29
Sep
【炎炎ノ消防隊】新門紅丸は何故人気キャラになったのか? 徹底検証
テレビアニメ『炎炎ノ消防隊』より、作中屈指の人気キャラクター、新門紅丸をピックアップ!
第7特殊消防隊の大隊長で、「浅草の破壊王」の異名を持つ彼の特徴と魅力、そしてここまで人気を獲得できた理由についてまとめました!
新門紅丸(シンモン・ベニマル)キャラクター概要
出典 : Amazon.co.jp
『炎炎ノ消防隊』に登場する男性キャラクター。
浅草地区を管轄する第7特殊消防隊の大隊長で、22歳とまだ若く、隊員からは「若」と呼ばれ慕われています。
非常に特徴的な目をしており、右目の虹彩が「○」、左目が「×」の形状をしています。
また、タレ目でありながら目付きが悪く、常にしかめっ面のような表情をしており、威圧感を醸し出しています。
性格は江戸っ子そのもので、喧嘩っ早く荒々しい口調で、主人公の森羅日下部(シンラ・クサカベ)ら第8特殊消防隊に対しても、当初はかなりぶっきらぼうな物言いで接していました。
その一方で人一倍人情に篤く、第7特殊消防隊はもちろん、自分達の守る浅草の住民全員に対し心を砕いています。
普段は仏頂面ですが、酒が入ると笑顔が止まらなくなる奇妙な癖があります。
担当声優は宮野真守(みやの まもる)。
不貞不貞しく、荒々しく、そして最強
紅丸の初登場シーンは、彼の性格や立場を強く印象付けるものでした。
第1特殊消防隊の中隊長、烈火星宮(レッカ・ホシミヤ)が実は伝導者と呼ばれる敵勢力の一味だったと判明したことを受け、各隊の大隊長を招集する「大隊長会議」が行われることになり、シンラは事件に関わった当事者として、会場となる「中央」の教会へ赴きます。
そこに、第7特殊消防隊の大隊長である紅丸もいました。
紅丸は聖堂の長机に脚を掛けるなど、非常に不貞不貞しい姿で会議を待っており、ニヤケ癖のあるシンラに対してもいきなり突っかかります。
その苛烈な姿勢は、東京皇国を統治する皇王に対しても一貫していて、皇王の「打倒伝導者」という命令を完全無視することを宣言し、早々にその場を立ち去りました。
これは例えるなら、自衛隊のトップが総理大臣に真っ向から刃向かうようなもの。
或いはそれ以上の無礼に該当する行為で、普通ならあり得ないことです。
しかし紅丸には、そうする理由があります。
彼は浅草のほとんどの住民がそうであるように原国主義者(聖陽教を国教とし、教皇庁の皇王が統治する現在の君主制国家を認めていない者)であり、言うなれば野党のような立場。
皇国および教会が崇める太陽神への忠誠を誓っていないため、畏まる理由がないのです。
初登場時における紅丸は「最高権力者に対し敬語さえ使わない不遜な人物」であり、彼のその反抗的な姿は読者および視聴者に強い印象を与えたと思われます。
それから、伝導者および伝導者と関連があると思われる生き別れの弟・象(ショウ)の足取りを追うシンラは、手がかりを求め浅草を訪れ、紅丸と対峙することになります。
皇王の命令さえも無視する紅丸が何故、消防官として認められているかというと、話は単純。
彼が最強の消防官と呼ばれるほどの力を持つ実力者だからです。
そのことを知っていながら、シンラは捜査に手を貸そうとしない紅丸に怒りを覚え、ケンカを売ります。
しかしその直後、怒りはすぐに鎮火します。
紅丸のもう一つの顔を知ることになるからです。