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Sep
【炎炎ノ消防隊】アーサー・ボイルは何故モテるのか? 徹底検証
実は不幸な生い立ち
アーサーが騎士を目指すようになったきっかけは、両親にあります。
彼は父親から城と騎士王の座を継承したのです。
ただし、それは現実の話ではありません。
アーサーの両親はレストランを営んでいたものの、食中毒事件を起こし負債を抱え、更には火事まで起こしてしまい、明日をどう生きるのかさえわからないほど困窮していました。
そんな中、両親はアーサーに「父さんと母さんは世界をすくう旅に出る! あの城はお前のモノだ!! 今日からお前が王だ!!!」と記した置き手紙を残し、まだ幼いアーサーを残して姿を消します。
城というのは、前日アーサーが見た空想上のものであり、現実逃避の象徴。
両親は息子を妄想の世界に閉じ込め、自分たちだけで蒸発してしまったようです。
その日以来、アーサーはずっと自分を騎士王と思い込み、父の言葉を肯定し続けることで、両親を恨むことなく生き続けています。
もし彼が、自分は騎士ではないと自覚することがあれば、その時は自分が捨てられた事実を認めざるを得なくなるでしょう。
だからこそ、アーサーは騎士王でなければならないのです。
周囲から見れば、非常に不幸で酷な境遇ですが、アーサーはそれを否定的に捉えてはいません。
彼は今も「父親に王の座を託された騎士王」として生き続けているからです。
こういった悲劇性も、アーサーの魅力をより引き出しており、キャラに深みを与えています。
イケメンキャラは変態でも許される?
出典 : © 大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課 : TVアニメ『炎炎ノ消防隊』
イケメンキャラの中身が変人というのは、アニメの世界のみならず、現実でも少なからず見受けられます。
テレビではイケメンらしい振る舞いをしていて、ラジオでその本性をさらけ出す……といった使い分けをしている芸能人も多いですね。
声優業界に至っては、変態的な性格の方がウケがいいとさえ言えます。
そのため、変人イケメンはファンタジー的な存在ではなく、むしろリアリティのあるキャラなのです。
そういった背景もあってか、クセのあるイケメンキャラは正統派イケメンに勝るとも劣らない人気を得ることも少なくありません。
『テニスの王子様』の跡部景吾、『デュラララ!!』折原臨也、『ONE PIECE』のサンジ、『月刊少女野崎くん』の御子柴実琴などがそうですね。
よく「イケメンなら何でも許される」という言葉を目にする機会がありますが、マンガやアニメの世界だとイケメンの性悪や無口キャラ、また欠点のない完璧キャラは不人気となるケースも多々あります。
イケメンという圧倒的長所に対し、変態という属性が加わることで、親しみやすさや愛嬌、またギャップが生まれるため、むしろ変態という属性はイケメンと相性が良いとさえ言えます。
アーサーもそういったところで、作中だけでなくファンからモテているのだと思われます。
余談ですが、逆に美女で変態という人は、現実では比較的少ないように思われます。
単にあまり変態性を表に出していない、出すのがイメージ的に得策ではない……というだけかもしれませんが、変態・変人の美女は二次元の世界の方が遥かに多いですね。
まとめ
アーサーは中二病キャラですが、大抵の場面で活躍している印象なので、中二病キャラ特有の空回りはほとんど見られません。
それでいて戦闘中に変なこだわりを見せるところは、やっぱりアーサーはこうだよな……って感じでブレないです。
アニメでも、そんなアーサーの魅力は存分に発揮されていますね!