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Sep
【終わりのセラフ】一瀬グレンの最新ネタバレ考察!18巻での激動に迫る【ネタバレ考察】
グレンの目的は「人類の全蘇生」なのか?
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グレンは自らの目的を「人類の全蘇生」と語っています。
ただし、これが本当の目的かは分かりません。
グレンにとって大切なのは、「仲間」である「グレン隊」の面々を完全蘇生させること。
かつて世界と引き換えに蘇生させたグレン隊のメンバーは「10年間」という期限付きの命であることが過去編で明らかにされています。
当時から秘密裏に死者の蘇生に関する研究がされていましたが、完全な蘇生までは実現させられなかったのです。
本編は、それからもう8年が過ぎようとしています。
グレンは必死に、仲間を「完全蘇生」し、生き永らえさせようと奮闘中です。
その副次的な効果として「人類の全蘇生」があると考えられます。
それは、「人類の全蘇生」を果たすことによって、仲間の完全蘇生も果たされるからです。
グレンが必死になるのは「仲間を生き永らえさせたいから」であり、人類の全蘇生をしたいから焦っているわけではない点が、グレンの心中を知る重要なポイントです。
グレンの本当の目的はあくまで「仲間の完全蘇生」。
結果的に「人類の全蘇生」が果たされると考えられます。
では、どうして「仲間の完全蘇生=人類の全蘇生」となるのでしょうか。
もし仮に人類が「終わりのセラフ」という天罰を完璧に制御できるようになれば、死者の蘇生を怖れる必要がなくなります。
そうすれば、死者の蘇生がもはや禁忌ではなくなり、研究が飛躍的に進歩していくのは間違いありません。
現段階で、「終わりのセラフ」の制御はほぼ実現。
15巻では、蘇生に関連する呪術式の説明資料などから研究を進めていることが描写されています。
そしてグレンは、同じく15巻で優に対して「お前が全蘇生をするための計画の中心だ」と語っています。
後ほど紹介いたしますが、優は幼い頃から様々な人体実験を行われています。
そして、吸血鬼の真祖「四鎌童子」とかつて親交があったようです。
少しずつかもしれませんが、グレンたちは人類の全蘇生へ歩みを進めているのです。
白夜優一郎を利用するグレン
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主人公の優一郎が人体実験を被験しているのは既に明らかにされていました。
その人体実験は「終わりのセラフ実験」であり、優一郎は「終わりのセラフ」を身に宿しています。
特殊な薬を利用して制御を強制的に外すと、左目が黒く染まり、翼のような形状のモノを生やします。
この薬は4巻で登場し、渡したのは一瀬グレン。
つまり、グレンは優一郎が終わりのセラフを身に宿していることを知っており、それを利用・実験しているのです。
4巻では、「モルモットの実験場」とも呼ばれる施設で資料を見る姿も描写されています。
しかし、いくら目的のためとは言えど、「仲間」を大切に想うグレンらしくありません。
実はグレンには、現在2つの人格が存在しているのです。
グレンの二重人格を考察
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グレンは、既に吸血鬼化が進行していて、11巻では柊暮人がグレンに対し「どっちの人格だ」と問いかけています。
「鬼」の人格が優位に立っているときと、「一瀬グレン」が優位に立っているときでは性格や人格が180度変化します。
本来のグレンは「仲間を大切に思っていて、絶対に裏切らない」人物ですが、鬼が優位に立つと「目的のためなら簡単に仲間を裏切る完璧主義者」という、相反する人格がグレンを支配します。
この人格の違いを知っていると、作中のグレンの行動や言動から「今のグレンはどっち側の人格なのか」というのが即座に理解できるようになります。
また、この相反する2つの意志は時にぶつかることがあり、同じく11巻では、優一郎を攻撃しようとしている鬼の人格を本来の人格が涙を流しながら制御する姿が見られます。
グレン自身が吸血鬼化と自らの中で戦っていることがわかります。
吸血鬼化の始まったシノアに見せたグレンの表情
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18巻では四鎌童子がシノアの身体を乗っ取ることに成功し、シノアの吸血鬼化が始まってしまいます。
吸血鬼に体を侵されたことで心臓が止まり、危うい状況となったシノア。
そんな彼女の姿を見て、グレンはひどく動揺した表情を見せていました。
本来の「仲間のことを大切に思う」グレンの姿・人間性がはっきりと写し出された表情です。
この時は、鬼になりかけている人格ではなく、グレンそのものの自我が優位に立っていたということが分かります。
「終わりのセラフ」は人類への天罰
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本作のタイトルにもなっている「終わりのセラフ」は、劇中で「終わりのセラフ実験」というような単語として登場。
優一郎などが宿している「終わりのセラフ」とはそもそも何なのでしょうか。
「終わりのセラフ」は過去に1度発動しています。
そう、グレンが仲間の命を蘇らせた時のことです。
その時は、死者の蘇生という奇跡と引き換えに「終わりのセラフ」が発動し、世界が破滅しています。
この天罰を人間の欲望のままにコントロールしようとしているのが「柊家」なのです。
禁忌を犯した上で、さらにその「天罰」までをも利用しようという人間の業の深さは相当なもの。
この研究次第では「人間が神の一歩手前まで迫る」ことになるのかもしれません。
そして「柊家」を操っていたのは吸血鬼の真祖「四鎌童子」だと15巻で明らかになりました。
つまり、現状全てが四鎌童子の掌の上で転がっているのだと考えられます。
まとめ
『終わりのセラフ』という作品は非常に数多くの伏線が散りばめられており、何気ない一言や一コマが後に重要な事実と繋がることが少なくありません。
特に今回ご紹介した一瀬グレンというキャラクターは、まだ秘められている過去や設定がまだまだ残されているはず。
今後の物語の展開で更に明らかになるでしょう。
更に、一瀬グレンは過去編としてノベライズが展開中。
これからも『終わりのセラフ』本編に加えて『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』どちらからも目が離せません!