゲームの移植などで、その性能を発揮しました。
またPC以外で、家庭用ゲーム機に年齢制限ゲームを確立させたゲーム機でもあります。
PSに負けたポイント
キラータイトルがPSに取られた
カテゴリーが特化し過ぎた
3Dグラフィックで劣る
一番の理由は、これまでゲーム業界を支えてきたキラータイトルのほとんどがPSに取られてしまったことで、特にスクウェアの『ファイナルファンタジー』のPS参戦は、セガサターンに限らず、他のゲーム機にも多大な影響を与えました。
実際にPSで『ファイナルファンタジー7』が発売されるまでは、PSとセガサターンの普及率は同等でしたが、『ファイナルファンタジー7』の発売発表をきっかけに、PSのシェアは一気に拡大し、それに伴って多くの人気ソフトメーカーがPSに参戦し、PSは業界のシェアを独占しました。
PS2世代(ゲーム第6世代)
ドリームキャスト
ゲームキューブ
Xbox
この時代からグラフィックのメインは、表現力が豊かになった3Dグラフィックが主流となり、オンライン機能が搭載されたゲーム機が多く登場することになります。
前世代のPSに引き続き、業界のシェアはソニー一強体制となりますが、インターネット機能に優れたセガのドリームキャストや、マイクロソフトのゲーム業界参入など、話題も多くありました。
ここでは、セガの最後の家庭用ゲーム機であるドリームキャストをピックアップし、その特徴や負けポイントなどを解説します。
ドリームキャスト
概要・基本情報
メーカー セガ・エンタープライゼス
対応メディア GD-ROM CD
発売日 1998年11月27日
セガが最後に発売した家庭用ゲーム機で、セガはこれ以降ハード開発を行っていません。インターネット通信用のアナログモデムを標準搭載しているのが最大の特徴で、インターネットにおいては、PS2を上回る性能を持っています。
派手な広告戦略や、発売延期・初回出荷量の大幅減など、ゲームの内容以外でも話題になったゲーム機でもありました。
PS2に負けたポイント
家庭用のオンラインゲームが当時は受けなかった
キラータイトルの不足
現代ではオンラインゲームが家庭用ゲーム機でも主流となっていますが、当時は「オフラインは家庭用」「オンラインはPC」と、明確に分かれていたため、オンライン機能が優れたドリームキャストはあまり一般受けせず、最期までソニーの牙城を崩すことはありませんでした。
また、前世代のセガサターンと同様に、キラータイトルのほとんどがソニーのPS2から発売されていて、ドリームキャストには『ソニック』『バーチャファイター』などといった昔からある看板タイトルしかなかったことも敗因の一つとしてあります。
結局、セガサターン時代から変わりないタイトルしか発売できなかったことが、ドリームキャストの最大の敗因となりました。